Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

押し入れのちよ 荻原浩

2019年09月25日 | 映画/DVD/テレビ番組/本 レビュー
面白かった!
星4つ☆☆☆☆

カバーのあらすじをちょっと読んで、
ホラーね。
軽い感じの読書に、と思って借りたのだが
以外に面白かった。
というか、かなり面白かった。

短編が9つ入った本なのだが、
どれもが違ったジャンルのホラーなのだ。

幽霊、妖怪。
ただ、人を怖がらせる恐ろしいものではなくて

幽霊はかつて人間であり、人生があった。
そして幽霊になってからは
現世の人間の人生に関わる。
小説の途中で明かされる幽霊の過去。
ミステリー小説の種明かしのようだ。

なぜ幽霊になったのか。
それさえ思い出せない幽霊もいる。
「押入れのちよ」

主人公の若者はちよとかかわるうちに
ちよを面白いとか、周りの得体のしれない人間よりはよほど人間味がある、と思うようになる。
そして全力でちよがどこでどんなふうに死んだのか見つけようとするのだ。

幽霊より恐ろしい生きている人間の欲や残忍さを描いたものや
人間の業の深さやペーソスを描く。

荻原浩氏の他の作品も読んでみたくなった。

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てんちゃん、自分でpoolに行く

2019年09月13日 | てんちゃん日記
てんちゃん、ある日、
「友だちとプールで練習するから行って良い?」

友だちも平泳ぎがまだできないそう。
仲の良い子だから遊びになっちゃうかもしれないけど、自主練習したいという心意気が良い。

初めて、大人なしでプールに行く。
そのプールは4年生以上は一人じゃなければ子供同士でも行っていいのだ。

「ヘルメットかぶって行ってね。」
てんちゃんは自転車で行く。

そして。

その日の夕方はゲリラ豪雨だった。
どうなってるんだか心配した。
てんちゃんはちゃんと家に帰っていた。
「プール行ってきた。でも帰りは雨だったから、友だちの車に乗せてもらった。」
あ、そう。

自転車はプールに置いたままだ。
幸い、雨も19:00には止んでいたので取りに行くことにした。まだ新しい良い自転車だ。
パパと二人乗りでプールに行って、自転車に乗って帰る。
プールまで軽く2キロくらいある。
夕食前に二人で出かけ、40分くらいで帰ってきて、やっと夕飯。

食後、洗濯物を出していた時。
水泳パンツと帽子がない
タオルとゴーグルはある。
どうした。

スポーツセンターに電話して確認することにした。
受付の方曰く。
「3階のフロアにポイポイっと落ちてました。(笑)」

学校の水泳パンツと、黄色い帽子が、
落ちている姿を想像した。
てんちゃん、手に持ちながら移動してたみたい。

「じゃ、取りに行こうか。」
「えー!また行くの。今日3回目だよ。」
まあ、あなたのパンツだからしょうがない。土日は野球だし。
じゃあ、いつ行くの。

がっくりなてんちゃんを車に乗せて本日3回目の往復。

受付に自分で話に行く。
てんちゃんの水泳パンツと帽子は脱水して干してくれていた。
そうよね~。いつ取りにくるかわからないものを濡れたままはちょっとね。

やらかしましたね、てんちゃん。
いいの、いいの。大人だってそういうことはあるから。
笑い話にしてしまえばいい。
そうやって一つ一つ覚えればいい。
挑戦することに意味があるから。

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サッカーライフ終わる

2019年09月09日 | てんちゃん日記

サッカーに別れを告げ、
いよいよ野球に転向します。

てんちゃんがフィールダーだったら、まだ続けたかもしれません。

キーパーも嫌いじゃない、一年以上やってどんどん上達してスーパーセーブもするようになった。
でも、キーパーは守りだ。
ゲームを作っていく方が楽しい。

普段はサッカーの技術を練習しているけど、コーチにはフィールダーとしては期待されていないし、技術が下の子と組まされる。

キーパーとしてはチームに貢献してきたけど、もう大分前から私はワクワクしないのだ。
てんちゃんにしても技術を高めるための自主練習を熱心に取り組まなくなった。
前はサッカーといえば何を置いても最優先に行きたい!と言っていたのに
「え~・・・」
情熱が消えてきた。

もう潮時かな。
と思っていた夏。

サッカーの練習が高温でなくなり、野球のグランドに遊びに行ったとき、コーチたちがキャッチボールをしてくれたり、
一緒に練習させてもらったりした。
そこでも、てんちゃん、運動能力の高さを発揮する。

本人もワクワクしているし、見ている私もワクワクする。
サッカーは2歳からスクールに通ったのでもう8年になる。
もったいないけど、違うスポーツをする機会も今を置いてない気がする。

大好きだったサッカーのユニフォーム。
ホーム用、遠征用、そしてキーパーの2色のユニフォーム。
全部で4枚のユニフォームを持っていた。
そのすべてに背番号32が輝いていた。
2年生の時から、応援に行けば32を目で追っていた。
てんちゃんよりもママの方がきっとユニフォームへの思い入れがある。

ハンガーにユニフォームをかけて、前、後ろ、
床に上下のセットを置いて写真を撮る。

最後の日曜日の練習に、友達にサッカーを辞めることを伝えた。
仲間がいなくなるのは、淋しい。
前に大好きな仲間がいなくなった時には、在りし日を思い出してはキュンとなっていた。
今度は自分が去る。
友だちが淋しい思いをするのは分かっている。
ごめん、みんな。

でも、みんな最後まで笑って写真を撮ったり、居残り練習でゲームをして楽しんでいた。

帰りの車で、フットボールアンセムを聴いていたてんちゃん。
淋しそうだった。

2歳でスクールに入り、3歳から小1までスクールの仲間といろんな試合に出た。
スクールは本来チームがないから試合には出られないんだけど
コーチが系列のスクールで試合を組んでくれた。
フットサルコートや室内練習場に毎週通った。
近隣のチームとフットサルの試合に出た。

小学校2年生になる時に、今のチームに入った。
人数が多くて、みんな上手な仲間たちの中でも多く試合に出させてもらった。
2年生、3年生で区内の試合やブロックの試合に出て、
嬉しさや悔しさを味わった。

強豪チームに引き分けた試合で、てんちゃんがPKを守って勝利したときの興奮は忘れられない。
友達、コーチ、チームのお父さん、お母さん、
本当にお世話になりました。

淋しさも、申し訳なさもすべてこれからの未来にぶつけていこうと思います!
野球、頑張ります!


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てんちゃん語録 スペインの匂い

2019年09月07日 | Weblog
匂いと記憶がかなり密接につながっていると、前回書いていたが

てんちゃんも同じことを感じたようだ。

「スペインの匂いがする、ちょっと来て」

え、どこ?

連れていかれたのは、ショッピングセンターのスーツケース売り場。
夏もののクリアランスセールで、
スーツケースや貴重品を入れるケースが並んでいる。

匂い?いや、べつに感じないけど。

「スペインのバスの匂い。」

あ。(笑)
バスの内装に近い匂いがした。

まあずっとバスに乗っていた。
そして、非日常なビッグな経験。
記憶が匂いと結びついてしまったようである。

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思い出の夏やすみ

2019年09月04日 | Weblog
夏になると、
子どもの頃を思い出す。

光、蝉時雨、入道雲、ローカル線の発車の音、潮風のにおい、雨上がりの芝生の匂い、水が光を反射してるゆらめき、ビーチサンダル、サイダー。

子どもの頃の幸せな夏やすみの記憶を今も探して何度も味わう。
五感に夏の思い出が残っている。

夏になると、両親の実家に3週間くらい滞在していた。
段ボール箱に服をつめ込み、チッキ(宅急便)で送る。

平たい土地に潮の香り、防府市。
緑の山に囲まれた町、山口市。

何も予定のない日、どこにも出掛けない日は、狩猟する。
農業用水路のハヤやザリガニ、メダカ。
川沿いのシオカラトンボ。庭の蝉。

従姉妹がくるとまた楽しさはひとしお。
帰ってしまうとすごく寂しい。

何度も思い出す12才くらいまでの夏。
その記憶があればずっと生きていられるくらいだ。

今、息子たちにそんな夏を感じさせてあげられているだろうか。
旅行は長くて3泊か4泊。
しかも同じところに滞在せず
飛び回ってしまう。

ひとところ二週間くらい滞在して
何も予定のない日があって
子どもが退屈しのぎに何か始めるくらいが良い。

一緒にずっとは難しいけど、いなか留学が夢だなあ。

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