Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

完投勝利

2019年11月05日 | キリン 改め たっくん日記
6年生の試合も残りすくない11月の連休中日。
相手も6年生なので、そう簡単には勝たせてくれない。

タクミの先発で、パパがサインを出す。この試合に勝てば2位は確実。

毎度のことながらわが子が先発の時は、胃が口から出そう。
なので、あまりベンチに入りたくない。
自分の緊張感が伝わって、試合結果に影響しそうな気がする。

打たれもしたけど、
仲間の守備とバッティングに助けられて2-2で7回裏が終わる。

相手チームはスラッと背の高い女子が3人くらいいて、男子も運動神経よさそう。打ってきそうなチームだ。

ピッチャーの球が速くて打ちにくいのは、お互い様。
タクミの球だから互角に戦える。
でも7回まで投げたのは初めて。
最終回はさすがに疲れた様子だったけど、集中を切らさないで終えた。

残り時間が少ないので、
タイブレークになった。
ノーアウト満塁から?
ひとつでもフォアボールを出したら押し出しで点が入ってしまう。

厳しいなあ…。
アウト3つか。こんなに疲れてるのに。
と、思っていたら、
我が方は後攻。

表では相手のミスとバントでつなぎ、3点入った。
タクミの打席。打てない。本日最後の打席も三振に終わる。

そして、裏。
始まる前にパパが何かささやいていた。
タクミ、マウンドへ。

疲れているはずなのに、一球ごとに球威が増す。
今日一番のピッチングだ。
魔法にかかったように球が走っている。3振をとった。
最後の打者も内野で仕留めた。

パパ曰く、相手はそれほど強くないし、勝てない相手じゃない。
だが、我がチームも強くはない。

お互い最後の年、最後のシーズン、負けたくないのは一緒。
互角の戦いをした。
接戦を制した時は心底良かった!と思うし、逆に競り負けるとダメージが大きい。

マウンド上のタクミは、もはや
心配すべき存在ではなかった。
彼自身、不安やイライラもない。
運命を握りしめ、堂々と一人で投げる。
もう、どうなっても悔いはなかった。

カッコイイ。
一緒に戦っている6年生も
見ているものは一緒だった。

人数の少ない学年で、5年生も出ているけど、今日は6年の背中を見せられた。
よいものを後輩に残した良い試合だった。

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