Fuji Trip!

水豚先輩の週末旅日記

名古屋のりものづくし・序章

2014-01-10 23:40:03 | とらべる!


誰でも目的を持ってして乗り物に乗る。
目的もないのにバスや列車に乗る人は相当のマニアか内田百くらいなものである。

旅という行為に現在、乗り物の存在は欠かすことはできないだろう。
旅の目的地まで乗り物は私たちを連れて行ってくれる。
もちろん、列車などに乗ることも旅の一つの楽しみではある。

近頃は何処かへ出かけたいが、何処へ出かけたいというわけでもない。
あまり多くの日にちを割くこともできずに思いついたのが、乗り物に乗る旅である。
バスや列車に揺られるのは好きだし、地図を見ながら建物や川をなぞるのも楽しい。

しかし乗車済みの路線に乗っても面白くない、なるべく乗ったことのない乗り物に乗りたい。

そこで名古屋は手ごろだった。首都圏と関西圏に挟まれた中京圏は他の2都市圏と明らかに異なる発展をしてきた。
比較的発展が緩やかだったこともあり計画的都市と評される名古屋周辺では自動車産業が盛んでマイカー普及率が高い。
それにもかかわらず(いや、だからこそか)公共交通機関では新たな試みがなされている。
記憶にも新しい愛・地球博の輸送を担ったリニアモーターカーもある。ガイドウェイバスもあるって聞くし、真っ赤な名鉄も魅力的だ。

ということで乗り物に乗るために、名古屋まで行くことになった。乗り物尽くしの旅である。
トヨタの御膝元でセントレアのある名古屋周辺だが、自分の好きなように乗って降りて旅する事ができる乗り物に限る!
乗り物に乗って見知らぬ地名の並ぶ町をたどりながら迷路のような路線網を通り抜けることを楽しみとしつつ、気になれば下車して観光だってできる。

思いついたらすぐ予約。
予算を削りたいため、現地までの往復はあまり馴染のない高速バスを使うことにする。
調べてみると高速バスにも幾通りものパターンに合わせて料金が設定されており、なかなか判断が難しい。
東京-名古屋間は昼便夜便それぞれ多くのバスが運行されており、片道約6時間あまりかかる。どちらにするか迷いどころである。
夜行バスは寝ながらに移動する事が出来るが景色を眺める事が出来ない。逆に昼行は日中の活動時間を割かれてしまう一方景色を楽しむ事が出来る。
一晩中悩んだ挙句、往路を夜行バス復路を昼行バスで予約することにした。
会社はJR東海バス。運行する便によって経路やシートが異なっている。
大概は3列シートか4列シートなのだが、3列シートの中にもスタンダードとデラックスがあるではないか。
料金が変わらないのであればぜひとも良いものに乗ってみたいと、デラックスシートで運行される便を選んだ。
復路は出来れば2階建ての最前列に乗ってみたいなぁ、と思っていたら簡単に予約できてしまった。こちらは3列スタンダードシートである。

てなわけで、高速バスの勉強もしながら予約は完了して出発を待つのみ。

名古屋は馴染がないので、地理と路線を事前に少しでも知っておこうと思い中部地方の路線図を購入。
朝日新聞出版の『路線別地図帳』と昭文社の『Railway mapple』で迷ったが結局買ったのは後者。
路線以外の地図も詳しく駅施設や遺産などの情報も載っていてB5版のために当日もお世話になった。
惜しい点は運行種別ごとの停車駅などが載っていないこと。これがあれば便利なのに。

朝日新聞出版の方は地図は簡素だが、路線別の紹介文や運行種別が載っていて何に乗ればどこに停車するかが分かり便利。こちらはA4版。

事前学習を済ませ、ぼんやりといくつかのルートを浮かべながらあとは当日巡りながら考えることにする。
ひとりで出かけるときの特権。それ以上に自分でどうにでもなる自由とダイヤというどうにもならない制約に挟まれた楽しさ。
ダイヤの制約を楽しむのが鉄道好きって、酒井さんも『女流阿房列車』で言ってたっけなあ。

楽しんでやりましょうとも。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。