「長女(3歳)のベビーシッターを務めていた女性(60歳)から、約3千万円相当の物品を盗まれていた。」事が明らかになった神田うのさん。雇っていた4人の内、一番信頼していた人間だったそうで、ショックも大きいと言う。
「そんな人間を雇ったとは、神田さんの見る目が無かっただけ。」等、神田さんを非難する声が多い様だが、彼女の事は嫌いな自分では在るけれど、流石に被害者を叩くのは御門違い。「ベビーシッターを4人も雇っているから、そんな目に遭うんだ。」とか「金持ちなんだから、約3千万円程度の窃盗でがたがた言うな。」なんていうのは、やっかみ以外の何物でも無い。
此のニュースで思い浮かんだのは、祖父母の家に来ていた家政婦の事。もう四半世紀近く前の話だが、癌で入院していた祖母が「どうしても家に帰りたい。」と希望するので、一時的に家に戻る事になった。祖父1人で面倒を見るのは厳しいので、家政婦を雇う事になったのだが、此の女性がまあ酷かった。
「御願いしていた家事を、真面目に行わない。(冷凍食品を解凍せずに、其の儘出したり。)」、「祖母が寝た切り状態なのを“悪用”し、祖父が家に居ない時には、TV許りを見ていた。」なんていうのもそうだが、一番許せないのは、「祖父の不在時に部屋の中を物色し、金品を盗み取っていた形跡が在った。」事。今ならば室内に監視カメラを仕掛ける家も在るけれど、当時はそんな状況では無く、金品が次々に無くなって行っても、件の家政婦が行ったという証拠は無い。結局、(家政婦の)派遣会社に「別の人間を御願いしたい。」と依頼し、窃盗に付いては泣き寝入りするしか無かった。(次に派遣された家政婦は、凄く良くしてくれたそうだ。)
*********************************
「障害者施設で虐待疑い、下関市が立ち入り調査」(6月4日、産経新聞)
山口県下関市は4日、「市内の障害者施設『大藤園』で、通所する知的障害者の頭を叩く虐待が在った疑いが在る。」として、施設を立ち入り調査した。施設は今後、頭を叩いたと見られる男性職員1人を懲戒解雇とし、弁護士を含む第三者委員会を設置する方針。
施設によると、此の男性職員は昨年迄に、20代男性の頭を複数回叩いた疑いが在る。男性には重度の知的障害が在り、被害を訴える事が難しかったと見られる。
男性職員が男性の頭を叩く様子を内部関係者が撮影し【動画】、報道機関に提供。5月に報道機関から映像を見せられた男性職員が、行為を認めたと言う。
市は昨年5月、「虐待が在る。」との匿名の通報を受けて施設を立ち入り調査したが、虐待を確認出来なかった。
*********************************
内部関係者が撮影したという映像を見たが、余りにも悍ましい内容で、居た堪れない思いになった。頭を思いっ切り叩いたりする等の暴行、差別的な言葉を浴びせる等、「自分の身内が同じ事をされたら。」と思うと、絶対に許せない虐待。1人だけでは無く、複数の職員が行っていたというのだから、同園の管理体制の異常さを感じてしまう。
虐待していた職員に記者が幾つか質問していたが、最初は「虐待をしたり、見たりした事は無い。」等と、平然と答えていた。然し、実際に自分が虐待している映像を見せられると、一転して虐待の事実を認めるも、「教育の一環だった。」なんぞと見苦しい言い訳に終始。反省しているとは、とても思えない感じだった。
祖母の所に(最初に)来た家政婦といい、今回の障害者施設の職員達といい、目が届き難い場所で悪事を働く連中というのは、“下衆中の下衆”だと思う。こんな事をするのは一握りの存在で、そんな連中の為に、真面目に働いている大多数の家政婦や職員が、白い目で見られてしまうとしたら、良い迷惑以外の何物でも無い。
11年前、「教師の恐喝事件、闇に葬られる」という記事を書いた。「生徒に対して悪質な犯罪を繰り返していた新卒教師が、結局は他校に放逐されただけで、犯罪自体は闇から闇に葬られた。」という、教師をしている知人から聞いた実話を紹介した物。件の家政婦もそうだろうが、今回懲戒解雇される職員も、何事も無かったかの様に別の場所で、同じ仕事に就く事になるのではないだろうか。
強者から甚振られた弱者が、更なる弱者を甚振る。嫌な話ですが、そういうのは少なからず在る様に思います。生活保護費の不正受給者を批判する“振り”をして、実際には受給して然るべき弱者を叩く・・・というのも、そんな例の1つ。
目が届き難い場所での悪事を防ぐ為、監視カメラを設置する。そういう流れは仕方無い事なのかもしれませんが、世知辛い事では在りますね。
こういうのがとにかくないと動かないようになってますね。
今回の山口県下関市の虐待問題もそうですが
神田うのという人の育児の問題
それともうひとつ何が何でも絶対に忘れてはならないのが年金個人情報流出問題です。
政府がマイナンバー制度を導入しようとしてる矢先
今回のこのようなことが起こり
関連の機関である年金機構が謝罪をするという
信じられない事態になっていますからね。
これでマイナンバー制度導入はないだろうよ
と思いますよ。
東北復興もいまだにそっちのけで後回し。
まだ完全に復興は終わってないというのに。
安倍首相の支持率だってそんなに信じてないけど。
今回はそれ以上に許しがたい事態になっている。
もう退陣したほうが良いのでは。
今回の「年金に関する個人情報の流出」、日本年金機構の余りの杜撰な管理体制に唖然とさせられました。どんな組織でも人でも、ミスはしてしまう物。だから、ミスした事自体は或る程度看過出来ても、「ミスが発生した際の何重もの防御態勢が全く出来ていなかった事。」や「問題が発生した事をずっと隠していた隠蔽体質。」には、「此の組織は、社会保険庁時代から全く変わっていないんだなあ。」という憤りしか在りませんでした。結局、当事者意識が皆無なんでしょうね。
今回の問題で、自分もマイナンバー制度への不安を強くしました。「マイナンバー制度は、個人情報を一括管理するという訳では無く、サイバー攻撃に遭ったからと言って、全ての個人情報が持って行かれる訳では無い。」と関係者は言っている様ですが、国がこんなに好い加減な管理をしている以上、全く信用が出来ません。
唯、「国民の批判で政策を変える事は万死に値する。」とでも思っている様な、異常な程に“勝ち負け”に固執する癖の在る安倍首相なので、間違い無く予定通りにマイナンバー制度は実行すると思います。
後、意外と触れる人が居ないのだけれど、住基ネットはどうなったんでしょうね?国民の反対が多かったのに、「住基ネットを導入すれば、利便性が非常に上がる。」として、莫大な血税を投入してゴリ押し導入したのに、結局、利用率は5%程度とか。ウン十年前から「少子高齢化」が問題になるのは判っていたのに、手を拱いて何もしなかった日本政府。目先の利益許りに目を向け、大局的な策が打てないというのは、ずっと変わらない。