グラフィックディレクター 大里早苗 ブログ

東京港区のデザイン会社、グラフィックメイトの代表を務める大里早苗のブログです。

広報委員の撮影術2【室内編】

2020-10-19 10:12:20 | PTA広報委員の覚え書き
東京港区のデザイン会社 グラフィックメイトの大里早苗です。
ある座談会の撮影に行ってきました。室内での座談会やインタビューなどの撮影は、屋外撮影とはちょっと勝手が違うな、と思いました。
そんなときは広報委員の撮影術に加え、こんな方法も取り入れてみてください。

・自然光の入る部屋で日中に撮る
・フラッシュをたかない
・連写や動画も活用する
・三脚を活用
・動き回れるスペースを確保する


自然光の入る部屋で日中に撮る
周囲が明るい方がいいのは説明するまでもありませんね。でも「室内なら照明をつければ夜でも大丈夫」というわけではありません。照明と自然光を比べれば、だんぜん自然光のほうがきれいに撮れます。そのためには日中、自然光の入る明るい部屋で撮影するのがオススメです。でも天候や時間帯が必ずしもベストな状態とは限りません。照明は必要に応じて使用しましょう。

フラッシュをたかない
理想的な時間や場所が困難で、どうしても室内が暗い場合もあります。でもできるだけフラッシュは使わない方が良いでしょう。人物の撮影にフラッシュを使うと顔の凹凸で黒い影が出てしまいがち。これはあとからの補正がやっかいです。全体が暗い方がまだ補正がしやすいのです。
どうしても暗さが気になる場合はフラッシュ無しとフラッシュありの両方で撮っておくと安心です。

連写や動画も活用する
人の顔を撮影する場合も連写や動画は強い味方です。
座談会やインタビューでは、話しているときのほうが表情が豊かで良い写真が撮れます。でも話に熱が入って身振り手振りをしたり、まばたきの瞬間に目をつむったり…人間はけっこう動いているものです。そんなときも連写や動画で撮影しておくと選択肢が広がりより良い写真を選ぶことができます。
動画を静止画として使うにはスクリーンショットなどで切り取ります。

三脚を活用
三脚を用意しておくのもオススメです(私はスマホ用カメラスタンドでなく普通の三脚を使用しました)。
今回は座談会だったので後から話の内容を書き起こす必要もあり、三脚にスマホをセットしてずっと動画を撮っていました。三脚にセットしておくことで手ブレのない映像も撮れましたし、途中で三脚ごと持ち上げて上から見下ろすようにして全員を撮ることもできました。自分が背伸びをして撮るよりも高いところから撮ることができ、一味違った写真になりました(自画自賛)!

おまけ:動き回れるスペースを確保する
普通これは問題ないと思いますが…今回の座談会は部屋が狭いうえにいろいろなモノが所狭しと置いてありました。座談会用のテーブルの上はモノをどかしていただいたのですが、床にもモノが置かれていたのが盲点でした。カメラマンが動きにくく同じ方向からの写真になりがちでした。そして背景にも関係のないモノが写ってしまったり。
撮影する位置をイメージして、動きやすいスペースを確保しておくことが必要だと思いました。


そのほか、「広報委員の撮影術」にも書いた以下も参考にしていただければと思います。
・ズームし過ぎない
・被写体の周囲に余白を取って撮影する
・縦、横両方の写真を撮る
・後ろ姿や「雰囲気もの」も撮影しておく

室内でもできるだけきれいな、明るい写真を撮影したいですね。
*プロのカメラマンさんの撮影術とは異なります。PTA広報誌や社内報など用にシロウトさんがスマホで撮影する場合のポイントを、デザイナーの立場としてご提案するものです。

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