みなとみらい線新高島平駅からすぐの三井ビルディング内にある原鉄道模型博物館。
この博物館は原信太郎(1919-2014)が製作・収集した鉄道模型のコレクションを公開しており、鉄道模型専門の博物館です。
自身が再現した多くの模型は国内の鉄道にとどまらず、ヨーロッパやアメリカなど世界を渡り歩いて記録・製作していました。
館内の見どころは、一番ゲージと呼ばれる規格の巨大ジオラマ、「いちばんテツモパーク」。
全体で再現されているのは日本ではなく、欧州の街と郊外の景観。
それもそのはず、走行している模型は海外の車両が多いのです。
時計台のあるターミナル駅を中心として、一周しているコースには隧道や鉄橋も存在しており、角度によって様々な景観が楽しめます。
NゲージやHOゲージと比べて、規格がおおきい分、リアルな造形が見どころとなっています。
また、実際に架線が張り巡らされており、模型車両はそこから電気を供給するという徹底ぶり。
思わず見入ってしまいます。
通常走行する模型とは別に、指定の時間のみ走行する模型もあるようです。
開館当初は写真撮影は禁止でしたが、現在は可能ということなどので楽しみも増えますね。
ジオラマ中央に位置する駅舎はパリのリオン駅に似ています。
駅のホームは背後に、手前にも高架線が走っています。
中央の駅のそばには路面電車の始発駅があります。
このジオラマは人物もしっかりと表現されていて、車両を走らせるだけにとどまらず街全体の再現を行っています。
マニアでなくとも楽しめそうです。
向かって右手には鉄橋が架かっています。
軌道にも曲線が用いられて、ジオラマならではの複雑な景観を作り出しています。
定期的に車両が通過します。
薄暗いこともあり、近景はなかなか写真では撮りづらくもあります。
向かって左側は中央駅から郊外へと移行しています。
鉄道だけではなく、道路や自動車なども見どころです。
鉄橋との立体交差です。
信号機や踏切も列車の走行と連鎖しています。
緑の多い、郊外の風景です。
奥に転車台もあります。
左側のカーブの先は隧道になっています。
高架橋の作業場に保線の人がいるのを発見しました。
一番手前を走る線路にも別の駅舎とホームがあります。
留置線にはいくつかの車両が停車中。
手前側は日本の車両っぽいですね。
扇形車庫にはたくさんの蒸気機関車。
若干遠いので、4倍ズームではこれが限界。
貨物駅でしょうか。
作業風景が再現されています。
その目の前を旅客車両が通過していきます。
個人的に好きな場所は赤色の鉄橋付近。
人工物のごたごた感と、弧を描いて走行する車両が絵になります。
照明が一定のサイクルで朝、夕、夜に切り替わります。
夜は街中の建物の明かりがついて幻想的です。
車両も室内照明が点灯します。