「あなた…!」
マイさんの腕を掴んだのは、面白いキャラクターのルカだった。
「ストーカーしてたの?」
ハルキのあとを追って家の近くまで来ていた。
「私もハルキに用事があって来たの」
「……」
何かとマウントをとりたいらしい。
「あのさぁ、この間酔っぱらってあまり記憶が無いんだけど…、ハルキの喉がどうした…とか言ってたよね。」
「うん」
「今度、その件、ちょっと聞かせてくれる?」
思いがけず、マイさんの心配事を共有してくれる人が現れて、二人で会うとこになった。
ルカがハルキを動かすことに、どれだけの効果があるのか未知数だが、とりあえずハルキの周りの人たちと仲良くすることには大歓迎だ。
どんな悪口を言われても気にならない。