MC68000 Maniacs!
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電波新聞社から発売されていたアナログジョイパッド「XE-1AP」をゲットしました。

現在のゲームパッドには 当然のようにアナログ入力機構が装備されていますが,XE-1AP発売当時は アナログ対応のコントローラは非常に珍しく,まして パッドの形状をしているものなど皆無に等しかったと記憶しています。「カブトガニ」を思わせる特徴的な外観に,前後左右各方向に 256段階(8bit)の出力をもつコントロールスティックと,前後方向に 256段階(8bit)の出力をもつスロットルレバー,8個のトリガーボタン+スタート,セレクトボタンを装備しています。

まるでラジコンのプロポを思わせる様相(笑)。サイズも 約20cm×18cm とかなり大きく,単一のゲームパッドとしては常識外の大きさであります。また,新品時の価格も 13,800円という恐るべき金額。「インテリジェントコントローラ」と銘打っているだけに高級品なのはわかりますが,たかがゲームパッドがこの金額では どう考えても相当の「マニア」にしか売れなかったのではないでしょうかね?

自分の場合,2000年頃に 大型量販店の在庫処分で「奇跡的に新品で店頭に並んだ XE-1AP」を購入したのですが,自宅の引越しの際,誤って処分(!)してしまい 一時的に手元からは無くなっておりました。個人的に好きなアイテムでもあった事から,今回あらためて中古品を入手し直した感じです。

動作検証には X68000用「AFTER BURNER」,「METAL SIGHT」,「OVERTAKE」を使用します。

XE-1APを使用する前に,まずは コントロールスティックと スロットルレバーの センタリングをしなくてはいけません。「AFTER BURNER」の コンフィグ画面では アナログ入力状況を数値化して表示してくれるので,これを利用して実施すると簡単です。256段階を 16進表示しますので &H7F~&H80 あたりが中心点ですね。センタリングは 本体裏面にある CH0~CH2 の調整ボリュームをドライバー等で回しながら行います。

調整が終了したら,早速検証です。

「AFTER BURNER」は,起動後「OPT1」を押さないとコントロールがアナログに切り替わらないので注意。やはりアナログでやると全然違います。本来得意なゲームではないので マウスプレイだと 8~9面が限界なのですが,アナログの場合,15~16面あたりまで持ちこたえる事ができました。ミサイルをかわす際に微妙なコントロールがしやすくなるのがメリットです。XE-1AP にはかなりマッチするゲームだと思います。逆に「METAL SIGHT」については,あまり緻密な動きを必要としないゲームだけに アナログのメリットは非常に少ないと感じました。むしろ デジタルのダイレクトな操作感でプレイした方が 良い結果がでるゲームだと思うので,無理にアナログでプレイする必要はないでしょう。

「OVERTAKE」については,レースものながら なかなかの操作性向上がみられました。コーナーのRにあわせたステアリング舵角の調整ができることと,アクセルをパーシャル(中間)にして速度コントロールができることがメリットです。タイムアタックなどをしてみると,思いのほか 走るのが面白く感じます。しかし,XE-1AP では シフトチェンジボタンが妙な位置にアサインされてしまううえ,キーアサインの設定では シフトチェンジボタンが変更されないため,シフトをオートマチックに設定しないとまともに走れないのが難ですね。

使い勝手はなかなか良いですよ。PSのアナログレバーよりは(個人的に)全然操作性が良いです。
まあ,高級品ですからね。(≧∇≦)

最近 気になる点としては,XE-1APに対する世間の風潮が「メガドライブ用」であること。いやたしかに 対応ソフトはあるけれども。末期の頃は「SEGA」のシールが貼られて店頭にならんだけれども。とりあえず対応機種記載の筆頭は「X68000」なんですよ。これ。

メガドライブ専用じゃないのよ。


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