そして、この時点で予知すべき危険は「2次会の会場探しでgdgdになる」というあるあるネタ。3~4人ならまだしも、もし全員が2次会に参加することになった場合、当日に会場を即興で見つける自信などあるわけもなく、2次会もあらかじめ店を決め予約することにした。急遽アンケートメールを作成。
<幹事の任務(4):詳細と注意事項の共有>
これが実際に送った2次会アンケートのメッセージ内容だが、よく見ると「認証制HP」のURLをしれっと記載してある。
なんと、無料のサーバーを借りて会の詳細及び注意事項を記載しweb上に共有したのである。
今思うと何故こんなにも本気になっていたのだろうか。もちろんここまでしなくても、参加者全員がLINEのアカウントを持っているのであれば、グループのノートに記載するだけで充分である。
そして、注意事項としてweb上にこう記載した。
>※キャンセル希望や遅刻の可能性がある場合は必ず開催3日前までに主幹事までご連絡願います。
>それ以降のキャンセルは会費を徴収する場合があります。
>※開催10~5日前頃、リマインダーとして全参加者宛に最終確認のメッセージを送信します。
>開催3日前までに必ずご返信下さい。
>※未成年者の飲酒・喫煙、過度の泥酔、他者への飲酒の強要、その他迷惑行為は厳禁です。
>マナーや節度を守って皆様が楽しく居られるようご協力願います。
>そして当会の主旨を決して忘れないで下さい。
もし当日のドタキャンがあれば金額の面で実害が発生する。多くの店は人数変更を2日前まで可能としているので、キャンセル希望は3日前までに申し出てくれないと対応できない。その点を決して有耶無耶にせず必ず明記すること。それでも心配性の僕は、最初から予定より一人少ない人数で予約し、ドタキャンを一人までは受け入れられるようにした(※当日一人増えても料理の対応が可能な店でのみ使える技です)。
そして最大の注意点は“主旨を忘れるな”――僕が参加者に対し最も言いたいことだった。
「是非飲み会に参加したいです」とメッセージを送ってくる人は間違っている。これは飲み会ではなくB子の送別会。参加希望者の中には送別会とは名ばかりでただ酒を飲みたいだけの連中が残念ながら存在している。一人でも多くの日本人に純粋な心を取り戻してほしいと願う僕にとって、その連中はとても許せなかった。
<幹事の任務(5):余興の企画>
軽い気持ちで参加しようとしているリア充をギャフンと言わせることを目標に決めた。その為にも余興で感動させ、純粋な心を取り戻させることは必須条件となる。2年前のある失敗もあり、リベンジに燃えていた。
まずは鉄板の「関係者からの手紙」。執筆はB子の友人のスタッフD子に依頼。
(僕)「みんなの前で読んでも良いですか?」
(D)「ハイ」
(僕)「では読まれても大丈夫な内容を書いて下さい」
D子はあっさり承諾。2時間半で最大の見せ場は成功を確信した。
もちろんプレゼントの贈呈も行う。急遽、もう一人の退職スタッフE子の参加も決まり、余計なお金は使いたくないので副幹事のC子と過去の幹事経験者F子にも協力してもらい送別者2人へのプレゼントを用意。
更にB子への寄せ書きをweb上で募集し(yosettiで検索)、集合写真も撮影したいと思い自宅の押入れに眠っていたデジカメの動作確認も行った。余興はあえて定番ネタだけで固めた。
しかし、初幹事の僕に余興の進行は務まるのか。綿密な台本を作成したが、それでも不安になった。せめて余興を始める“きっかけ”が欲しい。
<幹事の任務(6):誕生日サプライズ>
そこで思いついたのがこれも定番のバースデーケーキ。参加希望者には誕生日の近い人が2人も居る。ケーキの登場で全参加者が注目し、余興を開始しやすくなる。我が計画は完璧だ。
<幹事の任務(7):節約生活>
送別者へのプレゼントをC子とF子にお願いしたとはいえ、バースデーケーキに誕生日プレゼントと結局僕の出費もかさみ、食費の節約を余儀なくされた。これまで自宅には鍋しかなく麺類くらいしか作っていなかったが、ドンキホーテで500円のフライパンと出合い、焼きそばや卵料理など自炊の幅を広げた。全ては送別会の成功、その一点の為に。
<幹事の任務(8):まさかの2次会中止>
順調かと思えた準備作業に暗雲が立ち込めた。緊急事態が2つも発生。
当初、2次会アンケートの回答では7人が参加を表明し、会場も確保していたが、あとから不参加に変更したいと申し出る参加希望者が同時期に続出。2月18日~2月22日までの5日間だけでなんと5人が2次会をキャンセル、うち一人は1次会もキャンセルしてきたのだ。
一人や2人ならまだしも、明らかに怪しい。僕が原因なのか。そもそもこのクズでコミュ障の僕が幹事を担当していることに誰しも疑問を抱かないとは言い切れないのだ。裏で誰が何を話しているかは全く分からないし知る術も皆無。ここにきて自信を失い始めた。
それでもこの事態を冷静に対処しなければならない。このままでは2次会参加者が僕を入れて3人のみ。大して親しくもないわけで、気まずい空気が2時間も続くなど地獄以外の何でもない。僕以外の2人の了承をとった上で、2次会を中止にする決断に至った。無論会場もキャンセル。既にモチベーションまで下がり始めていた僕に、このあと更なる追い討ちが。
(つづく)
<幹事の任務(4):詳細と注意事項の共有>
これが実際に送った2次会アンケートのメッセージ内容だが、よく見ると「認証制HP」のURLをしれっと記載してある。
なんと、無料のサーバーを借りて会の詳細及び注意事項を記載しweb上に共有したのである。
今思うと何故こんなにも本気になっていたのだろうか。もちろんここまでしなくても、参加者全員がLINEのアカウントを持っているのであれば、グループのノートに記載するだけで充分である。
そして、注意事項としてweb上にこう記載した。
>※キャンセル希望や遅刻の可能性がある場合は必ず開催3日前までに主幹事までご連絡願います。
>それ以降のキャンセルは会費を徴収する場合があります。
>※開催10~5日前頃、リマインダーとして全参加者宛に最終確認のメッセージを送信します。
>開催3日前までに必ずご返信下さい。
>※未成年者の飲酒・喫煙、過度の泥酔、他者への飲酒の強要、その他迷惑行為は厳禁です。
>マナーや節度を守って皆様が楽しく居られるようご協力願います。
>そして当会の主旨を決して忘れないで下さい。
もし当日のドタキャンがあれば金額の面で実害が発生する。多くの店は人数変更を2日前まで可能としているので、キャンセル希望は3日前までに申し出てくれないと対応できない。その点を決して有耶無耶にせず必ず明記すること。それでも心配性の僕は、最初から予定より一人少ない人数で予約し、ドタキャンを一人までは受け入れられるようにした(※当日一人増えても料理の対応が可能な店でのみ使える技です)。
そして最大の注意点は“主旨を忘れるな”――僕が参加者に対し最も言いたいことだった。
「是非飲み会に参加したいです」とメッセージを送ってくる人は間違っている。これは飲み会ではなくB子の送別会。参加希望者の中には送別会とは名ばかりでただ酒を飲みたいだけの連中が残念ながら存在している。一人でも多くの日本人に純粋な心を取り戻してほしいと願う僕にとって、その連中はとても許せなかった。
<幹事の任務(5):余興の企画>
軽い気持ちで参加しようとしているリア充をギャフンと言わせることを目標に決めた。その為にも余興で感動させ、純粋な心を取り戻させることは必須条件となる。2年前のある失敗もあり、リベンジに燃えていた。
まずは鉄板の「関係者からの手紙」。執筆はB子の友人のスタッフD子に依頼。
(僕)「みんなの前で読んでも良いですか?」
(D)「ハイ」
(僕)「では読まれても大丈夫な内容を書いて下さい」
D子はあっさり承諾。2時間半で最大の見せ場は成功を確信した。
もちろんプレゼントの贈呈も行う。急遽、もう一人の退職スタッフE子の参加も決まり、余計なお金は使いたくないので副幹事のC子と過去の幹事経験者F子にも協力してもらい送別者2人へのプレゼントを用意。
更にB子への寄せ書きをweb上で募集し(yosettiで検索)、集合写真も撮影したいと思い自宅の押入れに眠っていたデジカメの動作確認も行った。余興はあえて定番ネタだけで固めた。
しかし、初幹事の僕に余興の進行は務まるのか。綿密な台本を作成したが、それでも不安になった。せめて余興を始める“きっかけ”が欲しい。
<幹事の任務(6):誕生日サプライズ>
そこで思いついたのがこれも定番のバースデーケーキ。参加希望者には誕生日の近い人が2人も居る。ケーキの登場で全参加者が注目し、余興を開始しやすくなる。我が計画は完璧だ。
<幹事の任務(7):節約生活>
送別者へのプレゼントをC子とF子にお願いしたとはいえ、バースデーケーキに誕生日プレゼントと結局僕の出費もかさみ、食費の節約を余儀なくされた。これまで自宅には鍋しかなく麺類くらいしか作っていなかったが、ドンキホーテで500円のフライパンと出合い、焼きそばや卵料理など自炊の幅を広げた。全ては送別会の成功、その一点の為に。
<幹事の任務(8):まさかの2次会中止>
順調かと思えた準備作業に暗雲が立ち込めた。緊急事態が2つも発生。
当初、2次会アンケートの回答では7人が参加を表明し、会場も確保していたが、あとから不参加に変更したいと申し出る参加希望者が同時期に続出。2月18日~2月22日までの5日間だけでなんと5人が2次会をキャンセル、うち一人は1次会もキャンセルしてきたのだ。
一人や2人ならまだしも、明らかに怪しい。僕が原因なのか。そもそもこのクズでコミュ障の僕が幹事を担当していることに誰しも疑問を抱かないとは言い切れないのだ。裏で誰が何を話しているかは全く分からないし知る術も皆無。ここにきて自信を失い始めた。
それでもこの事態を冷静に対処しなければならない。このままでは2次会参加者が僕を入れて3人のみ。大して親しくもないわけで、気まずい空気が2時間も続くなど地獄以外の何でもない。僕以外の2人の了承をとった上で、2次会を中止にする決断に至った。無論会場もキャンセル。既にモチベーションまで下がり始めていた僕に、このあと更なる追い討ちが。
(つづく)
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