大橋彩香さん本人があちこちのメディアでコメントしているとおり,本作は大橋彩香の「自己紹介的」アルバムとのこと。1曲目の「ABSOLUTE YELL」は聴いてくれる皆にエールを贈る曲。リード曲らしくアルバムのコンセプトをしっかり表現した,大橋彩香らしいアイドルポップ。3曲目の「勇気のツバサ」は雰囲気がガラッと変わってのロックナンバー。何かに挑戦していく「勇気」が欲しい!という,デビュー当時の本人の気持ちが込められた歌でしょうか。アルバム中盤,7曲目の「ENERGY☆SMILE」が大橋彩香の「陽」のテーマソングならば,8曲目の「RED SEED」はまさに「陰」のテーマソング。個人的には「RED SEED」がえらく響きました。成長過程にある大橋彩香の葛藤がめちゃめちゃ克明に記録された歌詞だなあと。「赤い赤いHeart of my soul」「右手を遠くへ伸ばす 左手が震えている」「ずっとずっと歌うと決めた」・・・勝手かもしれませんが,どうにもアイマスのステージを連想しちゃいます。大きなステージでの経験が彼女に決断をさせた・・・のかな。なんて。12曲目の「流星タンバリン」は,大橋さん本人が言うとおり「ライブ」向けのナンバーですね。明らかに「これからの」「未来の」大橋彩香を歌っていますよね。すごく軽快で爽快なアイドルポップ。サビをクラップでノッていって,「とっちゃう? とっちゃえ!」でコール&レスポンス。って感じでしょうか。エンディング感のある曲ではありませんが・・・この曲でライブのラストを盛り上げるのはすごく楽しそう。タイプは違いますが,某なかむランドのテーマソングを思い出しちゃいます。
ちなみに・・・「超限定盤」に付いているBDには「Lantis Festival2015 in Taipei」と「大橋彩香バースデーイベント ~はっしーバースデー2015~」のライブ映像が収録されています。前者は3曲分のライブ映像ですが,後者については全9曲のライブ映像をフル収録。トーク部分もちゃんと入ってます。「超限定盤」が少々高めの価格設定だったとはいえ,あきらかに「オマケ」の域を超えた特典であります。これだけで商品化した方が良かったんじゃないのかしら??何にせよ驚くほど大ボリュームなアルバムになっているので,お店に「超限定盤」が残っていたら買いです。