MC68000 Maniacs!
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学研の「大人の科学マガジン」の別冊として刊行された「シンセサイザークロニクル」をゲット。ヴィンテージシンセネタのムック本としても かなり面白い内容なのですが,それ以上に注目なのは「付録」のほう。なんと「アナログシンセキット (Gakken SX-150)」が付いているのです。しかもお値段は驚きの3,360円。このシリーズはたまに面白いモノを付録にするんで好きなんですよね。以前は「簡易版のテルミン」が付いたりしてましたしね。

キットといっても,基盤をケースにネジ止めする程度の簡単な組み立てのみで完成する程度のもの。提供されるのは1VCOのモノシンセで,波形(三角波,矩形波),PITCH ENV,CUTOFF FREQ,RESONANCEの他,波形に対する ATTACK,DECAYと,LFOスピードの設定が可能になっています。演奏は鍵盤ではなく,本体に装備されている「リボンコントローラ」で実施。本体電源が入っている状態で リボンコントローラのカーボン部分(黒い帯状の個所)に電極棒を接触させると音が出る仕組みです。リボンコントローラ上の電極棒を右側にスライドさせると音程が上がり,逆に左側へスライドさせると音程が下がります。使用できる音域は4オクターブ程度となります。

リボンコントローラの特性上,まともに演奏するのはおそらく「無理」ですが,
サンプリング素材を作り出すアナログ音源としてなら,結構使い道があるかもしれませんね。
この価格帯で,比較的まともな音作りができるってのが凄いです。

例の「DS-10」の機能が凄いだけに,今回の「SX-150」は ちょっとチープに見られがちですが,実際にダイアルをまわして音色設定を行える事に楽しさがあるのであって,即座に音楽製作ができないから「シンセシザーとしてはダメ」という事ではないと思います。むしろ音楽を知らない人でも「音を出して遊べる」事の方に凄さを感じて欲しいですね。こんな楽しいおもちゃが数千円で買えるなんて,なんて良い時代なんでしょうか(笑)。

80年代だったら 数万円した機械でしょうね。これ。


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