しばらく、宮本さんの姿を見ない…。
心配になった安子は、大家さんに聞いてみた。
「あ~、宮本さんね~、何だか具合が悪くなったとか…で、入院したらしいんだけど…、その後、実家に帰ったみたいだよ」
安子は、ドキッとした…。
もしかして、宮本さんが出す音に報復として河合さんが発していた音が、彼女病気にしてしまったのだろうか…と。
「具合が悪い…って、深刻なんですか?」
「いやいや、もともと病気を持っていたらしいよ。たまたま悪化したらしくてね~」
詳しい病名は聞けなかった…。
結局、宮本さんは引っ越しをした。
それを河合さんにも伝えた。
それを聞いた河合さんも、「やり過ぎたかな…」とつぶやいていたが…。
とりあえずの安子の生活に平和は戻って来た。