癌体質という意味では、かなりの血統の良さを誇っている我が家。特に母方親族の癌による死亡率は驚く程高い。全く以って嬉しい話では無いし、自分自身が幼少時に声帯ポリーブ切除手術を受けた事も在って、癌にはかなりの恐怖心を持っている。癌に侵された身内が、断末魔の苦しみを長期に亘って訴えつつ、亡くなって行った姿を目にしているので、その思いは半端ではない。
そんな自分に一条の光明を見出させてくれるニュースが報じられていた。ハーバード大学の中谷喜洋(なかたに よしひろ)教授等の研究チームが、癌細胞の増殖を止める鍵になるたんぱく質を発見したのだという。
正常な細胞は、「細胞分裂によって発生。→老化(劣化)。→細胞の自殺(アポトーシス)。」(新たな細胞分裂が別途為されつつ。)というサイクルを辿るが、細胞内でp600というたんぱく質の量が異常増加すると、細胞の”自殺機能”が働かなくなり、細胞は無秩序に増殖、やがて癌に転じて行くという。
今回、中谷教授等はp600の合成を妨げる特殊な手法で、培養細胞中のp600の量を減らし、その結果癌細胞は次々と死滅させていったという。子宮癌、骨肉腫、乳癌、直腸癌に付いては、その癌細胞は10%以下になったのだとか。正常細胞には影響が無かったという事で、中谷教授は「殆ど全ての癌で効果が期待出来る。」としている。
勿論、今回の結果が直ちに癌治療の決定打に直結する訳ではない。人体への臨床応用では、p600に結び付いて”過剰な”働きを抑え、同時に毒性の無い物質を開発する必要が在るし、その先には健康人での安全性の確認や患者への治験も為されなければならないだろう。
とは言え、上手く行けば切除手術も副作用の心配も不要な癌治療が構築されるかもしれないというのは夢の様な話で在り、実現すればノーベル賞受賞は間違いない大発見と言える。
そんな自分に一条の光明を見出させてくれるニュースが報じられていた。ハーバード大学の中谷喜洋(なかたに よしひろ)教授等の研究チームが、癌細胞の増殖を止める鍵になるたんぱく質を発見したのだという。
正常な細胞は、「細胞分裂によって発生。→老化(劣化)。→細胞の自殺(アポトーシス)。」(新たな細胞分裂が別途為されつつ。)というサイクルを辿るが、細胞内でp600というたんぱく質の量が異常増加すると、細胞の”自殺機能”が働かなくなり、細胞は無秩序に増殖、やがて癌に転じて行くという。
今回、中谷教授等はp600の合成を妨げる特殊な手法で、培養細胞中のp600の量を減らし、その結果癌細胞は次々と死滅させていったという。子宮癌、骨肉腫、乳癌、直腸癌に付いては、その癌細胞は10%以下になったのだとか。正常細胞には影響が無かったという事で、中谷教授は「殆ど全ての癌で効果が期待出来る。」としている。
勿論、今回の結果が直ちに癌治療の決定打に直結する訳ではない。人体への臨床応用では、p600に結び付いて”過剰な”働きを抑え、同時に毒性の無い物質を開発する必要が在るし、その先には健康人での安全性の確認や患者への治験も為されなければならないだろう。
とは言え、上手く行けば切除手術も副作用の心配も不要な癌治療が構築されるかもしれないというのは夢の様な話で在り、実現すればノーベル賞受賞は間違いない大発見と言える。
こうガン剤による副作用で髪が抜けたり、気持ち悪くなったりすることが、なくなるかも知れないって思うと、なんかとってもうれしいです。ドラマで髪が抜けたり、吐いたりしている人のシーンをみると、とても辛いから。
あと、あの痛さをなんとかしてくれれば、とってもいいですね。モルヒネとか使わなくていいの。だって、痛いのって辛いもん。
今後どうなるかわかりませんが、なんか、イヤな事件が多い世の中、いいニュースをありがとって感じです!!
がんばれっ!中谷教授&研究チーム!!
きなこも応援してるぞっ!!
早く一般的に使われるようになって欲しいです。自分の体は、こういった新しい光の為に、すでに献体に登録してあるのですが、こんな素敵なニュースを聞くと、もし今自分がどうにかなっても、この新しい発見を少しでも一般の治療に近づける道筋に自分が微力ながら協力できるのだ!と嬉しくなります。
もちろん、がんばって長生きしたいですけどね(笑)
がん細胞と正常細胞の大きな違いにアポトーシスの機構がないことですが、がん細胞にアポトーシスを惹起させる方法が分子レベルで発見されたということですね(新聞なし、ネットなしの1週間でしたので)。がん治療にとって朗報だと思います。
しかしご指摘にもありますが、アポトーシスを惹起させる物質が見つかったとしてもそれがすぐ薬になるわけではなく、今後動物実験に始まり、最終的には人に対して投与し、有効かつ副作用のない物質や投与法を見出し、臨床試験を行い、厚生労働省に申請して審査を受け承認されるプロセスが必要です。最近は優先審査というシステムがあるため、癌に対して有効な薬剤は審査期間が短縮される可能性もあります。一方でイレッサのように厚生労働省が短期間の審査で承認した薬剤が副作用で社会問題になった例もあります。
いずれにしましてもこの機構を持つ薬剤が市場に出るまでは残念ながらまだ何年もかかると思われます。