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「唐揚げブーム終焉・・・そして早くも囁かれる『次に飽きが来る総菜』」(7月11日、日刊ゲンダイ)
「唐揚げブーム」も、長くは続かなかった様だ。
民間調査機関の「帝国データバンク」が纏めた、今年1月~6月末迄に倒産した「唐揚げ店」(負債1,000万円以上の法的整理による)の運営企業数が9件となり、此れ迄最多だった2021年(6件)を上回って、過去最多となった。
帝国データの分析によると、コロナ禍の中で出店が加速したものの、最近は原材料価格が急騰。仕入原価の上昇等を理由に、経営破綻に到ったケースが見られると言う。
一般社団法人「日本惣菜協会」が公表している「2023年版惣菜白書」によると、唐揚げ等の揚げ物を含む「一般総菜」の市場規模は3兆5,846億円となり、コロナ禍前の2019年比で0.8%増と好調を維持。其の為、SNS上では、唐揚げブームの終焉と運営企業の倒産増加に驚きの声は少なく無いが、一方で、「唐揚げは、毎日食べる物じゃ無い。」、「家の近所にも唐揚げ店が出来て、最初は行列だったけれど、今は閑古鳥。もう飽きた。」といった意見も在る。
市場規模は拡大しているはいえ、栄枯盛衰が激しいのが外食、総菜産業だ。此れ迄も「タピオカ」や「高級食パン」等ど、街の彼方此方で出店ラッシュが続いたかと思いきや、其の後、何時の間にか目にしなくなった品は多い。果たして唐揚げに続く、「ブームの終わりが近い総菜」は何か。
ネット上で辛口意見がチラホラ見られるは「御握り」だ。総菜白書によると、弁当、御握り、寿司等の「米飯類」の市場規模は、4兆7,699億円(2022年)となり、一般総菜と同様にコロナ禍前を上回っている。
最近は具材に拘り、御飯から飛び出る程中身を大きくしたり、此れ迄に見られなかった様な食材を使用したりする等、種類も豊富に。御握りを取り扱う店舗数も目立って来たが、同時に上昇しているのが価格で、1個当たり300円、400円の御握りも珍しくなくなった。
此の為、SNS上では、「拘りは良いが、最近の御握りは少し高いかな。」、「拘り結び1個と一緒に御数1品を買ったら、軽く500円超え。飲み物を加えると、下手したら1,000円近い。此れは痛い。」といった意見も在る。
「ブームの終わりは近いか、もう終わった。」等と“名指し”されているのが、韓国料理の「チーズタッカルビ」。甘辛い鶏肉と野菜にたっぷりのチーズを絡める食べ物で、日本各地に広まった。女性客を中心に人気を集めたが、ネット上では、「兎に角、カロリーがね、気になる。」、「もう良いかな。」等と冷めた見方が少なくない様だ。
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「或る物が流行り始めると、雨後の筍の如く次々と、其の物を扱う店(乃至は人)が激増する。」というのは、非常に良く在る事だ。そして、「流行り始めた頃には既に、其の終焉が始まっている。」というのも定番で、結局は「流行を作った店(乃至は人)は大儲けし、其の他多数は貧乏籤を引く。」という事だ。
「数年前、近所に唐揚げ店が次々と開店し、多くの客が押し寄せたけれど、客足が減り続けて閉店した店が出て来た。」と、知り合いが言っていた。タピオカや高級食パン、マカロン、高級プリン等々、ブームを生み出した食べ物も、其の例外では無い。
どんなに美味しくても、「毎日の様に食べ続けると飽きたり、定期的に購入するには高額。」というのでは、リピーターを生み出すのは難しいだろう。下品な言い方になってしまうけれど、「所詮は排泄物になってしまう物に、1度なら未だしも、何度も馬鹿高い御金を払いたくない。」と、自分なんぞは思ってしまうのだが・・・。