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毎朝更新の携帯ブログ

全館輻射熱冷暖房住宅システムの開発者・福地建装・代表取締役会長
福地脩悦の毎日更新の携帯ブログです。

構法について・・・函館~北斗市

2006年04月22日 20時27分25秒 | Weblog
写真は弊社ハウジング事業部が毎月行っている「住まい講座」での終了後に撮りました。
向かって右から弊社ハウジング事業部の癒し娘、宮崎お客様担当、研究開発室の岩山主任、住まい講座講師の松田さん、四国の高知から参加された立山アルミ高知営業所の若林さん、高知の販売代理店社長の坪内さん、私をはさんで高知の工務店社長の西村さん、設備会社社長の山村さん、同じく家具センター社長の京野さん、弊社の扇常務、同じく研究開発室の村上主事です。

今日は木造構法について記述します。
2×4工法、むしろ構法と言うべきでしょう。2×4構法は外気温の低くなる欧米や北欧で長い歴史のある住宅建築構法です。断熱と気密性能を高めるためには最も優れた構法なので「工法」と言える部分もあります。2×4構法は基本的に2インチ×4インチ(6インチや8インチもある)の木材に釘を打ち付けて自在に組み上げて行く構法です。
日本の在来軸組み構法のように突起物が殆ど無いため、内側の仕上げ下地のベニヤ板が隙間なく張り込む事が用に出来て、高い気密性能を得る事が出来ます。

この2×4構法の開発された欧米や北欧では殆どが、乾燥した空気を静止させるグラスウール断熱です。北欧を何度となく訪れて、この構法を見聞させて戴きました。200ミリもある壁の厚さに驚くとともに、この壁の中に空隙が出来ない様にびっしりとグラスウールや羊毛などの断熱材がびっしりと詰め込まれています。北欧には夏が無いと言ってもいいと思いますが、夏場に気温が30℃にもなりますと湿度が30%台まで下回り、日本の湿度の半分にしかならないと言います。またポリフィルムで気密をはかるのでなく、専らベニヤ板や塗り壁で気密をはかっています。2×4のシンプルな構造がそれを可能にしています。

日本は地域ごとに断熱材の厚さを換えるような国が示した可笑しな規準があります。
柱などの構造体の寸法など、ほぼ全国一律(105ミリから120ミリ程度)であり、必然的に断熱材の薄くなる分、壁の中の空隙が大きくなります。温暖地に行けば行くほど断熱材の厚さが薄くなりますが、当然ながら温熱環境性能が悪くなります。これは、この断熱材の薄くなった空隙を断熱材を挟んで壁内の外側が冷やされた重くなり下降し、内側が暖められて軽くなり上昇し、空気が対流を起こし、内側の空気を外側に伝え、冷たい外の熱を内側に移動させて断熱効果が著しく低下します。2×4でも、在来軸組みでも、グラスウール断熱の曖昧さには不安がつきまといます。

今日の住まい講座には、四国の高知県からも参加して戴きましたが、高気密、高断熱で通じる北海道の建物をそのまま、高知に持って行っても通用しません。
本州では、徹底した冷房対応のノウハウが必要・・・だからファースなのですが・・・
今日も東京の方から相談メールが来ており、これから回答・・・
ファースの家

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特許が担保に・・・函館~北斗市

2006年04月21日 21時02分47秒 | Weblog
写真は昨日、札幌出張直前の時間に当社を訪問戴いた、東京商工リサーチ函館支店の中西博之さんです。

今朝、札幌のホテルで読んだ全国紙に、UFJ信託銀行が木材加工技術の特許を持っている零細企業に、その特許を担保にして1億円以上の融資を行う事を決定した記事が載っておりました。
先進諸外国では極めて当り前の事なのですが、日本では不動産担保が前提でしたので、このような融資決定が全国紙に載る国なのです。

会社経営には、利益を生み出す資産が必要です。工場、事務所などの建物、その敷地などが担保になってきましたが、いまやその不動産資産が利益を生み出さなくなったのです。
そこで、遅ればせながら特許のような工業所有権など、形になった技術を担保にするようになりつつあり、先陣を切ってUFJ信託銀行が実践した言う事です。

当社のような開発系の企業は、研究開発に多額の資本投入が必要です。しかし、そこで得られた特許などの技術は資産計上されず、そのために出来た借金だけがしっかりと計上され、おのずとバランスシートでは極めて劣悪な財務状況として記載されます。
このバランスシートだけが、融資の基準だったために資金調達が難しく、さらに高度な技術研究や資金の伴う推進活動は、キャッシュフローの範囲でしか出来ないのが現状です。

このような融資制度を技術の中身で実施できるようになのるのであれば、十数件の特許を取得している、当社ファース本部も銀行から資金調達が出来る事になります。
また、ファース加盟工務店も取得したファース加盟権利が正式に担保価値として認められば、実際に利益を生み出す資産が計上されバランスシートに反映されます。
ファースの家のコマーシャルを、全国ネットのテレビ流せる時代も近い将来に実現する可能性もあります。

このような経営実態の調査査定を行う機関が国内では、帝国データーバンクと東京商工リサーチの二大調査会社が存在します。
アメリカでは銀行家をバンカーと称します。
銀行家、バンカーとは企業の将来性を見抜く眼力を持つ人の事を称します。
眼力の伴わない不動産担保では、何のリスクものなく融資できたはずだったのですが、その不動産がいまや・・・
バンカー不在の日本では、中西博之さんのいらっしゃる調査会社の存在が、今後さらに存在感を増すものと思われます。

今日は、札幌事務所から飛行機で函館に戻りましたが昨日と異なり、快適なフライトでした。
夕方から函館連合調停協会総会、懇親会に参加して帰社し、これから相談メールの回答をします。今夜も4通来ています・・・
ファースの家

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笑顔尊し・・・札幌~函館

2006年04月21日 11時27分56秒 | Weblog
写真は函館空港からの道々、10日前に取り替えた携帯電話の使用法を聞くために立ち寄った、ドコモショップサテライト北斗店の向かって右が東江里香さん、左が佐久間一菜さんです。

このお二人のこぼれるような笑顔をご覧下さい。自然とこちらもにこやかになり、ついつい何か買ってあげようかな思ってしまうものです。
一方、函館空港内のある店の店員が、まさににこりともせず「はい、ここにお金を」と、トレーを指差す対応がありました。無愛想そのもの・・・

全国を飛び回る私ですが函館は、電車通りに泉脈の異なる温泉が湯の川温泉、谷地頭温泉と二箇所もあり、誰もが歓声をあげる世界三大夜景、歴史を感じさせる街並みと海鮮料理の味覚など、他に類を見ない観光資源の豊富な地域なのです。
しかし、地元の方々や観光関係者の一部は、このような豊富な観光資源が存在しながら、その天から与えられた資源に感謝する事もなく、その資源を他の方々に積極的に提供しようと言う意欲もなく、お客様のおかげで自分達の生活が成り立っている事の意識が希薄で、お客様への感謝の念が存在しません。
このような人はほんの一部の人ですが、観光客の集まる所にこのような人材をそのまま配置する経営者の感覚を問わねばなりません。

ハード(観光資源)があってもソフト(迎える側の真心、優しさ)の欠落で函館観光がいまいち活性化されておりません。ソフトの貧弱さは国内の最大水準・・・関係者の奮起を促したいものです。
空港で無愛想な対応のあとだったため、よけいにこの東江里香さんと佐久間一菜さんの笑顔が印象的でした。
笑顔で接すると、迎えられた方も、迎える方も気持ちが和やかになり、全てが好循環となるものです。笑顔って本当に尊いものです。
さて、笑顔、笑顔・・・
当社の社員にも、もう一度、笑顔が定着しているかの確認が・・・

今日は札幌事務所におりますが、これからまたプロペラ機で函館に戻ります。
ファースの家

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環境税・・・北斗市~函館~札幌

2006年04月20日 18時12分56秒 | Weblog
今日は環境フォーラム参加のため、札幌に移動してきました。
写真は、いつも道内移動に利用するプロペラ飛行機ですが、強風と豪雨のため1時間半の遅延で飛び立ちました。
飛べば30分でプロペラ機専用飛行場の札幌市内丘珠空港に到着です。

今日の環境フォーラムでも深刻化する地球温暖化問題がテーマになっています。
京都議定書で日本は2008年までに6%のCO2削減を国際的に約束しました。
現在のところいまだに2%弱しか効果をあげておりません。

そこで環境庁は2005年に環境税導入の具体案を提示いたしました。
これによりますと、全ての化石燃料と電気を課税対象とすると言う事です。
具体案では、灯油1リッター82銭、重油1リッター1円80銭、天然ガス1kg1円75銭、LPGガス1kg1円96銭、都市ガス1立方メートル1円38銭、電気1kw25銭となっております。加えて一番の争点になっているのが、ガソリン1リッター1円52銭で、既存のガソリン税などの絡みに課題となります。この環境税導入には、産業界から景気回復の足かせになるなどの強い反発があり、経済産業省もその意見に同調しているようです。
しかし、一般のアンケート調査によると環境税導入に賛成する人が反対する人を上回るなど、市民レベルでの理解がしだいに深まっていると言う事です。

果たして環境税を課税する事が最善の方法のなのでしょうか。
環境保全のための活動を賢明に行う企業、団体を公的に奨励推薦する制度などの整備をするほうが、実効のありそうな気も致します。
ファースの家は、普通の家と対比してCO2を60%以上も削減しています。
このような活動を公的に公報して戴く事が出来れば、課税手法よりもはるかに効果的だと思われます。
CO2削減競争を激しくさせるのですが・・・

環境税の導入は移動手段の飛行機燃料、新幹線の電気、その電気をつくる燃料にも課税される事になります。
今日、乗った飛行機の燃料にも課税されると確かに景気回復の足かせになるかも・・・
しかし、このまま放置してもおけません。地球の自然環境が既に限界点なのですから・・・

さて、ホテルに着いてこのブログを更新し、環境のことも省みず、これからススキノの歓楽街で懇親会です。でも早々に帰ります・・・
ファースの家

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魔法の砂シリカゲル・・・北斗市

2006年04月19日 18時28分55秒 | Weblog
写真は当社を訪れて戴いた、国内最大のシリカゲルメーカーである、富士シリシア化学の生活環境グループリーダーの伊藤譲さんと弊社研究開発室の村上主事です。
今日はシリカゲルにパラフィンを含浸させた新しい素材の提案を戴きました。

シリカゲルは、通常、乾燥剤として使用され、海苔の箱やお菓子の箱などに入っているのを見た事があると思われます。乾燥剤と言う事は、周辺の湿気を毛細管現象作用で多孔質のシリカゲルに浸透させる事になります。シリカゲルがそこに湿気を抱えていると言う事は、居住空間が乾燥した場合、その湿気を放出させる事で過乾燥を防止する事になります。
乾燥剤シリカゲルは、抱えた湿気を離しませんが、多孔質の孔の大きさを少し大きくしますと、乾燥度合いによって抱えた湿気を吐き出す事が出来ます。つまり、シリカゲルは室内の湿度を安定させる調湿剤と成り得る事になります。

このシリカゲルは、地球を形成している成分の半分が二酸化珪素と言われおり、その二酸化珪素が素原料で、まさに自然素材、ガラスの生成に使用する素材と同じ物です。
シリカゲルの表面は、電子顕微鏡でも見えないくらいの(1,000万分の1ミリ単位)トゲのような突起(水酸基と言う)で覆われおり、そこに湿気が吸着されます。
その吸着時にホルムアルデヒドや悪臭のなどの有機ガスを化学吸着すると同時に、大量のマイナスイオンを放出し、空気を清浄する機能を持たす事が出来ます。

蟻などの虫がこのシリカゲルに触れると、この水酸基が虫の身体に刺さり込むため、それを取り除こうともがきながら自らの皮膚を損傷させ、死に至らしめます。
シリカゲルはこのような様々な特性も有しており、使い方によってはまさに魔法の砂と言う事が出来ます。シリカゲルは、ビールの濾過剤、歯磨剤、化粧品などにも利用されております。ファースの家は、大量のシリカゲル(スカットールと言う専用部材に処方)を床下に敷設し、シリカゲルの特徴を充分に引き出すように利用しております。

シリカゲルは、様々な用途に汎用できる本当に興味深い素材で、考えるだけで楽しい・・・
富士シリシア化学の伊藤さんは、滞在時間3時間、どんよりとしたここ北斗市の天気のもと、夕方のフライトで東京に戻って行きました。
多くの方々が、私に考える楽しさを運んできてくれます・・・感謝!!!
ファースの家

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整骨院と整体院との大きな違い・・・北斗市

2006年04月18日 18時06分45秒 | Weblog
写真はJR上磯駅の真ん前にある土谷整骨院で院長の土谷二朗さんとです。
今日は、身体の全身オーバーフォールを行って来ました。
あまり気にとめませんでしたが整骨院は健康保険が適用され、初診料を入れても2,000円くらい、二回目からは1,000円以下で最新機器を駆使して1時間くらいの様々な治療を施してくれます。土谷先生によりますと整骨院は医療機関なので健康保険が適用されます。しかしながら、その広告宣伝の内容が大きく制限されていると言う事です。

一方、整体院は、診断しての治療行為が認められないと言う事で、あくまでも依頼者の症状を聞いてそれを和らげる施術を行うのだそうです。様々な諸条件を満たして開業できる整骨院とは、大きく異なると言う事です。昨今、相次いで、整体院、整体矯正院などが開業されておりますが、開業のし易さが大きな要因のようです。
開業後は、その施術の高度さが問われる事になるのでしょう。

整骨院と整体院の呼び名では、私も含めその違いを解っていないのが実状と思われます。
家づくりにおいても、健康空間、快適空間など言う言葉が氾濫しております。木材や自然素材だけで家をつくったから健康空間だと言えません。また、換気システムを完備したからと言って快適空間だと言えませんし、オール電化だから安心空間だと言えないのです。

健康、快適、安心とは、部屋ごとの温度差が少ないとか、ハウスダストが出来ないとか、大きな地震に堪えられるとか、更には光熱費が低く経済的だとか、住宅の耐久性が長いなどの性能が付随されて始めて言える言葉だと思われます。

土谷整骨院では身体のリニューアルを行ってきましたが、家のリニューアルも千差万別の手法があります。特にリフォーム施工は、積算にしても実際の施工にしても、内容が煩雑で素人を惑わす部分が多くあります。
とにかく信頼できる業者に依頼する事が何よりも大切です。

家の施工も整骨治療も、何と言っても最終的には「信頼」出来る事・・・
土谷整骨院もこの場所で開業して30年・・・患者さんの信頼があるからこそ続けられます。
家づくり・・・信頼できる業者・・・その判別は、長期間にわたり地域に密着している工務店・・・
ファースの家

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紫外線と健康・・・北斗市

2006年04月17日 17時51分37秒 | Weblog
写真は北斗市、国道228号線沿いにあるメガネショップ・コバヤシのオーナー、小林俊英さんとです。今日は視力検査とメガネの度数確認に小林さんのお店を訪ねました。
小林さんの話ですと私達の使用するメガネの殆どがプラステックで作られており、そのプラステックレンズは約90%以上もの紫外線をカットすると言う事です。
紫外線が目に与える影響は、白内障を引き起こす可能性が極めて高くなると言い、プラステックレンズのメガネは、その紫外線を防いでいるのですね。

家においても紫外線は、木材をボロボロにする破壊力があります。
木材だけでなく、外壁材、コーキング、防水シート材、塗料、窯業系サイデングをも劣化させます。日当たりの良い場所とそうでない所での劣化状態が全く異なる事でも確認できます。和室の畳の日焼けも紫外線の影響です。
人が日焼けをすると、シミ、ソバカス、皮膚老化の要因、更には皮膚ガンにもかかりやすい事も確認されております。昔は母子手帳に健康のために「日光浴」をしましょう、と書かれておりましたが、最近「外気浴」と変更になりました。しかし、程好い紫外線を受けると言う事は体内のビタミンDを増加させたり、うつ症状に関係が深いといわれるメラトニン言う物質を分泌させ、必ずしも全てが悪い事ばかりではないと言う学者もおられます。

昼間の紫外線は日射がなくとも家に入り込みます。
この紫外線を含む光線効果は、我々や生物に生活のリズムを与える事がなによりも大きな存在感で在るのだという論文がとても印象的です。自然と向き合う事の大切さを感じます。
昨今、オゾン層が破壊されて紫外線量が膨大に増加したため、昔のような紫外線に対する寛容な考え方が変わり、紫外線に対する警戒感を促す情報が多くなりました。
やはり、自然と共生するための生き方をとことん訴求せよと言う事なのでしょう。

ファースの家の専用窓ガラスは、Low-E機能により15%ほどの程好い紫外線を透過させるようになっております。ちなみに、このメガネショップコバヤシさんの店舗と住居もファース工法でつくられております。小林さんのお宅は、築2年、竣工当時、赤ちゃんだったお嬢ちゃんがとても可愛く立派に成長されています。
程好い住まい環境と、お父さん、お母さんのいっぱいの愛情を受けているのでしょう。
時折、伺ってお子さんの成長を見れるのも嬉しいもの・・・建築屋冥利かな・・・

桜満開の関西出張の後、昨日の北海道は、雪まじりの冷たい暴風雨で、家から一歩も出ずに休養をとりました。
会社に出社出来なかったのでブログを更新出来ませんでした。
このブログで伝えたい事が山ほどあるのですが、無理をしないで出来るだけ長く続ける事に意義がありそう・・・
ファースの家

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天井意匠は家の文化度・・・北斗市

2006年04月15日 16時49分14秒 | Weblog
写真は一昨日に写したもので、兵庫県丹波市のタニミズ住建さんがつくったファースの家で、吹き抜けの天井を下から撮ったものです。
手前が吹き抜けで、二階の部分から一階を見下ろせるようなつくりになっております。
この天井に注目して戴きたいと思います。
吹き抜けに面した一階の天井と二階の天井を円形に重ねるように配置しております。

一般的に天井意匠は、床面や壁面、建具などから比べると軽視されがちです。
しかし、昔の由緒ある建築物の天井面は豪華絢爛につくられておりました。
床、壁はあたり前に意匠を施します。
しかし、高い技術力の伴う天井細工はまさに究極の腕の見せ所となる事でしょう。
床や壁、建具に発揮しきれなかった溢れた技術を、天井面に凝縮させます。
つまり、天井意匠は家づくりの文化度とも言えると思われます。

タニミズ住建さんがつくられた家の多くに天井細工が施されています。
また、ファース本部のゲストハウスも天井に様々な細工を施しています。
天井に細工を施すには、床、壁、建具などに充分な配慮を行っており、また、住んでからの経済性、快適さ、健康空間、安全度などの条件を満たしている事が前提であり、当然ながら高級住宅のジャンルに入ります。

家づくりの文化度は、住む人の文化度と施工する人の文化度がフィットしてはじめて実現するのでしょう。
家の天井を見れば、住む人の文化度が解ります。
しかし、スカスカ住宅の天井がどんなに豪華でも文化度が高いと言えません。

文化度とは、心のゆとり、心の豊かさなのですね・・・
私も仕事ばかりに時間を取られるとどうしても無機質になります。
ゆとりを取り戻すため今日は早めに帰って映画でも・・・
ファースの家

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家は蘇る・・・神戸~大阪~和歌山~函館~北斗市

2006年04月14日 17時56分08秒 | Weblog
写真は和歌山市府中で、80年前の建物を見事に再生させ、ファースの性能を持たせた住宅の和室の床の間で、(株)鈴建社長さんの鈴木栄一さんと奥さんの鈴木和美さんです。
工務店さんの社長さん宅を訪問すれば、何故か床の間の前に勢ぞろい・・・

この家は80年前の古民家を買い取り、大黒柱や梁、桁をそのままに生かし、外壁、内壁、床、天井を完全に取り払って、ほぼ、新築ファースと同じ温熱環境を構築しました。

古民家は、取り壊しに費用がかかるため、土地付きでもかなり格安に購入出来ます。
これを完全なファース仕様に仕上げるには、ほぼ新築なみの費用はかかります。
しかし、太い大黒柱や梁は本当に見事です。
集成材や人口乾燥材と異なり、重厚感、安定感をひしひしと感じます。
おそらく、同じ金額で新築した家とは、完全に付加価値が高い事は言うまでもありません。

ファース・リフォーム仕様は、快適な冷房省エネ、快適な暖房省エネと、床下環境、構造体環境、全体の調湿、湿度管理、高耐久構造などの性能、機能の全てを新築の90%くらいを搭載出来ます。
参考ブログ<リフォームは新築を超えられる>をご覧下さい。
土地付き古民家は狙い目かも知れません。
ビジネスチャンス!!・・・
ファースだから再生でき、様々な仕様指導も致します。
一度、和歌山市府中の鈴建さんのこの古民家、再生住宅を是非、体験見学をお勧めします。
鈴建さんのホームページを紹介します。
鈴建
鈴建さんをお邪魔しますと、鈴木社長さんの奥様の和美さんのほのぼのとした笑顔に出会う事が出来ます。
地域密着型工務店の経営は、奥様の素敵な笑顔が大きな活力になるのですね。
たまたま伺った時も来客があり、奥様が笑顔で対応しておりました。
お客さまも、協力業者さんも、納品メーカーさんも笑顔に出会えれば、また、来たくなるんです。私もまた訪問したい気持ちです・・・
ファースの家

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神戸の朝靄・・・神戸市

2006年04月14日 07時15分59秒 | Weblog
写真は宿泊した新神戸オリエンタルホテル31階の部屋から取った朝靄に包まれた神戸の景色です。
満開の桜が見事です。
きっと夜景も綺麗だったと思いますが、昨夜は、遅くまで仕事をしており、窓の外の夜景に気が回りませんでした。

夜景は、いつも見ている函館山からの夜景がまさに世界三大夜景のひとつと言われていますが、思わず歓声が沸きあがるような夜景です。
しかし、この神戸の夜景も趣の異なる灯りの宝石なのでしょう。
見なかったのがちょっと心残りです。

今日はこれから和歌山県に移動して、工務店訪問を行い、夕方、関西空港からの直行便で函館に戻ります。
兵庫県の方々の暖かい持て成しに触れる事が出来ました。
ありがとう!!
出発です・・・
ファースの家

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姫路城・・・丹波市~姫路市~神戸市

2006年04月13日 21時55分00秒 | Weblog
写真は姫路市のファース加盟工務店、梶浦住宅の向かって左隣が社長の梶浦重泰さん、右が専務の梶浦敬司さんです。
梶浦さんの会社は姫路城の外堀の直ぐ北側にあり、天守閣を望む事が出来ます。

姫路城の構造は直径1メートルの大黒柱が二本、一階から最上階の床まで貫いております。その二本の大黒柱に桁掛けが組まれて形を成し、その美しいお城となっております。
切り込んだ仕口と柱、梁との取り合いは、溜息のでるような見事さで、建築を知るものにとっては、最高の教本となります。

先人達の積年の知恵と工夫で出来上がった匠の技を、是非とも次世代に引き継いで行く必要があります。日本の世界に誇る建築文化です。

梶浦住宅さんはいつもこの姫路城を見ながら工務店経営を行っています。
日本伝来の建築文化をいつもに手本に出来る環境がとても羨ましく思います。

今日は丹波市から日本海側の石出町のファース加盟工務店、徳網建設さんを訪問して、徳網さん石出蕎麦をご馳走になり、日本列島を横断して姫路の梶浦住宅さんを訪問してから、ここ神戸市のファース加盟工務店、小西工務店さんを訪問後、この新神戸駅のホテルに着きました。
満開の桜の花びらがチラチラと舞い始めました・・・
北海道の桜は一ヶ月先なのに・・・
ファースの家

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茶碗一杯のご飯・・・兵庫県丹波市

2006年04月13日 21時30分25秒 | Weblog
写真は丹波市のファース加盟工務店、タニミズ住建代表のご実家です。
この家は、昨年竣工の80坪、ケヤキと総ヒノキづくりの見事な作品です。
幅一間半のお仏壇の前で、左から代表の谷水章浩さん、私の隣が谷水代表のお父さんで、森林育成指導員の谷水尚道さん、そしてお母さんの孝子さんです。
谷水さんは大らかで豪快、そして温厚なお父さんと、とても気遣いの優しいお母さんに支えられて工務店を立ち上げました。谷水さんの造られる家の殆どが60坪を越える大型住宅で、和風の繊細さと豪快な空間づくりを行っています。谷水さんのつくる作品は両親の影響を受けているように思われます。

人は一人では絶対に生きられず、多くの方々の支えによって生きていられます。
茶碗一杯のご飯・・・ご飯の米・・・農家の方が、種籾を撒き、苗を育て田んぼに植え、刈り取って脱穀、精米そしてご飯となります。
種籾を温床で発芽させますが、ビニールで囲います。そこにはビニールをつくる人がいます。その畑や田んぼを耕すにはトラクターを使用します。トラクターをつくる人がいます。トラクターの燃料をつくる人がいます。除草剤、肥料をつくる人がいます。刈り取り機械、脱穀機、精米機をつくる人がいます。

出来た「米」を梱包する人、店頭まで運ぶ人、陳列して販売する人、運ぶにはトラックが必要です。トラックは道路を通り、道路をつくる人、管理する人がいます。
米を水でといで炊飯器にいれますが、水道管に水を送る人、炊飯器をつくる人、炊飯器は電気が必要で電気をつくる人・・・ようやくご飯が炊けました。

茶碗に盛るしゃもじをつくる人、茶碗をつくる人、箸をつくる人などなど・・・・・・
たった一杯のご飯に、顔の見えないとてつもない大勢の人々が関わっています。
私達が朝起きてから夜寝るまでの間に、この一杯の茶碗方式で関わる人々をカウントしたら、まさに気の遠くなるほど大勢の人々の関わりの上に生活が成立しています。

家づくりはもっともっと膨大な人々の技術、技能、知恵、工夫、愛情の結集です。
つまり、工務店経営者はもっと多くの人々に支えられているのです。

人を大切に・・・つまりは自分を大切にする事と同じだと思うのです。
人に感謝を・・・自分を支えてくれている全ての人々に感謝しよう。
感謝は困難克服のための最大の武器となります。
タニミズ住建の谷水代表・・・先ずはご両親に感謝ですね。
あたりの桜の木が満開です・・・こころも満開に・・・

ファースの家

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世の中すべて師匠・・・北斗市~函館~東京~伊丹~春日町

2006年04月12日 23時49分49秒 | Weblog
写真は12日に訪問した兵庫県春日町のファース加盟工務店、春日工務店の社屋前で、右から社長夫人の荻野さつきさん、社長の荻野富雄さん、私の隣は販売代理店代表の中道司雄さん、立山アルミ姫路営業所長の藤崎昌三さんです。荻野社長は中道さんの熱心さに感銘して、ファースの家に取り組まれるようになり、お父様が築いた信用を引き継いでおられます。まさにお父さんを師匠にした工務店経営者です。

私の唯一の師匠は、トビ職の親方でした。
彼はトビ職だけでなく任侠人としても一流と言われておりました。
鉄骨トビ職は、今でこそクレーンで吊り上げますが、そのような機械の存在しない時、丸太を組んで、下から徐々に積み上げます。その段取りを行うのが名人でした。

任侠人としては、正業に就けないで荒くれ者を飯場に住まわせて面倒をみたり、仕事を教えたりしていました。私もその内の一人だったと思います。
時代が今と少し異なりますが、彼は小学校すら出ていなかったと言い、幼い頃から飯場暮らしを行っていたそうです。
そうした時代にやはりヤクザの親分に拾われてトビ職の仕事を教えられたと言う事です。そのような時代を過したため義理人情にとてもこだわりました。
受けたご恩は一生忘れるな・・・与えた恩は直ぐに忘れろと・・・

生きているうちには何人もの師匠や先生に出会います。その中で自分の人生経路を位置付けるだけの影響力があった師匠とは、個々夫々が異なると思われます。
私の師匠の何処が偉大なのかと言うと、世の中の全てが師匠だと諭してくれた事です。

大きな会社の社長、大学の教授やドクターなどだけが成功者だけではなく、お百姓さん、漁師さん、職人さん、零細企業の社長さん、そこで働く職工さんなど、夫々が役割を果たして社会が構成されております。これらの人々は全て成功者と言える、つまり、世の中すべてが師匠なのです。偉人の定義は、一代で大企業をつくり上げた人、大金持ちになった人、何かを発明した人、選挙に勝った人などがヒーロー的な扱いを受けます。しかし、そのヒーローを仕立てたのは影のヒーロー達であり、その影の存在を忘れた時、ヒーローがヒーローでなくなります。つまり、あなたも周りの人も全てが師匠なのですね・・・

春日工務店さんも中道さん、藤崎さんはじめ多くの支援者がいます。
ともに頑張りましょう!!
ファースの家

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裁判員制度とは・・・函館~北斗市

2006年04月11日 18時17分50秒 | Weblog
写真は私が調停委員を努める裁判所庁舎です。
私は「家事調停委員」なので担当事件の多くが「離婚調停」です。
月に数日間、登庁して調停業務を行います。
今日も苦悩を抱えた事件当事者とともに問題解決の糸口を模索してきました。
調停業務は、我々、調停委員が当事者と一緒に苦悩するところからスタートします。

今日は平成21年5月までにスタートする「裁判員制度」について記述します。
裁判員は、死刑も含む重罪事件にのみ適用されます。
裁判員は、地域の裁判所ごとに選挙人名簿から毎年、無作為に抽選で翌年の裁判員候補名簿を作りを行い、対象者に通知します。
事件ごとにその名簿から更に抽選と面談で裁判員が決定します。
指名された裁判員は、基本的に辞退出来ません。しかし、70歳以上、議会議員の会期中、裁判所に行く事の出来ないほどの疾病を持つ人などは辞退が出来る場合もあります。

一つの事件で、3名の裁判官、6名の裁判員の9名で重要な裁判を裁く立場になり、裁判員は、裁判官と同等の立場で事件に対する評議を尽くします。
意見が集約できない時は、この9名の多数決で評決する事になります。
多数決での評決では、多数意見に裁判員か裁判官の1名以上が賛成している事が前提となります。つまり、自分の一票で被告人を死刑に処す場合も考えられます。

このように裁判員制度は、素人の私達に重大な任務を課す事になります。
法律の専門家である裁判官と素人の裁判員とのコラボレーションで評決するところに大きな意義があります。裁判員は、そのひとつの事件が終わった時点で任務終了となります。

人が人を裁く・・・そのような場面に行き立った時、自分はどのような心境、心情に陥るのでしょう。私自身、家事調停委員とて紛争を抱えた事件当事者から様々な教訓を学ぶ事が出来ています。
裁判員制度とは、裁判と言う特殊な世界を我々一般人に開示して参加させ、人としての在るべき姿を気付かせる絶好の機会になると思います。
このブログを読んでいるあなた・・・あなたにも裁判員通知が来るかも知れません・・・
さて、明日から関西出張なので、これから準備に入ります。
ファースの家

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日射熱とは・・・北斗市本社

2006年04月10日 18時32分12秒 | Weblog
写真は高校入学の挨拶に見えられた野戸大河君とお母さんの野戸早苗さんです。
当社副社長の姪にあたる早苗さんの長男、大河君が函館の進学校である中部高校に入学です。この進学校に合格するには中学校で常にトップクラスの成績をあげていなけらばなりません。大河君は歌手、北島三郎の故郷でもある知内町のホープとして期待されており、今日が入学式・・・太陽のように光輝く人生をつくりあげるためのスタートです。

今日は太陽熱について記述しますが、太陽の日射熱量は膨大です。
例えば、透明3ミリの窓ガラスから直角に太陽熱が入りますとガラス1平方メートル当り、約500kcalもの受熱があります。したがって10平方メートルのガラス窓なら5,000kcalと言う事になり、これはハイカロリーの暖房機に相当します。

勘違いするのは太陽光発電です。太陽光発電は、太陽の「熱」でなく「光」を直接、電気に変換致します。むしろ、この熱が邪魔をして太陽光発電の効率を妨げると言う事です。
太陽熱活用で一般的なのが、屋根の上に設置されているソーラー給湯器ですが夏場は90度近いお湯を取り出す場合もあります。また、ファースの家のように太陽熱を取り込んで暖房に活用する住宅システムもあります。OMソーラー、カネカソーラーサーキットなどは、屋根に太陽熱の受熱パネルを設置し、その熱を床下に送り込んで蓄熱し暖房貢献させます。
ファースの家は窓ガラスに仕掛けをして、窓から入った太陽熱を家中に溜め込んで「パネルの要らないソーラー住宅」の認定を取得しています。

しかし、このような膨大な熱が夏場には冷房に使用する電気量を大きくする事になります。
特にファースの家は、窓から入る太陽熱を暖房利用しているので、冷房対策が最大の懸案でした。しかし、夏場に高くなる太陽高度を活用して窓ガラスが受熱した太陽熱を反射させて遮蔽する仕組みとなっております。この暖房貢献と冷房軽減の効能が認められ「次世代ソーラー住宅認定」も合わせて取得しております。

太陽は地球上に多くの恵みを与えてくれており、その恵みを効能として活用しました。
太陽は常に輝き続け、常に誰からも見られ続けています。
大河君は、いつも太陽のように光輝き続けて行く事でしょう。
大河君の凛々しく緊張した面持ちに比べ、お母さんの嬉しそうな表情・・・夫婦で協力し、子供を育て上げた喜びなのでしょう。

大河君に限らず誰もが明日への希望と大志を抱けば常に輝き続けていられるのでは・・・
小沢新党首でスタートする民主党も輝けるのかな・・・
ファースの家

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