しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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朝の露 <口から出す言葉>

2025-03-08 | ヤコブ書
「泉が、甘い水と苦い水を同じ穴から湧き出させるでしょうか。私の兄弟たち、いちじくの木がオリーブの実をならせたり、ぶどうの木がいちじくの実をならせたりすることができるでしょうか。塩水も甘い水を出すことはできません。」(ヤコブ3:11,12新改訳)

ヤコブの指摘を読むと、人が口から出す言葉においてどんなに罪深い者であるか、恐怖をおぼえずにはいられない。▼ああ、私たちは毎日、言葉において何と多くのあやまちを犯し、隣人を傷つけながら、平然(へいぜん)としていることだろう。もしご聖霊が私の一日の言葉をありのまま、聖なる鏡(かがみ)に映し出されたら、恥ずかしさと後悔で畳(たたみ)の目の中に消えてしまいたくなるにちがいない。自分はキリスト者だと平気で言える人がいるだろうか。▼主が言われたように、すべての人(もちろん信仰者もふくめ)は、さばきの日に地上生涯にあって口から出したあらゆる言葉を調べられ、弁明(べんめい)しなければならない。だから私たちは、一日が終わり、床にはいる前、塵灰(ちりはい)に伏(ふ)しながらその日の言葉を十字架の血潮でおおっていただくべきである。▼「まむしの子孫たち、おまえたち悪い者に、どうして良いことが言えますか。心に満ちていることを口が話すのです。良い人は良い倉から良い物を取り出し、悪い者は悪い倉から悪い物を取り出します。わたしはあなたがたに言います。人は、口にするあらゆる無益なことばについて、さばきの日に申し開きをしなければなりません。あなたは自分のことばによって義とされ、また、自分のことばによって不義に定められるのです。」(マタイ12:34~37同)