土曜日の朝。 食事の後の 楽しみの一つ、新聞の折り込み広告を見ようと、居間の専用座椅子に近付くと、黒白のかたまりが乗っかっている。
〝かなめ〟だ。
さっきまで、〝我妻さん〟に、「トースト ちょうだい…」と 強請っていたはずなのに。 ムムッ、素早い動き。
「してやったり」の 表情に見えて…、
「許してつかわす」 の 気持ち。
仕方なく、もう一つの、派手めな座椅子に 登場願った。
あれから、かれこれ 3時間。
〝かなめ〟は、未だ、座椅子に寝込んでいる。
時折、寝返りを打ちながら。
きょうの田舎は、曇りで、薄日が射している。
外へ出てみると、その実体は「黄砂」だった。