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「ゴリラ姿の男性に誤って鎮静剤、脱走想定の訓練を獣医が勘違い。」(6月7日、ナリナリドットコム)
獣医が本物のゴリラと間違って、ゴリラの格好をした動物園のスタッフに鎮静剤を打ち込んでしまうという出来事が在った。
此の一件は、スペインのテネリフェ島にあるロロ・パルケ動物園での事。同園に勤務する35歳のスタッフは、ゴリラが脱走した事態に於ける緊急対策を演習中だった。
ところが常駐の獣医は、其の訓練の事を伝えられていなかった為、本物のゴリラが逃げ出したものと勘違い。180kg相当のゴリラ用に用意された鎮静剤を、其の男性の足へと打ち込んでしまったのだと言う。
同園は「ロロ・パルケは、他の動物園や自然動物公園同様に、定期的に此の様な緊急時の訓練を行っています。」、「此の対策は、警備や応急処置を改善すると同時に、園内に勤務するスタッフを訓練する目的で施行されています。」とコメントしている。
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足に鎮静剤を打ち込まれた男性がどんな体型なのか不明だけれど、「180kg相当のゴリラ用に用意された鎮静剤」というのは可成りの量の筈。そんなのを打ち込まれて、此の男性は大丈夫だったのだろうか?特に触れていない所から、命に別条は無かったのだろうが、後遺症が残ったりはしないのか気になる。
そして何よりも気になるのが、幾ら訓練の事を伝えられていなかったとはいえ、「此の常駐の獣医は“本物のゴリラ”と、何故間違えてしまったのか?」という事。
日本で此の手の訓練が行われる場合、擬人化された、明らかに中に人が入っていると判る着ぐるみが使用されるもの。此方に載っていた写真を使わせて貰ったが、「虎が脱走したという想定での訓練」の場合は、次の様な感じだ。
【虎が脱走したという想定での訓練】
こういった着ぐるみを使用しての訓練だったならば、「獣医の視力が相当悪かった。」とか「相当の遠距離から(乃至は暗闇で)、銃にて鎮静剤を撃ち込んだ。」という事でも無ければ、本物のゴリラとは勘違いしないと思う。