カラスといちごとクロッカスと

身の回りの鳥や小動物、庭の花や畑の野菜など、日々日々、季節季節の情報を、
個人の目をとおしてお届けします。

センリョウ

2023年01月04日 08時00分00秒 | センリョウ科
Sarcandra glabra(センリョウ)
撮影者:KENPEI
撮影日:2006.10.25
オリジナルからの改変、なし

明けましておめでとうございます。
みなさまの今年の安寧をお祈り申し上げます。

わたしは、今年も、わたしの好きなお花を中心に、たまには、小動物や鳥についても、わたしの観察、感想を加えて、情報を発信して行きたいと思います。

どうか、今年もよろしくお願いいたします。

今日は、新年ということで、縁起物のセンリョウとマンリョウから取り上げたいと思います。そして、そのうちでも、「センリョウ、マンリョウ」という並びで言うのが普通ですから、まず、センリョウ。

果実
パブリックドメイン

赤い実がきれいですね。センリョウに限らず、赤い実はなぜか文句なく美しい。

和名 センリョウ(千両)
別名 クササンゴ(草珊瑚)
センリョウ科(Chloranthaceae)センリョウ属(Sarcandra
学名 Sarcandra glabra
原産 日本を含む東アジア、東南アジア、南アジア

センリョウ

和名がすごいです!
・科名 センリョウ科
・属名 センリョウ属
・種名 センリョウ(千両)
と「同じ」名前が3つ並んでいます。

和名では、このように、科名、属名、種名、に同じ名前で並ぶものがあります。このことについては、またいつか話題にします。

Sarcandra glabra(センリョウ)
パブリックドメイン

センリョウの赤い実は、真上から見ると、4枚の葉が十字に広がったように見える上に、固まってつきます。

この4枚の葉は、でも、同一の節から4枚が直角を成して出て十字の形を形成しているのではありません。2枚ひと組の葉がひとつの節から左右に出ます。そして、そこから少し離れた節から、他の2枚ひと組の葉が左右に出ます。このふた組の葉が、軸に対して直角に出るので、上から見ると、4枚の葉が十字に出ているように見えるのです。

この様子は、上の画像で見ることができます。実に一番近いひと組の2枚の葉と、それと直角を成す一段下の2枚の葉の間に、隙間があります。次の花の画像ででも同じことがわかりますが、まだ時期が早いので軸が伸びきっておらず、そのため、隙間が狭いです。

Sarcandra glabra(センリョウ)
撮影者:KENPEI
撮影日:2007.06.30
オリジナルからの改変、なし

センリョウの実は華やかですが、花は上の画像のような姿で、多くは見過ごされがちかもしれません。花が咲いた覚えがないのに実がなっていた、というぐらい。

センリョウの花はなんと、ガクも花弁もないんですって。緑色のがメシベで、薄黄色のがオシベだそうです。この緑のが赤い実になるのね。

明日は、「センリョウ、マンリョウ」のマンリョウについてお話しします。


コメント    この記事についてブログを書く
« ラテン語になった日本語 | トップ | マンリョウ »

コメントを投稿