安い税金と小さな政府を切望するふきあえずのブログ

安全で暮らしやすい日本をつくりたい
そんな想いを綴っていくブログにしたいと思います

特別な政党

2022-07-08 00:45:02 | 政治
政策を見て政党を判断するのはごく一般的ですが、政策のもう一つ奥にあるものを見て政党を判断できる人は少ないのかもしれません
私は最近、ハンナ・アーレントの「全体主義の起源」を、時間を見つけては読んでいるのですが、なぜこれを読むのかと言うと
政治の奥にある、「政治に必要な考え方の筋」を学びたいと思っているからです

全体主義と聞くと専制政治を思い浮かべるかもしれません、しかし全体主義と専制政治とは同じものではありません
実は、民主主義国家であっても全体主義になりえる、というのが全体主義の恐ろしいところなのです
コロナ禍における日本の政治は、実はかなり全体主義に近づいていました
そして今も、いつ日本が全体主義に陥ってもおかしくない状態なのです

例えば、参政党さんなどはコロナワクチンに反対しています
同じく幸福実現党も反対しているわけですが、その反対の理由が、参政党と幸福実現党で少しニュアンスが違うのをご存じでしょうか?
参政党さんは現実、「コロナワクチンは国民の健康を害する恐れがある」、という事で反対していると思います
幸福実現党も確かにそうではあるのですが、実はもう一つ大きな理由があります
それは、幸福実現党の場合、「全体主義につながる危険性のある政府の施策には反対」という立場なのです

もう一つ言うと、多分、一番の保守と言われる参政党さんも新党くにもりさんも、バラマキに反対はしていないと思います
基本、保守と言われる政党において、幸福実現党”だけ”がバラマキに反対しています
それは、国民が独立(インディペンデント)していない国では、国民が政府に飼いならされやすく、全体主義に陥りやすいからです
よく分からないかもしれませんが、依存心が強く「政府に何とかして欲しい」と考える国民が多いほど、全体主義になりやすいのです

保守と言われる他のどの政党にも、これらの観点はないものだと思います
つまり、幸福実現党の考え方の筋は、「全体主義に反対し、国民の自由を守ること」
これなんです

昨年あたりから、日本にはワクチン全体主義が蔓延していました
巷では「ワクチンを打たない人は感染を広げている人殺し」のような言説がはびこり、同調圧力がものすごくありました
実は、全体主義を流行らせるには、国民に恐怖心を植え付けるのが一番の方法なのです
ワクチン全体主義とは、いわばマスコミによって恐怖心を煽られた国民が作り出した「空気」なのです
全体主義とは、恐怖心によって醸造される「空気」のようなもので、この空気に乗じて、政府が国民の自由を縛るのです

同じように国民の空気に乗じて、ナチスがユダヤ人を逮捕監禁し、アウシュビッツへと送ったのです
ユダヤ人を強制収容所へと送ったのは、ほかならぬドイツ国民です
彼らは「密告」という制度が「良い事」という雰囲気の中、ユダヤ人たちの住居を警察へ報告していたのです
日本でもありましたね、「コロナ禍で店を開けている」と言う密告がね。。。
結局、コロナ禍で頑張っているお店が、「非常識」と言われ、行政指導によって店を閉めざるを得なくなりました
ウクライナ問題だって、下手をすれば「ロシアの肩を持つなんて、国際正義に反する」なんて、空気によって迫害されかねません
実際聞いている話では、ロシア人女性が動画サイトなどでひどい書き込みをされたりもしているようです
こういう空気による同調圧力。。。日本人はもう少し全体主義について勉強する必要があると思います

そして今後、例えば財政拡大派が強くなったとして、「財政拡大に反対する人間は非国民だ」とでも言いますかね?
この「財政拡大こそ正しい」という同調圧力は、もう止めようがないですよ
「財政拡大全体主義」でしょうかね。。。彼らは当然違うというでしょうが、結局、財政拡大してバラマキが続けば
国民からは「もっと財政拡大してお金を配れ」、という大合唱にはなるでしょうね
ヒトラーはね、民主主義的に選挙で選ばれて、ポピュリズム、つまり、国民受けの良いことをたくさん公約に掲げていました
ドイツ国民はね、政府に依存する傾向が強かったわけです。。。だから、もともと嫌悪感を持っていたユダヤ人の迫害に手を貸した

ドイツ国民の心の中には、おそらくユダヤ人に対する深い心の傷と後悔の念があると私は思っていますが
ドイツ国民がやらなくちゃならないのは、後悔じゃなくて、本当は「反省」なんです
反省というのは単に謝ることじゃない、反省とは、間違いの原因を突き止めて、それを修正することです
日本もこのままでいけば、政府の権限が肥大化し、国民の自由がどんどん奪われていくと思います

多分、多くの保守政党が、「幸福実現党は異色だ」と思っていると思います
おそらく、その考え方の違いが分からないんでしょう
でも、今後も私は、こうした幸福実現党の理念や考え方の筋をご紹介し、日本に真の民主主義を広げていく一助になりたいと思います
及川幸久さん、釈量子さん、幸福実現党を心から応援しています
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナチスは全体主義でありグローバリズムであった、というのが正しい見解だと思います

2022-07-07 00:14:49 | 政治
前回の続きです。。。まずは言葉の意味からご説明します

※国民国家とは。。。
小さな部族、氏族などが統一の合意のもとに集合して集合体(ネイション)を作り、また複数のネイションが”合意のもとで”集合して作った一つの国家のことを言う、古くは旧約の預言によりつくられたイスラエルなどがあるが、国家の成立はネイションの長などによる合意によって行われるもので、必ずしも一つの言語や一つの民族というわけではない、部族や氏族、ネイションの自決権(自己決定権)や宗教や習俗の自由はできる限り尊重される、形として共和制、立憲君主制など、様々な国家形態がある
ただし、国民国家はイスラエル建国の際の神の啓示により、以下のいくつかの特徴を有するとされていて、キリスト教圏の国民国家もその影響を受けている
1 元首(国王など)は国民の中から「国民の声に耳を傾ける人物」が選ばれる(民主主義の原理がうたわれている)
2 国民国家の元首には法律を作る権限がない(立法権と行政権の分離がここでうたわれている)
3 国家は主権を有し、他国の侵略から国家と国民を守る義務がある、また同じく他国の主権を尊重し、他国への侵略はできない(主権の尊重)

※帝国主義国家とは。。。
一つの思想、一つの理念のもとに、一つの国が武力で、もしくはそれに準ずる方法で他国を併合し、複数の国家が集合した国家のこと、併合された国家は消滅するが、「一つの国家となることで平和が訪れる」という結果によって正当化される国家形態のこと、合意による国家形成ではないため、個人やネイションの自由は帝国の理念のもとに制限される
例としてローマ帝国など、ローマ帝国が作った力による平和のことを「パックス・ロマーナ(ローマの平和)」という

このようにして言葉を定義すると、ナチスドイツは明らかに後者、つまり帝国主義国家を目指していたことが分かります
アーリア人による統一国家というのは、あきらかに統一された理念の下で複数の国家を占領、併合していくということで
ナチスの第三帝国という理想は、名前の通り帝国主義国家ですね

では、このナチスの帝国主義はナショナリズムなのか?それともグローバリズムなのか?ですが
一般的には、ナチスは国家至上主義という事で、ナショナリズムが行き過ぎた、と言われているわけですが
逆にグローバリズムの特徴から見ていくと、その本質がよく分かります
グローバリズムの特徴は、一つの理念、一つの思想によって世界を一つにする。。。という考え方です
そのため、一つの国における民族独特の風習や習俗、習慣、信仰などは、グローバリズムの統一理念によって制限されます
グローバリズムの特徴は、民族独特の考え方や法律、信仰を、一方的な権力によって変えさせて従わせる、というものです
これはまさに、武力による占領と言うわけではないけれども、帝国主義国家の特徴とまったく一致するわけです

つまり、ナチスは全体主義であり帝国主義であり、そして強硬な「グローバリズム」なのです
要は、急進的グローバリズムなんですよ。。。そこにアーリア人種優性という民族的な優生学の考え方が入っているだけです
グローバリズムには「自由を制限する」という考え方が入っています
なぜなら、正しい考え方は一つだから、という考え方があるからです。。。それに逆らうものは間違っているということです

これはですね、ヨーロッパに関して言えば、元はカント思想の影響です
イマヌエル・カントはドイツの哲学者ですけれども、この人が18世紀に打ち出したのが「世界統一政府による平和」です
この人が世界平和のために世界を一つにまとめる、という考え方を打ち出し
先進の各国は「理性」をもって統一政府の理念に賛同し、統一国家を作っていくべきだと主張しました
カントが言いたいことは、要は、わがままを言って統一国家に賛同しない国は、「未成熟な国」なのだ、という事なのです

このカントの考え方は長い間、なかなか認められなかったわけですが
その考え方がクローズアップされたのが、実はナチスのアウシュビッツとホロコーストがあったからだと言われています
ナチスドイツが「”ナショナリズム”による民族至上主義」によって、ユダヤ人を大虐殺してしまった。。。
いったい何が悪かったのか?。。。ナショナリズムが悪かったのか?。。。国民国家では全体主義やホロコーストを防げないのか?
各国首脳はこのように考えたと思われます。。特に戦後のドイツはそうですね、ドイツには深い心の傷と後悔の念があったと思います
そして行き着いた先が、カントの思想による「世界統一政府による平和」だったと言われています
そして、ヨーロッパ統一政府であるEU構想ができ、戦後、ドイツ首相のアデナウアーがEU構想を強く後押ししたわけです

ドイツが比較的に理性的な国であり、「EUのルールに従うべきだ」という傾向が強いのは、おそらくはカントの思想の影響と
自分たちがまた暴走しないように「自分を鎖で縛っておきたい」という潜在意識下の思いがあるのだと私は思います
それだけドイツ国民に自責と後悔の念が強いのだと思います

一方、迫害を受けた側のユダヤ人、イスラエルはどうなのでしょうか?
ユダヤ人でありイスラエル人であるヨラム・ハゾニー氏の「ナショナリズムの美徳」という書籍によると
第二次大戦後、ヨーロッパを中心に、「ユダヤ人の国を再建する」というシオニズム運動が盛んとなり
イギリス政府の肝いりによって、かつての「カナンの地」にイスラエルが建国され、ユダヤ人の国家がつくられました
カナンの地とは、旧約の時代、モーゼが神の預言に従いユダヤの各部族を率いて出エジプトし、神との契約によって与えられたユダヤ人の国で
「約束の地」とも、「乳と蜜の流れる地」とも言われる場所です
キリスト没後数十年。。。約1900年も前に国を追われたユダヤ民族が、約束の地に国を再建して帰ることになったのです

歴史に詳しくない多くの日本人は、アラブ人が数多く住むその地に、なぜユダヤ人の国イスラエルがあるのか不思議だと思います
なぜわざわざ紛争の元になるような国を建てたのか?
そのために4度もの中東戦争が起き、現在もアラブ人とユダヤ人の小競り合いが続き
様々な予言によって、「ハルマゲドン(最終戦争)」の引き金になる、とも言われているわけですから
日本人にはなかなか理解がいかないわけです
ですが、前回の日記に見るように、ユダヤ人は1900年の間、根無し草のように国を持たない流浪の民として生きてきました
時の権力者たちに庇護されて、どこの国でも「異邦人」としての生き方を続けてきた民族、それがユダヤ人なのです

そのユダヤ人に言わせると、ヨーロッパ人とは全く逆の見方をしていることが分かります
つまり、「我々ユダヤ民族が迫害を受けたのは、国家を持たなかったことが原因だった」ということになるわけです
イスラエルとは、同じ民族、同じ宗教を共有する人たちが、合意によって創る「国民国家」だというわけです
彼らの建国は、「国民国家」の原則に沿うもので、他国を侵略しないが、決して侵略させない、国土と国民を断固として守る
という理念のもとに作られています

迫害した側のドイツ人とヨーロッパは、「迫害の原因は国民国家だった」と思い、国を無くして一つの統一国家をつくることを目指し
迫害を受けたユダヤ人は、「迫害の原因は国民国家を持たなかったことだ」と考え、断固として国民国家を守ることを決意する
この二つの考え方は、グローバリズムと反グローバリズムで見事に分かれるわけです
しかし、これまで見てきたように、元々ナチスドイツも「グローバリズム」の考え方を持ち、統一国家を目指していました
グローバリズムとは、一つの思想、一つの理想で多くの民族を縛り、その自由を制限するものです
民族固有の考え方、宗教固有の考え方、こうしたものは「野蛮な民族意識」、「未発達な理性」として、退けられます
そのほとんどは、強制的な方法で制限されます

また、同じ「グローバリズム」でも、アメリカ型のグローバリズムは「力と武力」に裏付けられたもので
今回のウクライナ戦争のように、アメリカによる力の外交によって「国民国家ロシアを潰す」、という事さえあるわけです
ロシアという国は、確かに形は独裁国家に近いですが、全体主義ではありません、独裁・専制国家と全体主義とは全く別物です
ロシアは民主主義国家であり、バイデンが言うような「悪の枢軸」でもありません
一つの価値観で他国を悪と断じ、力で従わせるのは、まさにグローバリズム国家の特徴です
「世界の風潮に従わない者はアメリカから制裁を受ける」という恐怖で世界を支配しようとしているのは、むしろアメリカの方です
全体主義はですね、民主主義や独裁主義とは関係がありません。。。「空気」による支配。。。それが全体主義ですからね
今回の西側を覆っている空気は、むしろ「アメリカ型全体主義」なのです
ロシアは「国民国家」として、自国とウクライナ東部のロシア系民族を保護しているにすぎません
こうした事が言えると思います

最後に、私の私見を述べたいと思います
グローバリズムと反グローバリズム、どちらが正しいのか?それは
神がこの地球を作ったとするならば、なぜ、様々な人種・民族、男女の別、様々な宗教があるのか?そこから見えてくると思います
個性ある存在がたくさん存在している理由、それは「他人を見て、自分の真実の姿を知ることができる」からではないでしょうか?
進歩した国があり、後れているように見える国があり、その違いがあって初めて、人間は自と他の違いを知り、学ぶことができる
一つの価値観ですべてを縛るということは、個性を無くしてしまうという事であり、進歩がなくなるという事でもあります
根底には、「なぜ人間は生まれてくるのか?」という問いがあると思います

アメリカのトランプ大統領は「自由は政府によって与えられているのではない、神から与えられているのだ」と言いました
その通りだと思います
神から自由が与えられているという事は、各々その個性を大事にしろという事であり、自と他の違いを知り進歩しなさい
という事だと思います
だからこそ私は、グローバリズムではなくて反グローバリズムが正解だと思います。。。カントには申し訳ないがね。。。
ハンナ・アーレントが主張するように、政治とは「自由の創設」であり、自由を守ることもまた、政治の仕事です
人がその頭で考えた平和の理念は、理性にかなっているように見えて、まだまだ未熟なものだと思います
それを結論としたいと思います
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナチスの第三帝国は「ナショナリズム」か?それとも「グローバリズム」か?

2022-07-05 23:48:23 | 政治
今回の日記は、グローバリズムと反グローバリズム、どちらが正解なのかを判断するうえで、避けては通れない考察になります
もちろん、私は反グローバリズムが正しいと判断しているわけですが
その理由は後ほど語るとしても、「ナチスドイツ」によるアウシュビッツ、つまり強制収容所とユダヤ人ホロコースト(大虐殺)が
ヨーロッパ人にどんな影響を与えていて、彼らがなぜEUというグローバリズム連邦国家を作ったのか?
それを考察し、理由を知ることで、日本の保守派と言われる人にも大きな影響を与える、と思うからです

日本の保守には、いまだに単なる「保守」と「左翼」という、2元的なものの見方をしている人が多く
グローバリズムと反グローバリズムの違いがよく分からず、今回のウクライナ紛争において、誤った見方をしている人が数多くいます
そうした方は、おそらくナチスが国家社会主義という、国家(民族)至上主義を掲げて、他民族を迫害したと思っていると思います
実は、第二次大戦後のヨーロッパの指導者の多くもまた、そのように考えたわけです
つまり、「ナショナリズム(国家主義・国民国家)こそが、ナチスを生んだ元凶」だというわけです

こうした戦後のナチス史観によって、「ナショナリズムとは野蛮なものなのだ、未発達な政治思想なのだ」という考えが広がりました
そして「国民国家(ナショナリズム国家)は、まだ野蛮で未発達な国家形態なのだ」という風潮がヨーロッパに広がりました
しかし昨今では、その「ナチス=ナショナリズム説」は本当に正しいのか?が見直されつつあります

ドイツ出身のユダヤ人で哲学者のハンナ・アーレントは、著書「全体主義の起源(反ユダヤ主義)」を著し
その中で、なぜユダヤ人が迫害されたのか?について、客観的で詳細な分析を行っています
ユダヤ人であるアーレントの分析は非常に参考になるものです

16~17世紀以降のヨーロッパにおいて、ユダヤ人は主に金融業、銀行業として特殊な地位を与えられており
時の権力者(国王など)たちの金庫番として、きわめて自然な形で権力と一体となっていました
「権力と一体」と言うのは、いまの私たちが考えるような、”国民として”の特権階級ではありません
「富を独占する富裕な”国民”」ではなく「権力機構と完全に一体化した特殊な”異国人”」というような立場でした
つまり、ユダヤ人は、富を独占して他人に威張りたいとか、権力を持ちたいとか、そういう世俗的な欲を持つ人種ではなく
ただ純粋に、職業人種として、その生き方以外の生き方を知らない”純粋な異邦人”として、存在していました
例えて言うなら、ユダヤ人は、国民にも国王にも貴族にもなれない、ただの忠実な金庫役・財務役の異星人だった
ということなのです。。。他に自分の身の置きどころがなく、普通の国民にもなれない特殊な人々だったわけです

多分この肌感覚は、ユダヤ人であるアーレントだからこそ理解できるものであろうと思います

ユダヤ人が迫害された背景、理由は一つではありませんが
マイアー・アムシェル・ロートシルト(ロスチャイルド)のような、様々な権力と結びついて強大になった特殊事例を除いて
彼らユダヤ人が迫害された理由の一つは、時の権力と一体となりすぎていたために、時代が変わりつつあることに気がつかず
権力構造が変わるときに、旧権力者に協力する者として、象徴的な意味で攻撃の的になった、ということがあります
つまり、ナチスが台頭してきたときに、抵抗していた旧権力者の協力者だったユダヤ人たちが、その人種的偏見もあって
プロパガンダ(政治宣伝)的に迫害の的になった。。。ということです

そして、当時ユダヤ人たちがたくさん住んでいたのが、ドイツ語圏であるオーストリアです
そのオーストリアは元々、1918年までは帝国主義国家でした
ナチス台頭の少し前まで「オーストリア・ハンガリー帝国」という、ハプスブルク家が統治する帝国主義国家だったのです
そして帝国は第一次世界大戦に敗北し、解体され、オーストリア共和国とその他の小さな国々に分割されました
実は、帝国が解体された背景には「拡張欲をもつ帝国主義こそが、戦争の原因であると考えられた」という理由があり
今後戦争を引き起こさないためにも、当時、ヨーロッパで支配的な国家形態である「国民国家」に戻すべきだと考えられたのです

オーストリア・ハンガリー帝国は多民族国家でしたが、分割された後のオーストリア共和国は、ほぼドイツ系民族で占められ
ほぼ一つの民族、一つの言語の、「国民国家」として再スタートしました
ところが、オーストリア共和国は引き続きハプスブルク家の統治する、いびつな「国民国家」としての国家形態となりました
本来なら、「国民国家」となった国の国民は、すべて平等な権利を有する、というのが建前でしたが
オーストリアのユダヤ人だけは、特殊な地位をそのまま継続することになったのです
そしてその後、オーストリア共和国はナチスドイツに占領され、ドイツに編入されます

実は、このハプスブルク家に最後まで仕えていたのが宮廷ユダヤ人。。。つまり、帝国主義から国民国家に変わったにもかかわらず
ハプスブルク家に協力していたのが、当時オーストリアに数多く住んでいたユダヤ人たちだったわけです
ユダヤ人は、「国民国家」の下では、本来なら人種平等の理念によって「解放」される流れにあるはずでした
「解放」というのは、普通の国民としての市民権を得る、ということでしたが
「権力の庇護を受けるため、とにかく権力者に忠誠を誓って生きる」というのが彼らの伝統的な生き方であり
それ以外の生き方を知らなかった彼らは、国が帝国主義から国民国家に変わった後も、ハプスブルク家に忠節を誓う以外に
生き方を知らなかったと言えます。。。だから、多くのユダヤ人が、普通の国民として生きることを受け入れませんでした

ですから、彼らの迫害の背景には、旧体制(国王)の協力者としての特殊な地位が憎しみの対象になった、ということがありました
そしてもちろん、彼らのその特殊な考え方が、非ユダヤ人には受け入れられず、差別の対象となっていたことは否めません
ナチスは、「偉大なドイツの統一を邪魔するユダヤ人」という彼らの特殊で象徴的な立場を、宣伝戦(プロパガンダ)に利用しました
こうしたことがあったわけです

それで、肝心のナチスについてですが、もうその特徴から見ても、明らかに帝国主義思想そのものです

長くなりますので今回はこれで
ここまで読んでくださった方は、次回も是非読んでいただきたいと思います
次回は、ドイツ・ヨーロッパの抱えるユダヤ人への複雑な思いとEU、イスラエルからみたグローバリズムと反グローバリズム
こうした事を考察ののち、最終の結論を述べたいと思っています
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

与党に反省させるには今しかない。。それには投票率を上げることが必要です

2022-07-05 03:00:32 | 政治
タックス・クレジットについては、以前にも私の日記で紹介し、説明した覚えがあります
トランプ大統領の政策としてタックス・クレジットを紹介したとき、私自身もこの政策は素晴らしいと思いました


この考え方は、及川さんはミルトンさんと言っていますが、実はMMT派には悪名高いミルトン・フリードマン教授の考えです
実際の名称は Negative Income Tax(マイナスの所得税)というものです
この政策のミソは二つ、「働く者が得をする税制」と、「シンプルな税制」です

「働く者が得をする税制」について
働くことで、生活保護よりも所得が「必ず多くなる」、ということは、働く意欲を上げるためにとても大事です
ただ、このタックス・クレジット税制にも一つ問題があります
問題というのは、以前にも取り上げました「スピーナムランド法」の問題点と同じものです
政府が所得補填をあまりにも手厚くしすぎると、逆に問題が起きる可能性があります
政府の手厚い賃金補填によって、「企業側が法外に低い賃金で労働者を雇用する」、という事が起きる可能性があるのです
その場合、雇用主は安い賃金で労働者を雇えますが、労働者は雇用主が企業なのか政府なのかが分からなくなります
例えば、「年間所得が50万円で、税控除で100万円労働者に返還される」、ということになると、これも問題があるわけです
この状態が増えると、企業が意図的に賃金カットを行い、結果的に政府が生活保護を出すのと変わらなくなります
だから、制度設計には慎重を期す必要があるわけですが、基本的には、この政策を積極的に取り組む価値があると思います

そしてもう一つ、「シンプルな税制」が大事であるのは、働き方に制限を付けることなく豊かになれることが大事であるからです
まず、複雑な税制が家庭の所得にマイナスになっているのは
「パートタイマーの主婦は、所得が多すぎると扶養家族から外れてしまう」、という問題です
この問題を解決するのは、唯一、「シンプルで安い税制」しかないのです
基本的には「フラットタックス」がベストです
夫婦で働いた場合でも、所得がいくら増えようが、税率は一律10%、という事になれば、働く意欲が高くなります
シンプルだからこそ頑張りがいがあるわけです
この考え方は、上智大学名誉教授、故渡部昇一先生も提唱されておられました
「勤勉革命」にぴったりの政策だと私は思います

最後に。。。今回の参院選では、メディアは与党優勢と報じていますが、実は彼らがやっているのは世論誘導である可能性があります
及川さんが言っている通り、「投票率が低ければ低いほど与党有利」は変わりません
ですから、メディアが与党有利を報じることで、有権者をできるだけ投票に行かせないようにしている可能性もあります
だから国民は、投票に行かなければ何も変わらないのです
今回の選挙は、国政の形が変わる選挙ではありません、与党が大敗しても大勢に影響はないのです
逆に、与党に勝たせたら。。。その時は今の「何もしない」日本政府を肯定していることになります
いや、経済を破壊してでも増税し、日本国民の自由を縛る政府を、日本国民が望んでいるという事になります

今回の選挙は、是が非でも投票率を上げ、そして「与党には絶対に投票しない」という強い意志が必要です
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

羽賀ヒカルさんは凄いなと思いました

2022-07-04 02:24:30 | 政治
まずは羽賀ヒカルさんの神社チャンネルをご覧ください


実のところ、羽賀ヒカルさんのように、率直に聞いてくださる方は、とてもありがたい存在なんですね
なぜかと言うと、世の中の人が「何を疑問に思っているか?」「何を不審に思っているか?」聞いてくださることで
それに率直に答えることができます
大川総裁の息子、大川宏洋氏についてのことが質問されていますが、実は彼のことはタブーでもなんでもなくて
どういう育て方をしたのか?その失敗談など、赤裸々に、率直に語られるのが大川総裁なのです
だから及川さんの言われている事、実によくわかります

宏洋氏は、一般の人には分からないと思ってデタラメを連発していますが
最近は、彼には「虚言癖がある」ということが、随分と理解されてきています
私は宏洋氏が生まれたころから大川総裁の話を聞いてきているので
大川総裁の説法の内容については、事実関係を知ってるので、宏洋氏の方が嘘をついていることは分かっています
結局、「自分が可哀想な生い立ちだ」と演技して、周りの人の同情を引いて、自分を正当化したいだけなんですよね
自分が注目を浴びたい、自分が他人から愛されたい、宏洋氏は自己愛が強い人物です
肉体の子孫であっても魂は別物なので、宏洋氏には宏洋氏の心の修業課題があるんだと思います

それともう一つ、宏洋氏は生まれながらにして、強い霊感体質でもあるので
霊感体質の人は、霊が耳元で色々ささやいてくると、徐々に人生を翻弄されていく危険性がある、という事もあります
私のように、特に特別な人間でなくても、霊感体質だと色々なことが起きて、それに翻弄されることがあるんですね
結局は、「自分を特別な人間だ」と思って天狗になっていると、宏洋氏のように霊的に翻弄されていく人生になるわけです
毎日毎日、耳元で誰かが囁いてくるような状態になると、それはまともな人生にはならないでしょうね
私も、霊が訪ねてくるようなこともありましたが、そこから意識を離して、常識人としての生活を心がけるようにしていると
そういうこともなくなりました。。。
結局、霊感体質の人は、強い意志で自分の心をコントロールし、謙虚に生きることが大事だという事になります

最後に、どんな試練や困難があっても、それを糧にして成長する
それが大川総裁の教えの一つ、「常勝思考」ですので、宏洋氏のことは、まさに試練の一つとして受け止めています

あともう一つ。。。及川さんが言われたことで重要なことがあります
以前の日記でも言いましたが、もう日本には、タイムリミットが近いと率直に感じます
常勝思考の考え方からすると、最大の試練の時こそ、最高のチャンスでもあるわけで
いま、日本が国家存亡の危機の時であるなら、いまこそ、精神革命のときでもあるのかもしれません
今後、信じられないような出来事が頻発する可能性がありますが
人間の生命は永遠です。。。だから、恐れずに、最後まで最善を尽くす生き方をしようと思います
最後の最後まで、及川さん、釈さん、幸福実現党を応援してまいります
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする