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記録
君は誰?20
2024-11-01 07:50:39
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日記
3人は、一階右側の一番奥、用務員があるかも知れない場所に向かった。
二階と違って月灯りが全く差し込まなくなった。
懐中電灯がないと、漆黒の闇だ。
「あの部屋かな…?」
一番奥にある部屋に近づくと、わずかに生活感のあるにおいがした。
汗のような、カビのような…。
いずれにしても、数年間放置されて、人が近づかない場所にしては、不自然なにおいだ。
君は誰?19
2024-10-28 09:39:46
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日記
3人は、廊下の隅まで着いた。
「特に何もないね!」
正人が強気の声をあげた。
「3階って無いの?」
「ここの校舎は2階建てだよ。」
「3組のやつがここへ肝試しに来たらしいんだけど、用務員室がヤバいらしい」
「ヤバいって?どんな風に?」
「人が住んでるみたいだった…とか…。」
「本当に人が住んでんじゃないの?」
「こんな電気も通らない場所に?真冬の夜なんて凍死するよ」
「…そっか」
「とりあえず、用務員室探そう」
松田は強気だ。
「一階の北側の一番奥、まだ見てないよね。」
「よし、行ってみよう」
君は誰?18
2024-10-25 09:27:58
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日記
「廊下の奥に誰いる」
松田は、懐中電灯を廊下奥を照らし、じっと目を凝らす。
「気のせいだよ!」
正人も、笑いながら懐中電灯を照らした。
「そうか…」
「奥に行こう!」
直樹は、怖くなっていく雰囲気を消すために、少し大きめな声を出した。
ミシ…ミシ…と、音をたてながら3人は前に進む。
雲が切れて月灯りが差し込んだ。
懐中電灯がなくても奥が見渡せる。
「ほら、誰もいないだろ!」
「ホントだ…」
正人と松田は深い溜め息をついた。
君は誰?17
2024-10-21 10:10:54
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日記
突然の鏡の存在に怯えながらも、二階へ。
二階はさらに漆黒の闇かと思ったら、うっすらと月灯りが差し込んで来ていた。
それでも、雲が多いせいか、行く先の障害物の気配くらいは感じ取れる程度だ。
二階は教室だけのようだ。
パタパタパタ…。
鳥の羽ばたきだ。
どんな音も、暗闇で聞くと恐怖を感じる。
「あっ!」
「え?」
「廊下の奥…、人の影があったような…」
「人?…気のせいだろ」
「いや、気のせいじゃない…と、思う…」
松田が声を潜めた。
君は誰?16
2024-10-17 15:02:23
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日記
「ぎゃ~~!!」
二階への階段を昇る途中の踊場にたどり着いた途端、心臓が止まるかと思うほどに、凍りついた。
…向こうからも懐中電灯を持った男が現れた…と、思ったからだ。
そこには、自分たちの全身が写る鏡が置かれていた。
「鏡だよ!!」
「いきなり叫ぶの止めてくれよ!心臓が止まるよ💦💦」
「なんで、こんなとこに、鏡なんか…💦💦」
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