その6.降られる
暖房をつけると部屋が乾燥するので備え付けの加湿器を使おう。
あー、ここね。よいしょっと。
説明書きには「お風呂場で水を入れてください。」
なるほど。
加湿器のタンクが長くて、洗面所のボールだと浅すぎるのだ。
はいはい…お風呂場でレバーを押すと、
ザー!!!
お決まりのパターンだけど、カランとシャワーを間違えた。
蛇口は温泉施設によくあるパターンで、円形のカラン用ボタンと、
平べったいシャワーのレバーだ。
目を閉じていても間違えないはずなのに、なぜかそのことを忘れていた。
シャワーのレバーを押してしまったのである。
どこどこ?どうやって止めるの?
そして、温泉施設の蛇口によくあるパターンで、
一定量の水が出終わるまで止まらない。
Oh, NO!!
「てんちゃん、ママが大変だから見てきて。」
声が笑ってるし。
部屋にあった浴衣はびしょぬれ。フロントに電話してもう一枚持ってきてもらいました。
かくして、加湿器が使用できました。
その7.てんちゃん、バイキング会場で寝る
これもお決まりのパターンなんですが、
てんちゃん、ガンガンスキーを滑る。
休憩でレストランに入っても、ソフトドリンクを飲み終わるや否や、
ゴーグル、帽子、手袋装着。
「いこ!」
スキー場の休憩って5分じゃないでしょー!
そんなわけでお風呂も終わり、バイキングでフライや焼きそばなどで茶色いお皿を作って食べ終わると寝る。
他にカニ、ステーキ、お寿司、アイスまであるんだけど
バイキング一皿で熟睡。
給仕のお兄さんが
「大丈夫ですか?具合悪いのかな?」
「大丈夫です。寝てるだけです。」
そして、また別のお姉さんが
「風邪ひかないように」
とブランケットを持ってきてくれた。
そうそう、思い出した。3年前、海くんの忘年会は別の階の宴会場でやっていて、
我々家族はこのバイキング会場にいたんだっけ。
そして、あの日も全く同じことがおきて、スタッフの方にとても親切に対応していただいた。
だから、このホテルに良い印象があったのだ。
当時5歳、年中さんだったてんちゃんは、今小学2年生。
かわらんな~。
その8.埋まる
一夜明け、前日に降った大雪でゲレンデは新雪でふかふか。
中級コースを難なく滑るてんちゃん、
「上級コース行きたい!」
うーん・・・かなりの傾斜だし、新雪が深すぎて難しそうだよ?
だましだまし、上級を避けて午前中何本か滑った後、
あきらめきれないてんちゃんに付き合い、上級コースへ。
ママが先に行き、少し下で待っていると、
てんちゃん、何メートルか滑った後こけて埋まる。
それを助けに後からパパが滑って埋まったてんちゃんを掘り出す。
次にママが何メートルか滑るが、コースもどこを滑ったらいいかわからない。
と、ゲレンデに雪の割れ目が。
危険を感じて、そこをよけたものの、ストーン!!と吹き溜まりみたいなところに落ちてしまった。
やばい…!下はもう、芝生が見えているが、
その上は1Mくらい雪がふわっと積もっているだけで足がかりにならない。
というか、スキーのうえに積もった雪で足が上がらない。
必死で掘りだす。
その間にてんちゃんがまた埋まり、助けようとしたパパも埋まる。
てんちゃんは軽いのでなんとか立ち上がったが、
パパはもがけばもがくほど雪に埋まっていく。
リスクを避けて初心者コース一徹で滑っていった長男を除いて、一家3人埋まる。
これは最悪レスキューになるか?
怒られるだろうな~。
実力もないのに上級コースに挑戦するなんて無謀でした。
てんちゃんとパパがなんとか雪から抜け出した。
ママも意地で這い上がり、上級コースのゲレンデから抜け出す。
ふ~・・・危なかった、危機一髪。
もうここはやめときましょう。
その9.身近な知り合いに会う
帰りの新幹線まで時間があるので、へぎそばを食べようと一旦ホテルの外に出たものの、
お目当ての店は閉まっていて「準備中」の札がかかっている。
灯りもついていないので、これは無理かも?とホテルに引き上げようとしていた。
海くんはその間、駅でお土産をみてくると、ひとり越後湯沢の駅へ。
しばらくすると電話がかかってきた。
「もうホテル戻っちゃった?」
少年野球の監督とその息子たち、奥さんのファミリーにばったり出会ったそうだ。
息子ふたりはたっくん、てんちゃんとそれぞれ同学年のチームメイト、
お父さんはコーチ仲間で、母たちはサポーター仲間。
東京から200km離れた土地で会うなんて、運命感じちゃいました!
その10.落とす
一泊二日を大いに楽しみ、帰りの新幹線。
てんちゃんはパパのネックウォーマーを枕がわりに熟睡。
たっくんは寝ない。昼間はずっと起きているし、夜もその気になれば起きていられる。
一時間ちょっとであっという間に東京に着きました。
大きな荷物を降ろして、ブーツも2つもったし、リュックも持って、ホームに降りる。
「てんちゃん、パパのネックウォーマーは?」
「持ってた。今、持ってない。」
他の荷物に入れた記憶もない。
まさかまだ座席のあたりか?
車内清掃が始まり、座っていたあたりを掃除している男の人を凝視するも、
何かを見つけた気配がない。
車内清掃が終わり、係の人たちが引き上げてくるが、ネックウォーマーらしきものを持っていない。
もう一度ドアが開いて、乗客が乗り始めるタイミングで
海くん、新幹線の中へ。
戻ってきたときにはしっかりとネックウォーマーを救出していた。
掃除の人に確認していたら、きっと二度と戻っては来なかったと思う。
良い状況判断でした。
以上、ハプニング特集でした。
家に帰りついたのはまだ8時台。荷物整理をして早めに布団に入りましたが、
翌日、なんだか頭が痛い。二日酔いみたい。
というか、いろいろありすぎて頭が筋肉痛になったようだ。