2023.06.27撮影
わたしはシャスタ・デイジー(Leucanthemum × superbum)が好きです。
その花の咲き方は、基本は、「ヒナギク型」です。「花」の中央が筒状花(管状花)で、その周りが花びらに見える舌状花です。
シャスタ・デイジーは、基本は「ヒナギク型」ですが、交配の進んでいる園芸種では必ずしもそうではありません。昨日の記事で、ご近所さんが育てている園芸種をいくつかご紹介しました。
典型的な「ヒナギク型」のシャスタ・デイジーは、次のような形態です。
ウクライナの野や畑に咲くヒマワリ(Helianthus annuus)も、「ヒナギク型」ですね。(ヒマワリの種の生産は、2020年の統計では、ロシアとウクライナで、世界中の生産の半分以上を占め、ロシアの方がウクライナよりやや多く生産しています。さて、2023年はどうなるのでしょう。)
Common sunflower(英文+画像+統計)
Leucanthemum x superbum 'Becky'(シャスタ・デイジー「ベッキー」)
撮影者:Captain-tucker
撮影日:2009.07.06
オリジナルからの改変、なし
「ヒナギク型」の花を魅力的だと思うのは、わたしだけでしょうか。お目々がぱっちりと開いていて、対面すると、にっこりと微笑みたくなってしまいます。
それで、わたしの庭にも来ていただいたんですよ。ず〜〜〜っと前に。
そうすると、、、同じことをブログ記事に何度も書いて恥ずかしいが、木々が成長して、日陰を作って、お花に陽が当たらなくなって、、、もうそこから先はお分かり、、だ、と、思います。
煮ても焼いても枯れそうにないシャスタ・デイジーさまを(文字通り)なくなるまで放っておいたのは、わたしです。そのようにして、「ヒナギク型」のシャスタ・デイジーを(文字通り)なくしました。
それで、新しく買うことにしたのですが、「ヒナギク型」がなかなか見つからない。流行りすたりということかな? いずれにしても、求めた新しいシャスタ・デイジーは、冒頭の画像に似たシャスタ・デイジーでした。
そうです、「でした」なんです。もう、白状しちゃいます。ここなら大丈夫だろう、と思って植えた場所が、あっという間に日陰になった。うっそ〜〜〜〜。植え替えるにも、ほかにいいところがない。力が抜けた。
これは、わたしが、家の南側から芝生を取り去り、ベリー類の根のからんだのを掘り起こして取りのぞき、陽の当たる南向きの花壇を新たに作る前のことです。
2023.06.13撮影
この南向きの花壇が準備できてから、買ってきましたよ、お花を、続々と。だいぶん、庭らしくなってきました。
日本から帰ってきたら、花壇が、そんな多数の草花でジャングルになっていた。
2021.04.12撮影
3つ目のシャスタ・デイジーを迎えるにあたり、まずインターネットで物色しました。そして、イメージを固め、植物屋さんへ繰り出しました、月に1回ある会員割引の日に。
そして、不思議なことに、そのイメージと同じものを、ひとつ、棚に見つけたのです。要するには、売れ残りだったのだと思います。
上の半開きの画像では、そのシャスタ・デイジーのイメージがつかみにくいと思いますので、次の画像をご覧ください。(焦点のあっていない画像で、済みません。)
2022.07.05撮影
このシャスタ・デイジーは、その園芸種名を ‘Belgian Lace’「ベルギーのレース」といいます。
ベルギーのレース(ブリュッセル・レース)については、次のリンク先など、ご参照ください。
アンティークレースの種類 〜ベルギーのボビンレース〜
シャスタ・デイジー「ベルギーのレース」は、ブリュッセル・レースのように繊細で、それでいて、華やかだ、ということかもしれません。また、筒状花(管状花)の外縁がレモン色の花びらを発達させていても、筒状花(管状花)の中央の部分「目」はそのまま、というところを、ブリュッセル・レースの織り目に例えてあるのかもしれません。
2022.07.05撮影
上の画像には、開花度の異なる花が写っています。
ツボミがほころびかけたときには、花びらは白いものしか見えない(3枚前の画像)のですが、ちょっと開いてくると、花びら全部が黄色く見えます(上の画像で、花びらが縦に立っている花、いくつも)。
もう少し開いてくると、内側の花びらは黄色いままで、外側の花びらは白くなります(上の画像、右下の、半分写っている花、および、直前の画像)。
もっと開いてくると、内側の花びらも白くなってきますが、花びらの根本と花びらの先は黄色いままです(画像、右上の花)。
花がほぼ平らに開いた状態になると、花びらは、全体的に白さが増します(画像中央の花)。
2023.06.27撮影
上の画像は、もっと花の日齢が進んだ状態です。花びらの張りが弱まり、柔らかい印象を受けます。そして、「目」(=筒状花の部分)の割合が小さくなっていっています。外縁の筒状花が、日齢が進むにつれて舌状花に変わっていっているようです。「目」に近い花びらは、根本と先が黄色いままです。
そして、以下が、花がもっと古くなった状態です。ここまで来ると、花は平らな形を失っています。
2023.07.10撮影
以下の画像で、もう一度、シャスタ・デイジーが群れて咲いているところをご覧ください。(わたしは、こういうのを見ると、単純に幸せになる。)
ジャングルの中に埋まっているでしょ? 変ね、なぜ? シャスタ・デイジーって、もっと草丈が高いわよね?
そのはずだったんです。でも、あわて者のわたしは、このシャスタ・デイジーに出会ったとき、その幸運さに感激して、ラベルをまともに読まずに買ってしまったのです。ちっとも大きくならない、と思ったら、「ベルギーのレース」は、矮性種でした。
それで、庭の中を探しに行かないと、このお花は見られないのよ。
もっと咲いてくれるといいなあ。終わりかけの花を取りのぞかなくちゃ。いや、待て、ブラックベリーの収穫の方が、優先事項か?
2023.06.27撮影
昨日、daisy の語源についてお話ししたときに、記事の流れを簡潔にするために説明と出典をつけませんでした。今日、シャスタ・デイジーの話しを終えるにあたり、最後にそれらをつけ加えます。
解釈がふたつあり、一般には、次の1の解釈がなされることがほとんどなのですが、わたしは2の解釈を取りました。なぜなら、1のような花は、他にたくさんあるからです。1だという人々は、花のことをよく知らないのかな。それに、デイジー(ヒナギク)を見たら、太陽そのものでしょう、子どもの描くお日さまのように。
1。花が、夜明けに開き、夕暮れに閉じる、太陽が出ている間だけの「1日」の花
2。花が太陽のように見える、白い花びらが太陽の周りの太陽光線、黄色い中央部分が太陽の球