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アメリカドルシステムの崩壊?経済システムの挑戦と応戦

2022-03-20 11:01:14 | 政治

バイデンは自ら墓穴を掘り、アメリカの一極支配を完全に終わらせてしまったかもしれません

上記の日記の続きです
世界の石油取引だけは、これまでドルの独壇場であったわけですが、バイデンのトチ狂った行動で、そのアメリカ王国にも陰りが見え始めています

しかし、バイデンという人は、やることなすこと全部が裏目裏目に出る人ですね
トランプ大統領の反対をやろうとして、諸々やったことで、サウジアラビアの皇太子に極端に嫌われているようです
そのおかげで、アメリカはサウジに増産要求ができず、おまけにサウジと中国の間に不穏な関係が生まれつつあるようで
疫病神・・・カラミティ(厄災)・ジョーの名前が本当にしっくりきます
さすがのディープステートも、このバイデン政権の失策続きの現状には焦りがあるのではないでしょうか?
世界の基軸通貨の発行権を握ることは、絶対的権力を握ることであり、その権利を手放すことは、権力の座から滑り落ちることを意味しています
私はアメリカドルの失墜が良いことだとは思っていません、もしドルが人民元に取って代わってしまったら
さらに悲惨な状況が生まれることは火を見るより明らかだからです
できるならば、次の経済システムが構築されるまで、混乱が最小限にとどめられることを願うのみです

それにしても、アメリカの二面性外交はこんなとこにもしわ寄せがきているのですね


では今日は上記日記の予告通り、石油取引がドル以外の通貨で行われる可能性が出てきているという記事を紹介します
ウォールストリートジャーナル系のザ・ジャーナルのトークショーの内容を、文字起こし版より翻訳します
では、以下に翻訳を残します

サウジアラビアがアメリカに冷たくなるにつれ、中国には温かくなる

ライアン・ナッツソン:最近、ホワイトハウスはバイデン大統領とサウジアラビアの事実上の指導者モハメッド・ビン・サルマン皇太子との間の電話を手配しようとしてきています。米国当局者によると、バイデンが皇太子に話したいことの1つは石油についてです。ロシアがウクライナへの侵攻を開始して以来、石油価格は急騰しました。今月初め、米国ではガス価格が1ガロンあたり平均4ドル以上に達しました。なので、バイデン大統領はガス価格を引き下げるために皇太子の助けを求めています。彼は、伝統的にアメリカの同盟国であるサウジアラビアに、より多くの石油を汲み上げることを望んでいます。しかし問題があります。アメリカと中東の当局者によると、皇太子はバイデンの電話には応じないだろうと言います。一方で、サウジアラビアは世界経済におけるアメリカの地位に挑戦する可能性のある新しいパートナーシップを築いています。お金、ビジネス、そして権力についての私たちのショー、ジャーナルへようこそ。私は※ライアン・ナッツソンです。3月17日(木)です。ショーに登場し、米国とサウジの関係がどのように悪化したか、そしてそれがアメリカの世界的影響力にとって何を意味するのか。私たちの同僚である※スティーブン・カリンは、首都リヤドからサウジアラビアをカバーしています。彼は約5年間そこにいます。

※ライアン・ナッツソン:ウォールストリートジャーナル系のザ・ジャーナルというショーの共同ホスト役
※スティーブン・カリン:ウォールストリートジャーナルの中東特派員、サウジ、リヤド、ドバイなどを網羅する

(ショーの内容 中略)

ライアン・ナッツソン:サウジアラビア当局者はまた、バイデンがこの中東地域におけるサウジアラビアの主要なライバルの1つであるイランとの核合意条約を復活させようとしていることに腹を立てています。そのすべての問題が、サウジアラビアがバイデンからの電話に関心を持たせず、より多くの石油を汲み上げることにあまり関心を持たせないようにさせたのです。さらに、アメリカ人のためにより多くの石油を汲み上げることは、サウジアラビアが他の大手石油生産者たちとの間に、これまで締結してきた生産協定を破ることを意味します。それで、あなたが説明したこのすべての緊張の最後に、それはアメリカとサウジの間にどのような関係を残しましたか?

スティーブン・カリン:ですから、関係は非常に緊張しています。どれほど悪い状態なのかを正確に言うのは本当に難しいことです。20年間で最悪かもしれません。この瞬間、私たちはアメリカ人に本当に不満を持っているサウジアラビアと、サウジアラビアに非常に不満を持っているアメリカを見ています。

ライアン・ナッツソン:しかし、アメリカとの関係は破綻していますが、サウジアラビアは別の戦略的パートナーとの関係を深めています。それは休憩の後です。サウジアラビアは、アメリカ向けに石油を増やすことを嫌がると同時に、他国である中国との取引を検討しています。中国はサウジアラビアの最大の石油顧客です。王国の石油の約4分の1を購入し、ドルで支払っています。実際、1974年にサウジアラビアがアメリカと協定を結んで以来、サウジアラビアはすべての石油顧客に米ドルの使用を要求してきました。しかし先週、ザ・ジャーナルは、サウジアラビアの指導者たちがその方針を変えることを検討している、と報告しました

スピーカー5の声:サウジアラビアは、中国への石油販売にドルではなく人民元を受け入れることを検討しています。

スピーカー6の声:レポートでは、サウジアラビアが中国の石油代金の支払いに人民元を受け入れることを検討するとのこと

スピーカー7の声:サウジアラビアは中国の石油に、ドルではなく人民元を使用することを比較検討しています。

スティーブン・カリン:ですから、中国は数年前から人民元の改善、後押し、世界中で取引されている金額いくらかの金額ことについて話してきました。そして、これはおそらく私たちが理解していない何かからでしょうが、少なくとも急激に米ドルに取って代わることは望んでいないように見えますが、しかし、元を世界通貨として紹介し始めたいと思っているようです。 そして、人民元で石油を購入することは、通貨への大きな後押しとなるでしょう。

ライアン・ナッツソン:もしサウジアラビアが石油取引を人民元にすることを許したならば、それはアメリカやドルにとってどのような意味をもちますか?

スティーブン・カリン:ですから、準備預金通貨としてのアメリカドルの優位性を、いくぶん削ぎ落とし始めるようになるでしょう。中国が人民元で石油を購入し始めた場合、石油を販売する他の国も同じことを決断するかもしれませんし、石油を購入する各国は、それそれの自国通貨で購入することを頼むかもしれません。そしてそれはドルの優位性を削ぎ落とすことでしょう。長期的にみて、世界中の国々や世界中の人々がドルを保持したくないと思い始める、ということを意味する可能性がでてきて、このことがドルを弱め、アメリカ政府の借り入れを困難にし、基本的にこのアメリカの金融システムの優位性を減らすことにつながります。

ライアン・ナッツソン:サウジアラビアが人民元での石油支払いを受け入れるならば、それはアメリカにとって単なる打撃となるだけではありません。それはまた、サウジと中国との関係を深めるであろうし、その関係はすでに強くなってきています。中国はサウジアラビアに何を見ていますか、そしてサウジアラビアは中国に何を見ていますか?

スティーブン・カリン:私は基本的に、それはまだ石油と双方のエネルギーへのアクセスに関するものだと考えています。サウジアラビアは中国を彼らの一番のお得意様だとみており、中国人はサウジアラビアを彼らの主要なエネルギー供給源と見なしています。皮肉なことに、それでアメリカとサウジの基本的な関係が始まったとように、それが両国の関係の基礎になっています。それで始まっていくわけです。

ライアン・ナッツソン:しかし、サウジアラビアにとっての中国の魅力は、彼らが単に忠実な顧客であるという事実をすでに超えています。

スティーブン・カリン:サウジアラビアから聞いたことによると、アメリカの政治は非常に予測不可能で極端に二極化(分裂)しているため、次の政権が彼らに友好的であるか敵対的であるかを本当に確信できないということです。何年もそこにいるリーダーがいる中国のような国では、もう少し予測可能であり、それは明らかに、選挙による政権交代ががなく、長く持続するリーダーシップを持っているサウジアラビア政府形態といくぶん一致します。

ライアン・ナッツソン:どちらにせよ、サウジアラビアは中国をアメリカの潜在的な代用品と見なしていますか?

スティーブン・カリン:サウジアラビアは、中国が重要な政治的および安全保障上のパートナーとしてアメリカに取って代わるという幻想をもってはいない、と私たちに語っています。サウジアラビアは私たちに話しています、そして彼らは、アメリカが彼らの重要なパートナーであり続けることを望んでいる、と公式の場で語っています。彼らが言っている事はまたこういうことです、アメリカ人がこれ以上その役割を果たしたいと思っているかどうかを、彼ら(サウジアラビア)が確認できていない、ということです。そして、私たちが聞いているのは、彼ら(中国)はアメリカに取って代わることを望んでいないということですが、彼らはパートナーシップの多様化を望んでいると言っています。

ライアン・ナッツソン:サウジアラビアがこの変化を推し進め、中国が人民元で支払うことを許可した場合、アメリカとサウジアラビアの関係はどうなるでしょうか。

スティーブン・カリン:それは本当に衝撃的なことでしょう。あるアメリカ政府当局者は私の仲間に、これは本当に悪い動向であり、関係を大きく悪化させるだろうと語っています。サウジアラビアはこのようにアメリカの強力なパートナーであり、彼らがドル制度の弱体化に何らかの(悪い)貢献をするものであり、アメリカがこの競争という戦いにくぎ付けにされている中国人からそのようなことされれば、本当に刺激されることになるでしょう。

ライアン・ナッツソン:これは関係の単なる小さなトラブルに過ぎないと思いますか、それともこれはアメリカとサウジアラビアの間の潜在的な長期的再編の始まりですか?

スティーブン・カリン:正確に語るのは難しいですが。サウジは、バイデンであろうと次の政権であろうと、その関係が改善されることを望んでいると思います。しかし総体的にみて、サウジアラビアがアメリカの安全保障とパートナーシップのためのアメリカの介入と保証に懐疑的である、というこの旅の方向性があったと思います。それは水面下のわずかな泡のようなものであり、そしてウクライナ危機はそれを完全に開放しました。
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