グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

色の意味

2021-10-01 13:30:34 | ユニバーサルデザイン
東京都港区六本木の【「見えにくい」を解決するデザイン会社】グラフィックメイトの大里早苗です。当社はユニバーサルデザインの活用で「見やすい、伝わりやすい」デザインをご提案しています。

ユニバーサルデザインの勉強をしていて気づいたことがいくつかあります。
一つは世界的に共通の意味を持つ色があるということ。
交通信号が典型的なものですね。これが国によって意味が違っていたらどれほど事故が増えるでしょう?
でも色覚のタイプによっては青信号が白っぽく見える方もいるそうです。そして夜などは黄と赤も見づらいとか。そのため位置にも注意を払って見ているそうです。
世界共通の意味があるといっても「すべての人」にわかりやすいというわけではないのですね。


▲信号機は世界的に共通の意味を持つ色


一方でトイレに使われるピクトグラムの色は世界共通ではないということ。
「男性は青/女性は赤」の表示は日本では一般的ですが、海外ではどちらも赤、どちらも青という国もあるとか。「男性は青/女性は赤」というのは日本のジェンダーに関する意識も関係しているんでしょうか。


▲日本では一般的な色の組み合わせだけど…


トイレでもうひとつ。個室ドアの「空/使用中」の色は空は青、使用中は赤で表示されることが多いです。
でもこれも色覚タイプによっては区別がつきにくいことがあるそうです。外では赤と青の区別がつく方でも、薄暗い室内ではトイレが使用中なのか空いているのかがわかりにくいそうです。照明の具合によっては見えにくい、ということは高齢者でも起こることかもしれません。


▲暗いと空いているか使用中かわかりにくことも


色での区別は言葉の通じない外国の方にも意味をわかってもらえることがある一方で、色だけでは情報が正確には伝わらないこともあるということを知りました。机上の勉強だけではわからないこともたくさんあるので、ユニバーサルデザインを取り入れるにあたって気をつけなければならないことだと思います。
これからはデザインプロセスの段階で特別なニーズを持つ方々に参加していただく「インクルーシブデザイン」の意識ももっていきたいと思います。

♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢ー♢

グラフィックメイトでは、印刷物やWebサイトなどメディアのユニバーサルデザインについてのオンライン相談、メール相談を受け付けています(1案件無料)。
まずはお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

【関連記事】
グラフィックメイトブログの中の ユニバーサルデザイン に関する記事一覧




good life ☆ good design ☆ graphicmate
https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310

「見えにくい」をなくしたいグラフィックメイト


ニュースレター、広報誌の制作ならグラフィックメイトへ https://www.gmate.jp/ Tel 03-3401-7310