安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

MMTを勉強するとこういう思考に陥りやすくなるという典型

2021-03-26 00:39:53 | 政治
「現代貨幣理論入門」の原著の著者であるL・ランダル・レイ教授は
「MMT(現代貨幣理論)は、大きな政府志向であれ小さな政府志向であれ、その人の主義主張に関わりなく使用できる理論である」と述べています
まさにその通りだと私も思いますが、ただ、MMTを学ぶほど、社会主義型の大きな政府に思考が傾いていく方が多いようです
今日は「「新」経世済民新聞 三橋貴明 公式チャンネル」から、このユーチューブ番組を取り上げてみたいと思います

【打倒!!緊縮財政】「MMTは正しいが、コロナ増税しましょう」の矛盾[前編](池戸万作)

動画の中で取り上げられている岸本周平衆議院議員ですが、この方はMMTを中途半端に理解していて、解釈が間違っています
理論上の正誤は動画の説明の通りかと思いますので割愛しますが
しかし、この池戸万作さんの説明を聞いていて、はっきり言いまして、この人の考え方は実政治では使えないと、率直に感じます
この池戸さん、申し訳ないが、もう少し人間学を学ぶべきですね

まず池戸さんの説に突っ込みを入れたいのは3:30頃のところで
持続化給付金を諸手を挙げて賛成していますが、持続化給付金をいつまで配れというのでしょうか?
この人は理論でばかり話をしていますが、政府が国民にお金を配れば国がよくなると、本気でそう考えているようです
しかし残念ながら、そうはならないであろうというのが私の考えです
この考え方は災害の時に政府の配給によって国民を救うということで、配給型社会主義なんですよ、それがなぜ分からないんでしょうか?
この方の考え方は、資本主義経済の考え方じゃないですね

MMTを推し進めている方が、つとによく語るのが、「日本は緊縮財政を続けてきたからデフレで経済成長できなかった」
という主張ですが、しかしよくよく考えてみていただきたいんです
財政拡大はしなかったかもしれないが、日本には積みあがった膨大な政府債務があります
MMTでは、政府の赤字は、民間の黒字、もしくは貿易部門の黒字、ということになりますが
「政府債務がこれだけ積みあがっているのに、なぜ今まで経済成長できなかったのか?」
この点を。。。本当は、ここをこそ問うべきなのではないですか?
原因があるんですよ、成長できなかった原因がね。。。
日本人は反省ができていないんです。。。原因追及ができていない

この池戸さん、ベーシックインカムのように継続的に配るべきだ、みたいなことを言っていますが
これがこの方の一番の間違いですね
他者から施しを受けることに慣れた人は、努力を放棄する傾向がある。。。この部分の人間学が足りないと思います
つまり、資本主義の精神、自らが努力して積み上げたお金を元手にして事業を立ち上げ、努力して大きくする
こうした努力型の社会構造。。。資本主義の精神が欠けたらダメなんですよ
要するに、今の日本は何もかも政府に依存する傾向が強くなっていて、パイオニア精神がなくなってきているんですよ
これが、日本政府の膨大な負債にもかかわらず日本が経済成長できなかった本当の理由だと私は思います

MMTを推進している玉木さんたちにも言えることですが、結局、生きたお金の使い方を知らないんですよ
国民に直接お金を配ったり、国民の負担を減らすために補助金をばらまけば景気が良くなると思っている。。。
そういう考え方ではダメなんです。。。死んだお金の使い方をしているんですよ、お金の使い方で国民の労働意欲を削いでいるんです
国が国民の面倒を見るべきだ。。。その考え方が受け入れやすいことは重々承知していますが、でもそれは国の成長を阻害するんです
意欲のない国民が多ければ、国が経済成長することもまた、ありえないのですよ

国民全員にベーシックインカムなんて、ナンセンスです
そんな金があるんなら、減税して税金をシンプルにしたほうがよっぽどいい
消費税は消費にかかる罰金ですが、MMT論者なら、まずは減税からです
そのうえで「国民に」かかっている規制の枠を取り除いて国民の自由度を上げていくこと
「国民に」とかっこつきにしたのは、「国民の」自由を上げることがまず先決であって、
外国勢力や外国の投資家の好きにさせろ、と言っているんじゃないんです

そのためには政府の機能をもっとシンプルに、わかりやすくするべきです
それこそ、真の「小さな政府」なのです
コメント
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