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先日報じられた通りのようで個人的には本当に残念でなりません。

フジテレビが放送を始めた87年から現在までのほぼ全戦を,テレビ(ビデオ含む)にて観戦してきました。ホンダのF1参戦は,黄金期であった第2期(1983年~1992年)と,低迷期であった第3期(2000年~2008年)に分けられると思いますが,約20年にわたるフジテレビのF1放送の中でもホンダが参戦していた期間は15年にも及ぶ訳です。このチームが「完全撤退」を表明した事実は あまりにも寂しいとしか言えません・・・。

特に88年~92年のマクラーレンホンダ時代が最も印象に残っている時代です。アイルトン・セナや アラン・プロスト,ネルソン・ピケ,ナイジェル・マンセルといった歴代のチャンピオン達がリアルタイムに競っていた時代であり,ミハエル・シューマッハや ミカ・ハッキネン,デイモン・ヒルなど,その後のチャンピオン達が新人としてデビューしてきた時代でもありました。この頃のF1は,単純なレースとしての楽しみ以外にも,ドライバー対ドライバーの人間ドラマが多く含まれていて,まるで「誰かがシナリオを書いているんじゃないか」と思える程に,ドラマチックで面白いものでした。

ピケとセナ,プロストとセナ,マンセルとセナ,ブランドルとセナ・・・基本的にはセナ中心の人間模様であった訳ですが,シューマッハとハッキネンの対決の構図もこの時代が生んだドラマのひとつ。こんな濃い時代を「最強のエンジンサプライヤー」として君臨してきたのがホンダなのです。自分の「F1」は,ホンダなくしては語れません・・・。

第2期終焉の際,ホンダは「休止」という言葉を使いましたが,今回は「撤退」という言葉を使いました。エンジンサプライヤーとして一世を風靡したチームですし,エンジンの開発停止や,カスタマーエンジンでのワンメイクなど,FIAから提案されるレギュレーション変更案には,絶対反対の姿勢だったと思います。(ホンダはレギュレーション変更が撤退の理由ではない・・・としていますが)しかし,F1の未来が本当に「そうなる」のなら,ホンダとして巨額の資金を投じて「走る実験室」を継続する理由はないのだと思います。そういった意味で,ホンダは 余程の事がない限り,F1には戻ってこないような気がします。

スーパーGTの 世界選手権化が実現すれば,そっちの方での活動が期待できそうですね。
F1エンジンが ハイブリッド化されれば,再びホンダブランドを目にする時代も来るかもしれません。

いつか再び走ってくれる日がくると嬉しいのですが。


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