2021.12.28撮影
冒頭の画像は、1年ちょっと前の、きれいに晴れた日の写真です。この撮影日の3日後に、雪が降りました。
画像中の緑の葉っぱのついた2本の木のうち、右はアメリカツガ(Tsuga heterophylla)である、と思われます。植えたのではなく自然発生なので、正確にはわかりませんが。
そして、左のは、昨日のブログで「アイルランドのイチイ(Taxus baccata 'Fastigiata')」と同定したものです。これは、幹が上に伸びていく、というので買い求めたものです。ただ、残念なことに、名称を控えてありませんでした。でも、昨日の同定で合っていると思います。この横幅を取らないイチイは、庭に、生垣に、人気の高い種類です。
イチイ、どの?
3週間ほど前のこの年末(上の画像から約1年後)、20日に雪が降りました。次の画像をご覧ください。「アイルランドのイチイ」は、この画像では、右奥に見えます。
2022.12.20撮影
次のブログ記事でも書いたのですが、あまり雪の降らないバンクーバーでは、雪が降ると、人間だけでなく、鳥を含む動物たちも慌てます。そうすると、普段はそう食べない物まで鳥や動物が食べるようになります。
バンクーバーの雪事情とカラス
うちのイチイですが、実がたくさんなっています。時々鳥がついばんでいますが、特に人気のあるエサでもないようです。やってくるのは、主に小さい鳥です。
このイチイは、幹が縦に出ていて、横に出たしっかりした枝がありません。それで、葉や実のついている枝が短いです。つまり、よほど小さい、体重の軽い鳥でない限り、止まれないのです。ですから、小型ではない小鳥がこの果実を食べようとすると、羽をばたつかせて、足場を足探りしながら実を取ることになります。
おまけに、実が雪に埋もれていたので、それを探し出す必要もありました。そうすると、雪を払いながら、空中でずり落ちつつついばもうとするので、えらい騒ぎでした。
次の画像は、実がついばまれる前の「ビフォー」。実がたくさん実っています。
2022.11.30撮影
鳥が(文字通り)バタバタしているところを撮影したかったのですが、とにかく動きが早くてできず、食べた後にご休憩の鳥を1羽撮影することができました。次の2枚をご覧ください。この鳥、どなたでしょ? アメリカンロビン(Turdus migratorius)のメスでしょうかなあ。
2022.12.20撮影
2022.12.20撮影
後日、イチイの周りを見てみると、次の画像のようになっていました。落ちているのは果実がちょっと欠けているだけなので、果実の一部しかついばむことができなかったのかもしれません。あるいは、果実を丸のみして、ここには落ちていない可能性もあります。
2023.01.03撮影
次の画像は、実がついばまれた後の「アフター」。赤い実からのぞくタネが「果肉」からはみ出すほどに大きく成長しているのが見てとれますが、実の数そのものが減っています。
2023.01.03撮影
イチイの実は、人間が食べても美味しいんですよ。ただ、タネには毒がありますから、絶対に噛んだり飲み込んだりしませんように。
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【お知らせ】
2月初めまで、日本に帰国いたします。帰省中に書けないし、今回は書きだめもないので、ブログはしばらくお休みします。こちら(バンクーバー)に帰ったら、再開します。その時には、またご訪問くださいませ。ヘレボルス属(Helleborus)について書き始めたいと思います。
タネは毒?そう聞くとご遠慮したいです(笑)
帰国されるようですが気を付けてお帰り下さい。
今の日本はコロナが満載で宜しくありません。
2月頃までには収束するようにお祈りします。
オオミスミソウについてもお願いします。
イチイの実は美味しいですよ。わたしは結構食べます。わたし、まだ生きていますから、大丈夫なんでしょう。学生のころから、イチイの生垣のそばを通るのがワクワクで。
それと、帰国中にはお返事できず、すみませんでした。
ヘレボルスは、うちには「高級品」はほぼないんです。ですから、がっかりさせるかも。
オオミスミソウは、ほとんど知識がありません。あなたに教えていただきたいです。よろしくお願いします。