「なかなか、難しい状況だね…」
翌日、帰り際、静かなカフェで原田と会った。
「息子くん、ひとりで留守番をさせない方がいいんじゃないかな?誰か預かってくれる人がいれば…。」
「はい。そう思いました。」
「どうしても断りきれずに、家に入れてしまうと思うんだ」
「そうですよね。出来るだけ実家に預かってもらうようにします」
「それと、息子くん小学生なら、思いきって、彼と別れた事は話した方がいいと思う。母親が思っているより、いろんなこと理解しているから。」
「そうですね…。そのつもりではあるんですが、今喘息が悪化していて、体調も心配なんです。だから、余計な心配をかけたくなくて…」
「そうなんだね…」
「いろいろすみません…」