Living by Bay and Canal

登場人物:海くん(夫)、キリン改めタクミ(長男)、ちびちび改めてんちゃん(次男)、そして私(妻)。最近は、お弁当日記

秋の牢獄 恒川光太郎

2015年03月07日 | 映画/DVD/テレビ番組/本 レビュー
「夜市」がとても面白かったので、恒川光太郎ワールドをもっと読みたくなった。

図書館にたまたまあったのが「秋の牢獄」
3つの話がおさめられている。



「秋の牢獄」
11月7日水曜日を何度も繰り返す女子大生の話。
主人公は同じように11月7日を繰り返す別の「リプレイヤー」たちに出会う。
そしてその閉ざされた世界にはあるルールがあって・・・

「神家没落」
ある春の夜に迷い込んだ家は、日本の至る所に表れながら移動する。
そして、生きた人間が一人入ると身代わりが来るまで出られないのだ。
主人公は脱出を試みる。

「幻は夜に成長する」
幼い頃4ヶ月間、行方不明になり森の中の家で老婆に育てられた少女は不思議な力を授かる。


現実の世界の不条理さや、不誠実な人間を客観的に見ながらも、不思議な世界を織りなす物語。
「神家没落」に登場する人物が

人生の問題は、問題だと決めつけなければ問題などではないのですから

という言葉を言う。

ちょっと危険な思想だけど、人生を真面目に生きすぎて息がつまりそうな今の自分にはちょっと気が楽になる言葉だった。






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プチパニックになった事件

2015年03月07日 | やっちまいました・・・
リビングのテレビで、子ども達が連続して好きな番組を見ているので、

「ちょっとリモコン貸して!

電子ピアノの椅子から立ち上がろうとしたら、高さ調節の丸いつまみと椅子の間に左手の親指が滑り込んだ。

あら・・・?

抜けない。

どうにかして抜こうとしたがウンともスンとも指が動かないのだ。

入ったんだから出るでしょう。

高さ調節のつまみを緩めようと回したががっちり挟まっているので、
どちらに回そうとしても手の皮が引っ張られるのだ。

3分くらい経った。

これはやばい。本当に抜けない。

どうしたものか、これだけやっても抜けない。痛さを覚悟に無理矢理引き抜くか。

「ママ、大丈夫?」
「ちょっと・・・パパ呼んできて!」
「わかった!」

「油か?」

パパが薬箱からハンドクリーム的なものを探している間に、ちょっと腕をねじったら、スポッ!

「・・・抜けた。」

要は指は横向きに滑り込み、90度ひねったら抜けなくなったらしいのだ。
確かに横向きの方が幅が狭いので余裕ある。

なーんだ。ちょっと拍子抜け。

でも一人の時じゃなくて良かった。こんなに一致団結してなんとかしようとする家族がいるんだもん。

「抜けなかったら、ママここから動けないもんね。」

そうそう。お風呂にも入れないし、トイレにも行けない。

「そうだね。椅子持って仕事にいったかも。」

でも、挟まった場所の皮はぐりっと剥けてしまい、今なお傷が残っている。







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