早くも連休は、あと2日。やはり休みが明けるのは早いもんです。
この連休中に漸くプリアンプが完成しました。今は、既にメインのシステムに入っており、中々の音をきかせてくれています。
そこで今日は、最後に回路図を載せておこうと思います。紆余曲折して製作しましたので、本アンプ製作時の最初の頃に載せた回路から幾分か異なっています。
まず増幅部の回路になります。
構成は、双3極管を使用した差動増幅回路になります。無音時は片側で4.5mA流しますが、グリッドから信号を入力する側の負荷抵抗はなくし、電圧調整回路とします。プレート側には交流信号も流しませんので、39uFのコンデンサでカットしています。電圧調整回路は負荷抵抗のある側に合わせて、45Vドロップするように調整します。
一見、プレートにコンデンサをつけて交流信号をカットしているので、音声が出ないのではないかと思いますが、普通のカソードフォロワと同じで、電流は変化しますので、もう片側の電流にも影響し、負荷抵抗10kΩを介して出力電圧が取り出せます。
この出力電圧をフィードバックしていますが、この回路は下記オペアンプの非反転増幅回路と同じです。
ただし、増幅度は、もともとの回路がそれほど大きくないので、100k/20k+1=6倍とはならず、E92CCの使用で約4倍となりました。
次に電源回路ですが、下記のような回路としました。
A電源(ヒータ)は一番下の回路で、TL431のセカンドソース品を使用した安定化電源にしています。電源入れた瞬間に大電流が流れる可能性があるため、2SC1815を使用し、電流制限回路をつけています。約2A程度まで流せますが、それ以上は流れないようになっています。
下から2番目はC電源(バイアス用)ですが、これは、定電流回路の電源になります。6V以上あれば動作するので、それほど厳密に作る必要はないですが、一応、13V程度の出力が得られます。これもTL431のセカンドソース品を使用した安定化電源になっています。
いちばん上は、B電源ですが、FETのリップルフィルタを使用しています。出力電圧は56kΩの抵抗に流れる電流を調整して、電圧を決めています。出力は130Vに調整しています。
諸特性ですが、若干面倒なので測定はしていません。周波数特性はざっと見てみましたが、かなり広いです。
あと反省点ですが、フロントおよびリアパネルのプリントシールの貼り方が少し見栄えが悪く、これを次回作ではうまく貼れるようにできればと思います。
以上、20回以上にわたり記載しましたが、一応これで完成となりました。
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