逃げた中国漁船拿捕、船長逮捕…船内からサンゴ
長崎海上保安部は18日、長崎県五島市・男女群島の女島(めしま)沖の排他的経済水域(EEZ)を航行していた中国漁船の自称「浙台漁冷32878」(395トン、10人乗り組み)を拿捕(だほ)し、船長の梁炳方(リアンビンファン)容疑者(43)を漁業主権法違反(立ち入り検査忌避)の疑いで現行犯逮捕した。
船内からサンゴが見つかり、密漁の可能性があるとみて調べている。
発表によると、長崎海保の巡視船が17日午後10時25分頃、女島の西26キロの海上を航行中の漁船を発見。停船を命じたが、逃げたため追跡した。約8時間後の18日午前6時15分頃、女島の西南西約170キロの海上で海上保安官6人が漁船に乗り移り、停船させた。
強姦しまくり「ライダイハン」…正論7月号に詳報
慰安婦問題で日本を執拗(しつよう)に攻撃する韓国だが、彼らの歴史は他国を一方的に断罪できるほど道徳的な高みに立つものなのか。ベトナム戦争に出兵した韓国軍による住民虐殺について現地で調査した北岡俊明・北岡正敏両氏のリポートを読めば、その答えは明らかだ。北岡氏らが現地で目にしたのは、虐殺された住民ら一人一人の名前を記した慰霊碑や、虐殺の模様を描いた壁画など無数のモニュメントだった。1桁の年齢が並ぶ犠牲者の慰霊碑には言葉を失う。
東京基督教大学教授の西岡力氏の「真の敵-『慰安婦』で蠢(うごめ)く反『日米韓』勢力」は、その韓国軍の虐殺行為を韓国内で告発している団体が慰安婦問題で日米韓の分断を謀る親北朝鮮勢力であることを明らかにしている。日本はそうしたもくろみは意識すべきだが、彼らの扇動に乗せられてきた韓国にとっては、どれだけ“ベトナム”で国際的非難を浴びても自業自得なのだ
歴史の捏造(ねつぞう)にうつつを抜かすと真実を忘れて恥をさらすことになる、という見本が中国だ。平成10年に来日した江沢民・中国国家主席(当時)は、宮中晩餐(ばんさん)会に中山服(人民服の一種)姿で臨んで物議を醸した。天皇陛下への答礼で歴史問題を持ち出してわが国を誹謗(ひぼう)した江氏が標準的礼服を着用しなかった意図は明らかだが、中山服のルーツを知れば「引き破ったかもしれない」と近現代史研究家、田中秀雄氏は指摘する(「日本を戦争に引きずり込んだ中国の卑劣挑発」)。中山服の考案者は、憎いはずの日本陸軍の将校だったのだ。(小島新一)
ベトナム戦争中の韓国軍「住民虐殺疑惑」 遺族がソウルの慰安婦集会に参加 元軍人らは反発
ベトナム戦争中の韓国軍による住民虐殺疑惑で、家族を失った被害者2人が訪韓し、8日、毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開かれる、旧日本軍の従軍慰安婦問題で日本政府に謝罪などを求める「水曜集会」に参加した。韓国ではベトナムに派兵された元軍人らが被害者の訪韓に反発し、予定された行事の一部が中止に追い込まれた。韓国でも、加害の歴史をめぐる対立が表面化した
「韓国挺身隊問題対策協議会」の尹美香常任代表は8日の集会で、日本が慰安婦問題での加害の事実を認めないと主張しながら「私たちが(他国に)被害を与えたことを認めなければ日本と同じになる」と、ベトナムから被害者を招いた理由を述べた。韓国軍が1968年に中部クアンナム省で約70人を殺したとされる事件で母や姉など5人を失ったグエン・ティ・タンさん(55)は、日本への要求行動を「同じ戦争の被害者として応援したい」と話した。(共同)
「中英蜜月」狙い経済攻勢…習主席が公式訪問、原発輸出など関係強化へ 王室は国賓待遇で異例の歓待
ロンドン=内藤泰朗】中国の習近平国家主席が19~23日に英国を公式訪問する。習氏は、新型の原子力発電所輸出に関する文書への調印などを予定しており、両国は関係強化に向け大きく前進する。南シナ海での軍拡やアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立などをめぐって米中が対立する中、中国は「経済」をテコに先進7カ国(G7)の一角を占める英国を取り込んでいく考えとみられる
報道によると、習氏夫妻はエリザベス英女王の国賓としてバッキンガム宮殿に宿泊。ウィリアム王子による先の訪中に同行しなかったキャサリン妃も習氏を歓迎する晩餐会に出席する。異例の歓待ぶりは、欧州の経済が停滞する中、英国が中国の経済力に期待している表れといえる
「世界津波の日」制定を南洋の大使が称賛する「稲むらの火」の逸話
梧陵が人々を雇い堤防築造に取り組んだ様子を再現したジオラマを見学する駐日大使ら=和歌山県広川町
津波発生時、梧陵が稲むらに火を放ち群集に逃げ道を示した「実況図」を見学する駐日大使ら=和歌山県広川町
11月5日を「世界津波の日」に-。津波対策を世界を挙げて進めようと、政府は国連での津波の日制定に向けた取り組みに力を入れている。この日は、1854(安政元)年の安政南海地震の際、大津波に襲われた和歌山県広川町で、地元の実業家で政治家の濱口梧陵(はまぐちごりょう)(1820~85)が稲束に火をつけて人々を高台に避難させた逸話「稲むらの火」に由来する。161年後の今年9月中旬には、津波の脅威にさらされることが多いパラオなど太平洋島(とう)嶼(しょ)国の駐日大使が同町を視察した。人口8千人足らずの小さな町に伝わる逸話が、「防災」をキーワードに世界から注目を集めている。(福井亜加梨)
梧陵は「ヒーロー」
広川町を9月12日に訪れたのは、日本に大使館を置く太平洋の島嶼国7カ国のうち、▽ ミクロネシア連邦▽パプアニューギニア▽マーシャル諸島共和国▽トンガ王国▽パラオ共和国-の5カ国の駐日大使。
今年5月に福島県いわき市で開かれた「太平洋・島サミット」では、梧陵の逸話について説明を受け、安倍晋三首相による「世界津波の日」制定の提案に支持を表明している。
「梧陵は津波から人々を救い、被災地の復興にも貢献したヒーローだ」。ミクロネシア連邦のジョン・フリッツ駐日大使はこう評す。パプアニューギニアのガブリエル・ドゥサバ駐日大使も「広川町と聞けば即座に梧陵が頭に浮かぶほど、この逸話が世界に広まってほしい」と話した
“限界”迎えた中国の価格統制 タクシー、地下鉄、株価… 市場無視できず
8月下旬、中国東北部の吉林省長春を訪ねた。かつては旧満洲国の首都として新京と呼ばれた土地だ。関東軍司令部や満洲中央銀行など、満州国時代の建物がいまも健在で、主として政府機関として使われている。
タクシーを呼び止めてみたら、先客が乗っているのでまごついた。私に行き先を聞いた運転手はそこまでの料金を告げ、話がまとまった。どうも、行き先が違う複数の客を相乗りさせるのが習慣化しているらしい。見ていると、ほかの利用者も客が乗っているタクシーを呼び止めて交渉している。
中国のほかの街では、あまり見たことがないシステムだ。地元の名門校である吉林大学の経済学者に聞いてみた。初乗りが5元(1元は約20円)のタクシー料金は1998年から上がっておらず、運転手が収入確保のために客を相乗りさせるようになったようだ。
国際通貨基金(IMF)のデータでは、2010年を100とした中国の消費者物価指数は1998年には81.76だった。今年4月の推計値は114.60だから、物価水準はこの間に4割も上がっていることになる。これでは運転手も対策を講じざるを得ないだろう。
五輪選手、1割ぜんそく…一般成人の2倍
頑健な体を保持しているはずの五輪選手の約1割が、ぜんそくにかかっていることが、国立スポーツ科学センター(JISS)の調査で分かった。
厚生労働省の調査で5%程度とされる一般成人の約2倍の数字。自覚症状のない選手も多く、治療を受けることで競技成績が向上した例も報告されている。
調査は2008年の五輪開催地、北京の大気汚染が懸念されたことなどから始まり、候補も含む五輪選手482人中、約12・4%に上る60人がぜんそくの有病者だと分かった。その後、10年バンクーバー大会で約12・0%、12年ロンドン大会約11・2%、昨年のソチ大会では約8・4%だった。
現職首相で初、安倍首相が米空母に乗艦へ 観艦式後に
安倍晋三首相が18日、米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)に配備された原子力空母ロナルド・レーガンに乗艦し、米軍関係者と面会することが分かった。政府関係者が17日、明らかにした。現職首相が米空母に乗艦するのは初めて。
首相は18日に神奈川県沖の相模湾で行われる海上自衛隊の観艦式に出席した後、海自ヘリコプターで移動し、海自最大の護衛艦「いずも」とR・レーガンにそれぞれ乗艦、視察する。R・レーガンでは、米海軍第3艦隊司令官のタイソン中将や在日米海軍司令官のカーター少将らと面会する予定。麻生太郎副総理兼財務相と中谷元防衛相も同行する。
R・レーガンは東日本大震災で、米軍による支援活動「トモダチ作戦」に参加。今年5月に離日したジョージ・ワシントンの後継艦として、今月1日に横須賀基地に配備された