私の頭の中の消ゴム

いっぱい泣きました。後半はスジンが無くしていく記憶との戦い。だんだん正常に生活できなくなるスジン。愛しい人の行動がおかしくなる、その人の精神が崩壊していくのを見守るチョルス。
ついには、チョルスさえもわからなくなる。…その運命が二人を苦しめる。運命をわかっていながらどうしようもできない。
笑顔の陰で涙するチョルスや、泣きながら強がるスジン。細かい表情やにじみ出る切なさ、コミックであらすじを知っていたけど見る価値ありでした。
結婚して一年半の我々にはタイムリーで感情移入しやすかったかな

『夏の庭』

今頃、中学生の課題本を読んでますがなかなか面白いです。
どこにでもいる、どちらかと言えばしょうもない3人の中学一年生の少年たちが、ボロ屋に住む老人がいつ死ぬか見届けてやろう、と観察し始める話。
しょうもない子たちなりに複雑な事情を抱え、大人を気遣い生きている。老人との関わりを通して、前向きな打開策や大人と自分との関わりの折衷案を見い出していく。
大人になってしまえば子供をただの子供としてしか見ないが、自分にもそんな折衷案の少年時代があったことを思い出した。

『キッチン』吉本ばなな

お気に入りの本の一つにいきなりランクインする作品だった。
自分の中の大きな存在、たとえば恋人や家族と死別した喪失感の中に生きなくてはならない時、こんな感じだろうか。
ダメダメなのに、当たり前のように全ての人に等しく朝はやってきて一日が始まる。学校へ行って、仕事をして。
それこそ、夢の中にいる感じ。早く目が覚めて、その人が現れて冗談だと言ってほしい。
ちょっと寂しく、切ない。でも癒される作品だった。
またこの本を読みたくなるのはいつだろう。

かぼちゃ

かぼちゃなんて、あまりすすんでは食べない。でも、スーパーで4分の1カットになって置いてあると、料理してみようかという気になった。
昔、かぼちゃの色がかわいいと言った友人がいる。
下拵えに面取りをしてたらなるほど、と思った。実の鮮やかな黄色から外の濃い緑にかけてグラデーションになってる。
料理は以外に手間がかからない。切って並べてだしと調味料で煮込むだけ。
たまには健康的な感じでいいかしら。

門仲探検とバッティングセンター

今日は日曜日。
海君も私も大して予定はないけど持ち帰り仕事をやっつけねばならなかった。
これがコツコツやってかないと大変でさ～。
雨だったのが丁度いい。晴れてたり何かしたら、外出欲と戦わねばならないのだ。

午前中は洗濯物を干したりしながらお仕事、お仕事
お昼には海君と門仲へご飯を食べに行った。
（まことに勝手ながら）
お子さまのたくさんいるショッピングセンターのレストランではなんだかオシャレじゃなく、
ゆっくりもできないので門仲周辺を探索してイタリアンのお店に入ることにした。

大通りから一本入ったところにあるカジュアルなイタリアンのお店があった。
名前は忘れちゃったけど、フレッシュトマトの担々麺スパゲティと、スペシャルピザを食べた。
静かな日曜の午後、大人の客しかいない。
食後のカプチーノを飲みながら、小説を片手に「完璧だ」と思う。

食後の軽い運動にいつものバッティングセンターへ行った。
最近、難しくて私の意欲をかりたてているのがピッチング。
ストライクゾーンの９枚の番号を点灯させていくやつ。

・・・これがさ、難しいんですよ。
だいたい、板まで届かない。まっすぐにぴゅっ、という球を投げないと天井のネットにひっかかる。
ものを投げることに慣れてないので、野球なんかやったことのない女の子特有の投げ方になってしまう。上に行っちゃうやつ。
私の身長の半分くらいしかないような小学生がばんばん当ててるの見ると悔しい。
今日は奇跡的に１枚だけ当たった。

がんばるべし。