MC68000 Maniacs!
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最近は実機(REDZONE)の方を使う事が多くなっていて「XM6」を起動する事が少なくなっていました。ゲームのスクリーンショットが欲しい時やBGMを録音したい時など,たまに使ってはいたのですが,環境設定を含めて本格的に弄るのは1年振りくらいになるかもしれません。「XM6」の開発が停止して随分と経過してしまいましたし,自分の中では「XM6 ver2.06」がX68000エミュレータの「最終バージョン」くらいのつもりで使っていたのですが,先日,何の気なしに「XM6」で検索をかけたところ・・・「XM6 TypeG」の文字がヒット。どうやら「XM6 ver2.05」ベースでカスタマイズが加えられたバージョンを配布している方がいる様子・・・。しかも最新版のリリースは「2011年6月16日」となっているじゃないですか。派生したバージョンとはいえ,開発が進行している「XM6」が存在する事はかなり貴重です。公式ページの開発履歴をみてみると,一番古いタイムスタンプは「2010年6月12日」になっています。自分が書いた最新の「XM6」関連記事は「2010年6月5日」なので,一時的に「XM6」から離れている間に開発が進行していたみたいですね(笑)。早速使わせて頂きました。

「XM6 TypeG」の開発者は「GIMONS氏」。Webページ上にて「XM6の更新がなくなってX68000という超絶PCの文化が次第に薄れいくのを見て悲しい限り。ここは微力ながら技術の全てを投入しグラフィック周りの機能強化を行いX68000ユーザーの再度の奮起を期待する。」と開発に至った経緯を語っておられます。X68K全盛期からの実機ユーザーとして,一時代を成した純国産PCの文化が消えてしまうのは寂しい・・・という点でかなり共感するところです。

「XM6 TypeG」は,「XM6 ver2.05」をベースにグラフィック処理面を中心に改修が加えられたバージョンのようです。その他,GIMONS氏が確認された範囲でのバグフィックス等も行われている様子。メニューまわりを見ると,新たに「JoyKeyモード」なる項目が追加されていたり,「オプション」に「表示」タブが追加されていたりと,オリジナルの機能もいくつか追加されています。GIMONS氏曰く「非公式版」との事ですが・・・これはなかなか素敵なバージョンになっている気がしますよ。とりあえず「XM6 ver2.06」を使っていて気になっていた点を2つほど検証してみました。

まずは「GENOCIDE2」のオープニング。竜ヶ崎の横顔が黒くなってしまう不具合とトレーサーで埠頭へ飛び降りるシーンの不具合(トレーサーが表示されない)ですが,「TypeG」にて解消されているように思います。画面表示のアスペクト比も修正されていますね。このあたりは「TypeG」の趣旨であるグラフィック処理面の強化による恩恵でしょうか。もうひとつ試してみたのが「SION2」。ゲーム自体は問題なくプレイできるのですが,エミュレータ動作の場合,音楽面に大きな不具合が出ます。「発音数が1音足りない」現象と「ラスボスBGMのBMPが極めて遅くなる」現象ですね。ごれらに関しては「TypeG」の趣旨とはずれている部分なので解消はされていませんでした。ちょっと気になったのは,ラスボス前の「シャッターが閉まるシーン」でホーミングを連打してシャッター破壊を試みた際,爆発音がそのままノイズ化したうえブザー音のような音まで加わった状態で,ボス戦に突入した事です。毎回発生はしません。「ver2.05」からの既知のバグかもしれませんが,参考まで。

今後の進化に期待しつつ,色々試してみたいと思います。


【関連リンク】

 ・GIMONSのページ ・・・ XM6 TypeG for WIN32 の公式ページ


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