ヒイラギ
撮影者:KENPEI
撮影日:2006.11.16
オリジナルからの改変、なし
今日は、ヒイラギとヒイラギモクセイについて書きます。ヒイラギもヒイラギモクセイ
も、モクセイ(ギンモクセイ)とキンモクセイと同じように、モクセイ科モクセイ属の植物です。
なんか、植物の名前を並べただけで、目がクラクラしちゃいました。
和名 ヒイラギ(柊)
モクセイ科(Oleaceae)モクセイ属(Osmanthus)
学名 Osmanthus heterophyllus
英名 Holly olive
別名 False holly
原産 台湾、日本(沖縄、九州、四国、関東地方以西の本州)
ヒイラギ
ヒイラギ(冒頭の画像)によく似たのが、ヒイラギモクセイ(次の画像)。
ヒイラギモクセイ
撮影者:Qwert1234
撮影日:2012.10.13
オリジナルからの改変、なし
和名 ヒイラギモクセイ(柊木犀)
モクセイ科(Oleaceae)モクセイ属(Osmanthus)
学名 Osmanthus x fortune
学名に「x」がついていますが、これは交雑種であることを表します。
ヒイラギモクセイはヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)とモクセイ(ギンモクセイ)(Osmanthus fragrans)の雑種と考えられているそうです。
ヒイラギモクセイ
2日前の記事からここまでに出てきた植物がどう関連しているかまとめてみると、次のようになります。
キンモクセイ(Osmanthus fragrans var. aurantiacus)【モクセイの変種】
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モクセイ(ギンモクセイ)(Osmanthus fragrans)
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ヒイラギモクセイ(Osmanthus x fortune)【モクセイとヒイラギの交雑種】
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ヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)
では、これら4種の植物の葉がどう違うか、見てみましょう。Wikipediaのそれぞれの記事から抜粋引用をします。
キンモクセイ
・長めの楕円形か広披針形
・葉縁は波打っており、わずかに鋸歯がある
モクセイ
・キンモクセイより葉幅が広く、楕円形で先端は急にとがる
・縁にはあらい細鋸歯がある(鋸歯がなく全縁の場合もある)
ヒイラギモクセイ
・楕円形で、先端はとがっている
・縁には刺状の鋸歯がある
ヒイラギ
・楕円形から卵状長楕円形
・縁には先が鋭い刺となった鋭鋸歯がある
つまり、ヒイラギモクセイとヒイラギの葉にはトゲがあり、ヒイラギのトゲの方が鋭い。
それでは、トゲのつき方を、上の画像(ヒイラギモクセイ)と下の画像(ヒイラギ)でお比べください。一方が見るからに鋭いですね。
先が鋭い刺となった鋭鋸歯がある葉(ヒイラギ)
撮影者:Alpsdake
撮影日:2017.03.14
オリジナルからの改変、なし
ヒイラギとヒイラギモクセイは、花(雄花か雌花か、はここではおいておいて)でも区別することができます。
ヒイラギの花は、「花びら」がそり返ります。でも、ヒイラギモクセイの「花びら」はそり返りません。
ヒイラギ
ヒイラギモクセイ
このサイト「松江の花図鑑」についてもうご存知の方も多いとは思いますが、このサイトは大変充実していて、書き方から見て、内容が信用できる、と思います。皆様も、よろしければ、ご利用ください。
以下の画像は、11月に日本に帰国しておりました時に、実家の庭で撮影しました。これは、歳を経て「丸くなった」ヒイラギですよね?? いい匂いでした。
Wikipediaのヒイラギの記事からからもう少し引用します。
> 若樹のうちは葉の棘が多いが、老樹になると葉の刺は次第に少なくなり、縁は丸くなって先端だけに棘をもつようになる。葉の鋭い棘は、樹高が低い若木のうちに、動物に食べられてしまうことを防いで生き残るための手段と考えられている。
2022.11.10撮影
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