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2022.03.24撮影
わたしの庭には、ヘレボルスの株がたくさんありますが、お店から購入した個体はその10%にものぼりません。計画したわけではないのですが、自然交雑して子孫が次々とできました。わたしが交配したのではありませんよ、わたしはそんなメンドウくさいことはしません。
冒頭の画像のヘレボルスは、園芸店で購入したオリエンタリス系(レンテンローズ系)の園芸種です。他の若いヘレボルスの花をその特徴から観察すると、この株は、多くの個体の親株となっているようです。
ヘレボルスの交雑種のほとんどは、オリエンタリス系ですが、それらの交雑種の学名は、前回の記事でも申しましたとおり、Helleborus x hybridus(ヘレボルス交雑種・交配種)となります。何系と明記しないこの書き方は、貢献した株の種類を挙げていかなくていいし、新しい名前を作り出す必要もありません。
Helleborus x hybridus という表記は、次のことを示します。
・Helleborus が属名で、「ヘレボルス属」
・「x」が交雑種・交配種であること
・hybridus が具体的な系統を示さない書き方(いわゆる、「ハイブリッド」)
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2023.04.30撮影
わたしのヘレボルスの庭は、一部をお見せすると、上の画像みたいな感じ。時期(4月末)的に、一重のヤマブキ(Kerria japonica)とミヤマシキミ(Skimmia japonica)も花ざかり(両方とも、種小名は japonica)。ヘレボルス自体はもうガクだけになって、タネのサヤがふくらんでいます。
遺伝子の組み合わせは無限なので、花も葉もそれぞれ異なります。変わった花も生まれてきます。はっ、と美しいのもあります。でも、ここ数年、わたしの庭では、数種類の同じような形質がいくつも出てきました(それでも、細かくはそれぞれ異なり、美しいのですが)。それで、新しい遺伝子の注入が必要か、と思うようになりました。
株があまりにもたくさんあるので、これ以上増やしても・・・とも思ったのですが、20年に近いヘレボルスとのお付き合いから、ヘレボルスが、勢いが落ちることもあれば、永遠に生きているのでもないことがわかってきたので、更新するのは大切だと思いました。
ただ、ナマケモノのわたし・・・そんなわたしが既存の株を掘り上げて株分けするわけはない(よそ様に差し上げる時には、ちゃんと掘ります)ので、新しい個体によそから来てもらうしかありません。
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2023.04.30撮影
上の画像は、ヤマブキの植わっているところを、先の画像とは別の角度から。プルモナリア・ロンギフォリア(Pulmonaria longifolia)の青い花と長い葉につく白い斑点が目に飛び込んできます。
バンクーバー近辺では、1月の終わりから2月にかけて、園芸店にヘレボルスが大量に並びます。その時期をねらって園芸店へ出向いたのですが、新しいヘレボルスの個体を探すのを目的としてこの時期に園芸店に行ったのは、これで、続けて3年目です。
今年の印象としては、草丈の高めのものが多かったこと、また、花が一重で、大きく、横向きに咲くのが目立ったこと、です。本来はうつむいて咲くヘレボルスが多い中、園芸種が横向きに咲いてお顔を見せてくれるのは、うれしいです。でも、うつむいているのがかわゆいとも言えるので、ちょっと複雑な気持ちです。
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2023.03.30撮影
直前の画像で花の裏側(外側)が見えるのは、花のうつむいているこれらの個体を真上から撮影してあるからです。次の画像は、うつむいた花を、地上の位置から斜め上に見上げて撮影してあるので、花の表側(内側)が見えます(この画像には、ヘレボルスが5〜7種類ぐらい写っています、判別しにくいですが)。
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2022.03.13撮影
園芸店で、去年まではよく見られた八重のが、今年はあまり見られなかった(ないわけではない)のは、ちょっと新鮮な驚きでした。でも、最近読んだヘレボルスについての本(年末年始に日本に帰国していた時に買った)によると、八重の人気は下火になりつつある、とのことで、それに合致しているのか、と思いました。
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2022.04.10撮影
もうひとつのちょっとした驚きは、オリエンタリス系の、千差万別の花びらの模様のついた、素直に美しいもの(例えば、直前の画像、ここではガクだけになった花ですが)があまりなく、がっかりでした。これも流行りの推移なのでしょうか。わたしの庭では、みんないろいろなのが咲いているよ! スポット、ベイン、ネット、フラッシュ、、、
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2023.03.30撮影
今回、わたしは、新しいヘレボルスを3鉢買い求めました。新しい遺伝子の注入であります。これから3回に分けて、これらの新しいお仲間をご紹介します。
ヘレボルスの記事が続いていますが、ご容赦ください。(今、ヘレボルス以外に咲いている花は、ほとんどないので、仕方ない。)
上の、まだヤマブキの咲いていない画像では、木の根本、右側に、オリエンタリス系の黒いヘレボルスが見えます。手前左手は、オリエンタリス系ではなく、アルグティフォリウス(Helleborus argutifolius)です。