ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

家貧しくして孝子顕る

2015年04月06日 | スポーツ関連

「今季は投打共にピリッとせず、大苦戦を強いられるだろうなあ。」と開幕前に予想していたジャイアンツだが、蓋を開けてみれば思っていた以上に投打揮わず、開幕戦から6試合を終えた時点で「2勝4敗」と、カープ(優勝チームに予想していたので、低迷予想外。)と並んで最下位に沈んでいた。

 

ドラゴンズ3タテ食らい、迎えたタイガースとの3連戦。セ・リーグでは勢いを感じるのはベイスターズとタイガースだったので、「3タテだけは食らわないで欲しい。」という弱気な思いしか無かったのだが、終わってみればジャイアンツの「2勝1敗」。「勝負事は、実際にしてみないと判らない。」というのを痛感

 

4日に行われた第2戦、勝つには勝ったけれど、冷や冷や勝ちという感じだった。然し、昨日の第2戦に関しては、比較的安心して見ていられた。ジャイアンツの先発高木勇人投手が安定した投球を見せてくれたからだ。怖いタイガース打線を相手に、結果として食らったのは2安打だけの初完封勝利。ルーキーの彼は3月29日の初登板で、ジャイアンツとしては55年振りの“新人開幕カード先発白星”を記録したが、昨日の試合に勝利した事で、“ジャイアンツの新人ローテーション投手としての開幕2連勝”は15年振りの事とか。天晴で在る。

 

投打共にスッキリしないチームに在って、彼は「家貧しくして孝子顕る」を体現した様な存在。そんな彼を見ていると、或る投手の事が思い浮かぶ。

 

今から40年前の1975年、投打共に揮わなかったジャイアンツは、史上初の最下位に沈んだ。チームの立て直しを図るべく、当時の長嶋茂雄 監督は大トレードを2つ行った。1つは張本勲選手(外野手)の獲得、そしてもう1つは加藤初投手の獲得だ。

 

【加藤初投手】

 

当時、太平洋クラブライオンズに所属していた加藤投手は、プロ入り4年目を終えた選手だった。4年間で「45勝50敗」という結果を残しているのだから、立派な主力投手。

 

イケメンとは言えない地味目の顔で、何方かと言えばむっくりとした体型。」、「ドラフトでは、上位指名では無かった。」、「ジャイアンツに加入して1年目だけれど、若手と言うには年齢が上。」、「投壊状態のチームに在って、救世主的な活躍を見せてくれた。」等、加藤投手と高木投手には共通点が幾つか在り、どうしても2人を重ね合わせてしまうのだ。

 

毎年の様に“ドラフト候補”と呼ばれ続けるも、2014年秋、5度の“指名漏れ”を経験して来た高木投手。ドラフト候補と呼ばれる様になってから6度目の昨年、ジャイアンツからドラフト3位指名を受け、夢のプロ入りを果たした苦労人でも在る。

 

ジャイアンツに入って1年目の1976年、加藤投手は「15勝4敗8セーヴ」の好記録を残し、チームをリーグ優勝に導く原動力となった。以降、1990年に引退する迄、ジャイアンツでは通算で「96勝63敗22セーヴ」と活躍。高木投手には、そんな加藤投手の様な頼れる投手になって欲しい。頑張れ!!!


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