以前にも書いた事だが、今から30年近く前の話。勤務していたオフィスには連日の様に、様々な業者が訪れていた。所属していたのが海外営業の部署だった事も在り、貨物輸送会社の担当者がメインだったが、或る日、新規取引を望む人間2人が訪ねて来た。30歳台と思われる大柄の男性と、50歳台と思われる小柄の男性で、共に黒縁の眼鏡を掛け、大柄の方は角張った顔にふさふさの髪の毛、そして小柄の方は丸い顔に禿頭。思わず、近くに居た後輩Aに小声で「獅子てんや・瀬戸わんや【動画】みたいだなあ。」と言ってしまった。
【獅子てんや・瀬戸わんや】
自分(giants-55)が子供の頃、TV番組に出捲っていた漫才コンビで、1987年に瀬戸わんや氏が病で倒れる迄コンビで活動していた。
で、「獅子てんや・瀬戸わんやみたいだなあ。」と言われたAが口にしたのは、「シシテンって何ですか?」と。思わず「漫才コンビの獅子てんや・瀬戸わんやを知らないの??」と聞いてしまった。Aは自分よりも6歳位下では在ったが、獅子てんや・瀬戸わんやが活動停止したのは、そんなに昔の事では無かったので。「そうかあ・・・A位の年齢だと、彼等の事を全く知らないんだなあ。あんなに売れてたコンビなのに。」とジェネレーション・ギャップを感じ、結構ショックだった。
6歳位の年齢差と言えば、“小学校6年生と小学校1年生の差”が在る訳で、「そんなに年齢が離れていたら、ジェネレーション・ギャップを感じても当然か。ずっと一緒に暮らして来た訳では無いし、触れる情報も全く違うだろうから。」と、今になったら納得は行く。でも・・・。
先日、3歳年下の兄弟Bと会った際、昔のアニメに関する話となった。懐かしいアニメに付いて「ああだこうだ。」と話をしたのだが、其の際自分が「『もーれつア太郎』【動画】のココロのボスがさあ。」と言った所、Bは「何其れ?」と言うではないか。「えっ、ココロのボスって知らない??」って聞き返すと、「全く知らない。」とB。
【ココロのボス】
ギャグ漫画界の天才・赤塚不二夫には有名なキャラクターが数多く存在するが、ココロのボスもそんな1人。自分と3つしか年が違わず、一緒に生活して来たBなので、当然ココロのボスの事も知っていると思っていた。
「だったら、ケムンパスやべしは知ってるだろ?」と聞くと、「え・・・全く知らない。」とB。キャラクターの絵を見せると、「何となく見た事が在る様な・・・。」という事で、結局は全く知らないに等しい状況だった。
【ケムンパス】
【べし】
他の赤塚作品にも出ていた事も在って、ニャロメは知っていたB。でも、ココロのボスやケムンパス、べしも、他の赤塚作品に出ていたと思うのだが・・・。
【ニャロメ】
「たった3歳違い、其れも一緒に暮らして来たのに、ココロのボス等を全く知らないんだ・・・。」と、ジェネレーション・ギャップを思いっ切り感じさせられた。