Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

京都探訪記30~六道の辻~

2014-01-10 02:00:43 | とらべる!

 

 

前回


バスを清水道で降り、清水方面とは反対側に伸びる路地を入ると実に怪しい石柱を目にする。
六道の辻・・・

六道というのは地獄道・餓鬼道・修羅道・畜生道・人道・天道の総称。
ということは、ここはこの世とあの世の交差点、、、、

そういえば、一昨日にも自転車でこのあたりを訪れた。
六道の辻のすぐ近くには六道珍皇寺が建っている。

お寺の入り口にも「六道の辻」の文字が刻まれている。
このお寺も実に怪しい。
ゆかりの小野篁という人物は冥界へ旅したと伝わる人物であるし、
境内にある篁の像の隣には恐ろしげな閻魔大王の像が鎮座している。

かの小野篁は境内の井戸から冥界へ向かっていたとも伝わっており、
今も「冥界通いの井戸」がひっそりと残っているのである。

 



本堂横からちらりと庭を覗く・・・
蓋をされたあの井戸がきっと冥界に繋がっているんだなとか思ってみる。

1000年もの時を経て今に伝わる怪しい噂。
きっとみんな信じてはいないけど、それでいて疑わない噂・・・



なぜこんな噂が語られたのかと言えば、ここは京都に渦巻くアンバランスゾーンのひとつ。
今は住宅寺院が連なる六道の辻界隈も古来は鴨川以東の辺境の地。

この先、東へ足を進めると風葬の地・鳥辺野が広がっていた。
現実と非現実、生と死の境が目に見えてここらへんに引かれていたに違いない。

時間の流れる生活空間から、時の止まった死の空間へ・・・
ここから送り出される者が立つ場所が六道の辻なのだろう。


きっと多くの人の行先は決まっている。
生きているうちに迷わないようにしよう。

 




辻付近では往来も気にせず歩道で猫がひなたぼっこ。

共にたわむれる山口氏だが、
ゆすっても、撫でても気持ちよさそうに眠る猫。

夢ごこちで意識がもうふらふらしている。
もしかしたら夢の中で六道の辻をさまよっているのかも?
猫が無事に起きられますように。




六道の辻を迷うことなく抜け出すと、右手にはなんだか見たことのあるお寺が。
小さいながらも独特の雰囲気・・・・
これが、平清盛ゆかりの六波羅蜜寺だ。

六波羅蜜寺といえば日本史の資料集に載る空也上人像を安置することで有名。
魅惑の上人像に導かれて六波羅蜜寺へ参拝。

本堂の廊下を進んだ宝物館で上人像が待っている。

 



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