ども。前回BUCK-TICKの会報の話をしたいと言ったのはいいがもう一つ、先週借りて読んだ本があまりにも衝撃的だったのでその話を↓
この本はたまたまタイトルと少女マンガチックな表紙(確かこの方はBUCK-TICKファンで有名な三浦しをん氏のエッセイの装丁もしてた人だよな)に惹かれて手に取ったのだが中身はなんと!オタク女子、しかも中年のオタク女子の話なんですよね。ちなみに現在は「みんな邪魔」と改題されて幻冬舎文庫から出ています
いわゆる「オタク」と言う人達を主役にした話はドラマ化もされた「電車男」が有名ですけど、女性のオタクで決して若くはない人達にスポットを当てた作品は非常に珍しいのではないのでしょうか?
物語はかつて一世を風靡した架空の大河少女マンガ「青い瞳のジャンヌ」FC「青い伝説」の中でも幹部クラスの6人マルグリット、ジゼル、ミレーユ、オリビア、エミリー、ガブリエル(HNです)が女性オタクの聖地・池袋の高級フレンチにてオフ会をする所から始まるのだが一見、世間体を気にせずオタ活を満喫しているかに見えた彼女達も実は個々に心の闇を抱えていたのだ・・・
正直、昭和の少女漫画風のHNやプリンセス気取りで食事中に気取った口調で若いウェイターを呼ぶ場面などはあまりに誇張されていて失笑ものなのだが、個々のエピを読んでいると数人を除き彼女達は恋愛に興味が湧かないままズルズルとオタク女子として歳を食ってしまった訳ではないのが判るのだ(すなわち、既婚者)
オフ会の章が終わり、次の賞からは各メンバーの「心の闇」に斬り込んでいくのだが、エミリーは既婚だが夫との間に子供はなくその上夫のDVに悩む日々、オリビアはバツイチで息子と2人暮らしだが虚言癖が止まらずあちこちで借金を作り、ミレーユは50目前になっても独身ニートかつパチンコ依存症で大負けすると同居する母親に暴力を振るいそのケガが元で寝たきりになり、介護地獄に陥る始末
ジゼルはBBSで何かと因縁をつけてくるFC会員のニーナ(HN)の存在に悩まされ、並行して同居する姑に言いなりの夫と引きこもりの息子にも悩まされる日々の果てに予期せぬ身体の変化に襲われ、そしてマルグリットはPCでのオタ活を娘にバレて気味悪がられた挙句、持病の胃痛に悪化の兆しが・・・
と、不幸のオンパレード+定番の女同士の足の引っ張り合い(その場にいない人の悪口とか見栄の張り合いとか…)でなんか背筋が寒くなってくると同時に
「中年以降もオタクをしている女性はみんな何かしらの不幸な現実を抱えている」
みたいな誤解を与えかねない様な文章構成にウンザリしてたので、一人位幸せな奴はいないのかね~と思ったらいましたわ、ガブリエルが
ガブリエルは幹部達の中でも最年少のメンバーで中性的な容姿に加えて自ら運営するファンサイトにて原作以上に魅力的な2次創作小説をUPし、オンでもオフでもアイドル的な人気を勝ち取ってまさにオタク女子の勝ち組みたいな描かれ方をされていたのだが終盤、正体がバレた時に悲劇に襲われてしまうんですわ。が、その理由が解ったとたん、何か小説自体が陳腐に見えて残念だったと言いますか、結局悲劇の原因はオタサーの姫をサークルの男達が奪い合う話の逆パターンだし!
・・・それにしても、1年以上前に読んだバンギャの小説もそうだが女性がおっかけやオタ活と言った恋愛以外の何かに愛情を注ぐ行為にハマると必ず不幸のどん底に落ちていく展開になるのは一体なぜなんでしょうかね?
個人的には仕事も家庭etrも両立して幸せなオタク女性の話があってもいいんじゃないかと思うのだが、出たら出たで同じ立場の人の間では賛否両論になりそうだな。あとこの記事を読んで女性オタクの実態をぜひ知りたい!なんて思った奇特な殿方もいるかもしれませんが(!?)大げさに脚色されすぎている嫌いがあるからあくまでフィクションと割り切って読むんならいいんじゃないかな…。責任は取りませんけど
この本はたまたまタイトルと少女マンガチックな表紙(確かこの方はBUCK-TICKファンで有名な三浦しをん氏のエッセイの装丁もしてた人だよな)に惹かれて手に取ったのだが中身はなんと!オタク女子、しかも中年のオタク女子の話なんですよね。ちなみに現在は「みんな邪魔」と改題されて幻冬舎文庫から出ています
いわゆる「オタク」と言う人達を主役にした話はドラマ化もされた「電車男」が有名ですけど、女性のオタクで決して若くはない人達にスポットを当てた作品は非常に珍しいのではないのでしょうか?
物語はかつて一世を風靡した架空の大河少女マンガ「青い瞳のジャンヌ」FC「青い伝説」の中でも幹部クラスの6人マルグリット、ジゼル、ミレーユ、オリビア、エミリー、ガブリエル(HNです)が女性オタクの聖地・池袋の高級フレンチにてオフ会をする所から始まるのだが一見、世間体を気にせずオタ活を満喫しているかに見えた彼女達も実は個々に心の闇を抱えていたのだ・・・
正直、昭和の少女漫画風のHNやプリンセス気取りで食事中に気取った口調で若いウェイターを呼ぶ場面などはあまりに誇張されていて失笑ものなのだが、個々のエピを読んでいると数人を除き彼女達は恋愛に興味が湧かないままズルズルとオタク女子として歳を食ってしまった訳ではないのが判るのだ(すなわち、既婚者)
オフ会の章が終わり、次の賞からは各メンバーの「心の闇」に斬り込んでいくのだが、エミリーは既婚だが夫との間に子供はなくその上夫のDVに悩む日々、オリビアはバツイチで息子と2人暮らしだが虚言癖が止まらずあちこちで借金を作り、ミレーユは50目前になっても独身ニートかつパチンコ依存症で大負けすると同居する母親に暴力を振るいそのケガが元で寝たきりになり、介護地獄に陥る始末
ジゼルはBBSで何かと因縁をつけてくるFC会員のニーナ(HN)の存在に悩まされ、並行して同居する姑に言いなりの夫と引きこもりの息子にも悩まされる日々の果てに予期せぬ身体の変化に襲われ、そしてマルグリットはPCでのオタ活を娘にバレて気味悪がられた挙句、持病の胃痛に悪化の兆しが・・・
と、不幸のオンパレード+定番の女同士の足の引っ張り合い(その場にいない人の悪口とか見栄の張り合いとか…)でなんか背筋が寒くなってくると同時に
「中年以降もオタクをしている女性はみんな何かしらの不幸な現実を抱えている」
みたいな誤解を与えかねない様な文章構成にウンザリしてたので、一人位幸せな奴はいないのかね~と思ったらいましたわ、ガブリエルが
ガブリエルは幹部達の中でも最年少のメンバーで中性的な容姿に加えて自ら運営するファンサイトにて原作以上に魅力的な2次創作小説をUPし、オンでもオフでもアイドル的な人気を勝ち取ってまさにオタク女子の勝ち組みたいな描かれ方をされていたのだが終盤、正体がバレた時に悲劇に襲われてしまうんですわ。が、その理由が解ったとたん、何か小説自体が陳腐に見えて残念だったと言いますか、結局悲劇の原因はオタサーの姫をサークルの男達が奪い合う話の逆パターンだし!
・・・それにしても、1年以上前に読んだバンギャの小説もそうだが女性がおっかけやオタ活と言った恋愛以外の何かに愛情を注ぐ行為にハマると必ず不幸のどん底に落ちていく展開になるのは一体なぜなんでしょうかね?
個人的には仕事も家庭etrも両立して幸せなオタク女性の話があってもいいんじゃないかと思うのだが、出たら出たで同じ立場の人の間では賛否両論になりそうだな。あとこの記事を読んで女性オタクの実態をぜひ知りたい!なんて思った奇特な殿方もいるかもしれませんが(!?)大げさに脚色されすぎている嫌いがあるからあくまでフィクションと割り切って読むんならいいんじゃないかな…。責任は取りませんけど