君は誰?14

2024-10-10 09:38:46 | 日記
「とりあえず、二階に行こう!」

正人は、空気を変えるために、少し大きめな声を出した。

「よし、もう二階行こう!」

再び廊下に出ると、長い廊下に懐中電灯を照らした。

長い廊下の暗闇にすぅっと長く明かりが差し込む。

そんなに長い廊下じゃ無いのかも知れない。

しかし、一筋の明かりが無駄に長く見せている。

「人?

「え?」

「誰かいるような気がした。」

確かに、直樹にも暗闇が動いた…様に見えた。たぶん、気のせいだ。…と、自分に言い聞かせた。