2022.10.28撮影
【2023.7.01付で、一部ですが、訂正を書き加えておきます。
カタバミについて勉強していて気づいたことに基づいています。
誤った情報を流して、申し訳ございませんでした。】
わたしは、コロナ以来3年ぶりに、カナダから日本へ帰国しました。10月末から4週間ほど帰省。両親の家にたどり着いたのは、夜の8時半ごろだったか・・・
門を入ると、庭一面に白っぽいツンツンと飛び出しているものが・・・何??? あんな植物、この庭に前あったか?
と思いましたが、とにかく、両親に会って顔を見せてあいさつして、荷物を下ろして、お風呂に入って、と心が急いだので、その白いツンツンが何かは確かめることなく、玄関に入りました。
翌日、ゆっくり目に起きて、久しぶりに和風の朝ごはんを食べて(父が用意してくれました)、両親と談笑してから、じゃ、庭でも見てくるか、と庭に出たのですが、そこで見たのは、上の画像のような植物。
これが昨晩見えた、白いツンツンか。それにしても、庭中、あちこちに。と言うか、あちらにも、こちらにも。敷き詰められたようになっているところも。
この時点で、え? 何? 朝顔の一種? と、花びらがロート状でないのを見過ごして、反応してしまいました。そして、葉っぱを見て、さらに混乱。これ、何?
庭にあるはずのない植物が、わたしの知らない間に蔓延していたので、植物の特徴を普通に足していけばわかるはずのことが、わからなかったのです。
でも、花のつぼんでいたのが開いてきて、こんがらがっていたわたしも、わかってきました。カタバミか〜〜
でも、なんでカタバミがこんなところに大量に??? だれかが植えたの? 庭を作っている母が足を骨折して長らく療養したので、新たに植物を植えるはずがないが・・・
2022.10.30撮影
では、このカタバミはなんでしょう、と調べてみると、フヨウカタバミでした。
学名 Oxalis purpurea
英名 Purple woodsorel
和名 フヨウカタバミ(芙蓉片喰)
別名 アオイカタバミ(葵片喰)
カタバミ科(Oxalidaceae)カタバミ属(Oxalis)
フヨウカタバミ
学名で purpurea というのは、「紫の」という意味。ちょっと待って、白い花で「紫の」ってことはないだろ、と思っていると、ありました、ありました、同じく庭に、「赤紫っぽい」のも。これまた、白いのと同様、あちらにも、こちらにも。群生、群生、また、群生。
上のWikipediaの記事によると、
> 花や葉には変異性が大きい
> 紫紅色、ピンク、白、藤色、紫色、黄色など多彩な花の色がある
> 葉は通常緑色だが、これも灰色がかった色や紫色などの変異がある
ということです。
この情報がなかったら、わたしは、白いのと赤紫のとは、別の種だと思ったことでしょう。花の色だけでなく、葉っぱの色も違うし、全体の姿も同じようには見えないし。【訂正:以下の画像のカタバミは、フヨウカタバミの赤花ではなく、Oxalis bowiei と呼ばれるカタバミのようです。Oxalis bowiei には、和名はないもよう。】
2022.10.30撮影
上の画像の花色は、英語では purple と形容できます。英語の purple は日本語には普通「紫」と訳されますが、実際は、「赤紫」のことです。ラテン語である学名の purpurea の「紫」が、「青寄り」なのか「赤寄り」なのか、は、わたしは知りません。
フヨウカタバミが purpurea を学名としているのは、赤紫の花色をこの種の基本色と見なしているのでしょうか。【訂正:上の画像のカタバミは、フヨウカタバミの赤花ではないが、フヨウカタバミには、実際に赤花があるので、この議論はまだ成り立つ、と言えます。】
わたしは、子どもの時、ムラサキカタバミ(Oxalis debilis subsp. corymbosa)に親しんで大きくなりました。子ども時代の記憶の情景に現れるぐらいです。(こちらが、和名では「紫」カタバミ、と呼ばれるんですね。)
ムラサキカタバミ
撮影者:Σ64
撮影日:2006.07.08
ムラサキカタバミならやや小型なので雑草で、フヨウカタバミなら大型で鑑賞価値に耐えられる、ということでしょうか。それとも、フヨウカタバミも雑草なんですか。わたしは日本に住んでいないので知らない。
わたしは、フヨウカタバミが見慣れないからか、珍しくて、きれいだと思いましたが、母は、あり過ぎてうんざりしているようでした。実は、わたしも、フヨウカタバミの庭を覆う量には、圧倒されましたが。
わたしは普段かなりの枚数の花の写真を撮るのですが、この帰省中、あまりそういう時間がありませんでした。それで、お見せするのにいい写真があまりないのです。
その代わり、と言ってはなんですが、フヨウカタバミのきれいな画像が、「ひげ爺さん」の記事で見ることができますので、よろしければ訪問なさってください。リンクの許可は取ってあります。
「フヨウカタバミ(芙蓉片喰)」 カタバミ科