安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

高等教育無償化は大きな政府の典型例です

2019-10-29 09:36:31 | 政治
このブログでは、安い税金と小さな政府について書いていますが
二つは相関関係があって、「安い税金」を目指せば、結果的に「小さな政府」に向かう必要がある、ということなんです

高等教育無償化の問題点の一つを提示しておきましょうか

政府は高等教育、つまり一部を除く大学の学費を無償化することを推進しています
本来、高等教育とは研究機関であって、義務教育ではなく、「自ら望んで学問を修める場所」のはずですが
これはこの際、置いておきましょう

この大学無償化の一番の問題点は、大学無償化が{ひも付き}になるということです
何のひもがつくのか?

勿論、官僚の”天下り”という”ひも”がつくんですよ(笑
あ、もう一つ”ひも”がありましたね
政治家の政治献金への”キックバック”という”ひも”です

つまり、大学の無償化をしてもらう代わりに、天下りを受け入れしろ、政治家に政治献金をキックバックしろ、ということです

つまり、MMT現代貨幣理論に、ある種の貨幣発行のモラルとか、限界を設けるべきだという理由はね
「インフレが起こるまで貨幣発行が自由であるのだったら、インフレが起こるまで税金の無駄遣いを許してもいい」
ということになっちゃうからなんですよ
これが、私が「大きな政府」に反対する大きな理由の一つです

この貨幣発行のモラルに当たるのが「小さな政府」の思想なのです

逆にね、こういう主張もあります
「官僚や政治家が無駄遣いをいくらしようが、税金など増やす必要はないんだ」
この主張、MMTを勉強していると正しいように見えますが、結果的には必ず問題が起きると思います
この考え方を突き詰めていきますとね
「国民はすべての国の事業に対して資金的な責任を負わなくていい」
という理屈になるんですよ

要するに、「介護も、子供の公教育も、全ては国が勝手にやればいいんだ、お金はいくらでも刷れるんだから・・・」

という主張になっていきます
これは流石におかしい、何故ならば、国民の責任が限りなくゼロになる社会ですから
国民が努力しなくても、国が国民の面倒を見ればいいんだ。。。この主張はね、国を発展させないんですよ
この道は、やはりハイエクの説いた「隷属への道」「国家によって飼い慣らされる奴隷への道」です

大きな政府、小さな政府の意味を勘違いされていらっしゃる方も多いのですが
政府予算が減っていれば小さな政府、逆に増えていれば大きな政府、と言うのは解釈が間違っています
大きな政府の意味は、国が出来る限り国民の面倒を見る社会、つまり極論すれば社会主義のことです


大きな政府、社会主義の大きな特徴は、ハイエクも指摘しているように、国民に「自由」よりも「保証」を与える、ということです
誰かに「保証」例えば「最低賃金の保証」を与えれば、全員に最低賃金を与えなければいけなくなります
確かに、国家によって所得が保証されればいいように見えるかもしれませんが
企業を成長させるための意欲も、それに伴う努力も、失われていきます
政府によって労働時間を強制的に規制されれば、間違いなく、企業活力は失われていくでしょう
得るものの代わりに”やり甲斐”が失われていきます

大体、必要以上の政府の規制を民間企業に強制するなど間違っています
大学で何を教えるか?なんて、未知の世界の研究をするのが大学なんだから、自主性を重んじるべきではないですか?
天下りを入れて経営方針に口を指すことで、学問の自由性もまた、失われていくと私は思います

話はそれましたが
私はMMT現代貨幣理論の、貨幣に関する考え方は多くの方に学んで欲しいと思っています
しかし、同時に、小さな政府についても、それがなぜ必要な考え方であるのか、少しだけ考えていただきたいと切に思います

コメント
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