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帯の丸染め

白地の夏帯が年月を経てシミや黄変で使用できなくなったので、その再生の

ご依頼を受けました。

以前にも生成りの夏帯の再生を手掛けたことがありますが、この時には濃い

地色への丸染めという方法をご提案しました。

シミや黄変が目立たない墨色の染料に、仕立てたままの帯を浸す染色法が

丸染めです。仕上がりは十分満足いただけるものとなり、ご依頼主からは

大変喜んでいただきました。

そこで、今回もこの方法で再生することになりました。

▲ 墨色に丸染めして見事に再生した絽の名古屋帯

丸染めの場合、金銀の金属糸は染まることなく元のままです。

したがって今回の場合は、濃い地色に染めたため銀糸の亀甲柄がそのまま残り

かえって柄が引き立つこととなりました。

帯の丸染めの加工代は30,000円です。

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