当ブログを立ち上げた2004年から毎年、此の時期になると予想している今年の「ユーキャン新語・流行語大賞」。「今年は候補語に『消えた高齢者』が入るのは間違い無く、国民に与えた衝撃度を考えると、此の言葉が新語・流行語大賞に選ばれるのは確実だろう。」とずっと思っていた。そして12日、今年の候補語60語が発表されたのだが・・・。
今夏、連日の如く報じられていた「高齢者所在不明問題」は、「消えた高齢者」では無く、「名ばかり高齢者」として候補語に挙げられていた。「名ばかり高齢者」よりも「消えた高齢者」という方が遥かに多く見聞したし、言葉が与えるインパクトとしても「名ばかり高齢者」は弱い気がする。「消えた高齢者」で候補語に挙がっていたら確実に此の言葉を新語・流行語大賞に予想したけれど、「名ばかり高齢者」では判断に悩む所だ。
先ずは、過去6年の予想と結果。
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[新語・流行語大賞]
【2004年】
(予想) 「冬ソナ」、「韓流」&「ヨン様/ヂウ姫」
(結果) 「チョー気持ちいい」
【2005年】
(予想) 「小泉チルドレン/小泉シスターズ」
(結果) 「小泉劇場」、「想定内(外)」
【2006年】
(予想) 「イナバウアー」
(結果) 「イナバウアー」、「品格」
【2007年】
(予想) 「そんなの関係ねぇ&オッパッピー」
(結果) 「(宮崎を)どげんかせんといかん」、「ハニカミ王子」
【2008年】
(予想) 「グ~!」、「サブプライム」
(結果) 「グ~!」、「アラフォー」
【2009年】
(予想) 「こども店長&こんなところ来とうはなかった」、「国営マンガ喫茶」
(結果) 「政権交代」
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2004年、2005年、2007年、そして2009年は予想が完璧に外れ、残りの2006年と2008年は半分だけ当てたという状態。プロの馬券師なら御払い箱になるで在ろう、惨憺たる結果。今年こそは、何とか100%当てたい物だ。
過去6年間の傾向を分析すると、「ノミネート語60語の中から10語をトップ・テンとして選び、其の中から1語乃至はは2語を新語・流行語大賞としている。」様だ。トップ・テンに選ばれた言葉を「社会・経済分野」、「TV・芸能分野」、「政治分野」、「スポーツ分野」、「文学分野」に分けると、過去6年間の内訳は次の通り。
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[2004年~2009年のトップ・テンの内訳]
(社会・経済分野)
2→5→3→3→3→4[平均:3.3/年]
(TV・芸能分野)
2→1→2→3→2→1[平均:1.8/年]
(政治分野)
2→2→1→2→3→3[平均:2.2/年]
(スポーツ分野)
2→1→3→1→1→1[平均:1.5/年]
(文学分野)
2→1→1→1→1→1[平均:1.2/年]
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此の結果から「社会・経済分野:3語、TV・芸能分野:2語、政治分野:2語、スポーツ分野:2語、文学分野:1語」というのが平均的なトップ・テンの内訳と想定し、此の“基本線”に沿ってトップ・テンを選んでみる事にする。
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[2010年のトップ・テンの予想]
(社会・経済分野)
「無縁社会」
「名ばかり高齢者」
「はやぶさ」
(TV・芸能分野)
「ゲゲゲの~」
「ととのいました」
(政治分野)
「最少不幸社会」
「アジェンダ」
(スポーツ分野)
「パウル君」
「ブブゼラ」
(文学分野)
「もしドラ」
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例年の傾向から、トップ・テンから新語・流行語大賞に選ばれる言葉は、次の4条件を最も満たした物で在る様に推測する。
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① 老若男女を問わず、幅広い層が認識&使用している(た)言葉。
② 世界的なイヴェントの開催年は、其の関連語が選ばれ易い。
③ 悲惨なイメージの在る言葉より、そうで無い言葉の方が選ばれ易い。
④ 其の言葉に関連する人間が明確で、且つ“賑やかしとして”受賞会場に来られる事が望ましい。
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「無縁社会」、「名ばかり高齢者」、「ゲゲゲの~」、「ととのいました」、「パウル君」の5語を新語・流行語大賞の最終候補に残したのだが、其処からが難儀だった。“内容面での”衝撃度の強さで言えば「無縁社会」と「名ばかり高齢者」が自分の中ではダントツなのだが、上記の4条件で合致するのは①だけ。悲惨なイメージしか無く、且つ「誰を受賞者として海上に呼べば良いのか?」という点も引っ掛かる。「ゲゲゲの~」及び「ととのいました」の場合は②以外の3条件が、そして「パウル君」は④以外の3条件が合致すると考えた。色々考えた結果、今年の新語・流行語対象は次の2語を予想する事に。
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[2010年新語・流行語大賞の予想]
「名ばかり高齢者」
「ととのいました」
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条件面で1つしか合致していないけれど、2010年という年を語る上で「名ばかり高齢者」は外せないと思う。(関連性から、「無縁社会」との“合わせ技受賞”も考えたが。)そして「名ばかり高齢者」の余りに悲惨なイメージを打ち消し、受賞者もハッキリしているという意味も在って、「ととのいました」も選ぶ事にした。さてさて、結果はどうなる事やら。
それにしても候補語60語の中には、相変わらず「何で此の言葉が選ばれたの?」と思ってしまう物が少なくない。「今年の流行語というよりも、昨年の流行語では?」、「こんな言葉、本当に流行ったの?」、「昔から普通に存在していた言葉で在り、流行語と定義する物なのかなあ?」等々。無理無理に60語選び出すのでは無く、年によっては候補語を増減させても良いのではなかろうか。
最後に、今年の「このミステリーがすごい!(国内編)」の1位も予想してみる。と言っても、今年刊行されたミステリーで、実際に自分が読んだ物の中からベストを選んだだけだが。刊行は昨年の10月という事で今年という訳では無いし、果たして「ミステリー」という範疇に入れるべきなのかどうなのかという疑問は在るが、「鉄の骨」は非常に読み応えが在った。「プラチナデータ」も良くて悩んだが、総合的には「鉄の骨」を1位と予想する事に。
今夏、連日の如く報じられていた「高齢者所在不明問題」は、「消えた高齢者」では無く、「名ばかり高齢者」として候補語に挙げられていた。「名ばかり高齢者」よりも「消えた高齢者」という方が遥かに多く見聞したし、言葉が与えるインパクトとしても「名ばかり高齢者」は弱い気がする。「消えた高齢者」で候補語に挙がっていたら確実に此の言葉を新語・流行語大賞に予想したけれど、「名ばかり高齢者」では判断に悩む所だ。
先ずは、過去6年の予想と結果。
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[新語・流行語大賞]
【2004年】
(予想) 「冬ソナ」、「韓流」&「ヨン様/ヂウ姫」
(結果) 「チョー気持ちいい」
【2005年】
(予想) 「小泉チルドレン/小泉シスターズ」
(結果) 「小泉劇場」、「想定内(外)」
【2006年】
(予想) 「イナバウアー」
(結果) 「イナバウアー」、「品格」
【2007年】
(予想) 「そんなの関係ねぇ&オッパッピー」
(結果) 「(宮崎を)どげんかせんといかん」、「ハニカミ王子」
【2008年】
(予想) 「グ~!」、「サブプライム」
(結果) 「グ~!」、「アラフォー」
【2009年】
(予想) 「こども店長&こんなところ来とうはなかった」、「国営マンガ喫茶」
(結果) 「政権交代」
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2004年、2005年、2007年、そして2009年は予想が完璧に外れ、残りの2006年と2008年は半分だけ当てたという状態。プロの馬券師なら御払い箱になるで在ろう、惨憺たる結果。今年こそは、何とか100%当てたい物だ。
過去6年間の傾向を分析すると、「ノミネート語60語の中から10語をトップ・テンとして選び、其の中から1語乃至はは2語を新語・流行語大賞としている。」様だ。トップ・テンに選ばれた言葉を「社会・経済分野」、「TV・芸能分野」、「政治分野」、「スポーツ分野」、「文学分野」に分けると、過去6年間の内訳は次の通り。
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[2004年~2009年のトップ・テンの内訳]
(社会・経済分野)
2→5→3→3→3→4[平均:3.3/年]
(TV・芸能分野)
2→1→2→3→2→1[平均:1.8/年]
(政治分野)
2→2→1→2→3→3[平均:2.2/年]
(スポーツ分野)
2→1→3→1→1→1[平均:1.5/年]
(文学分野)
2→1→1→1→1→1[平均:1.2/年]
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此の結果から「社会・経済分野:3語、TV・芸能分野:2語、政治分野:2語、スポーツ分野:2語、文学分野:1語」というのが平均的なトップ・テンの内訳と想定し、此の“基本線”に沿ってトップ・テンを選んでみる事にする。
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[2010年のトップ・テンの予想]
(社会・経済分野)
「無縁社会」
「名ばかり高齢者」
「はやぶさ」
(TV・芸能分野)
「ゲゲゲの~」
「ととのいました」
(政治分野)
「最少不幸社会」
「アジェンダ」
(スポーツ分野)
「パウル君」
「ブブゼラ」
(文学分野)
「もしドラ」
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例年の傾向から、トップ・テンから新語・流行語大賞に選ばれる言葉は、次の4条件を最も満たした物で在る様に推測する。
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① 老若男女を問わず、幅広い層が認識&使用している(た)言葉。
② 世界的なイヴェントの開催年は、其の関連語が選ばれ易い。
③ 悲惨なイメージの在る言葉より、そうで無い言葉の方が選ばれ易い。
④ 其の言葉に関連する人間が明確で、且つ“賑やかしとして”受賞会場に来られる事が望ましい。
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「無縁社会」、「名ばかり高齢者」、「ゲゲゲの~」、「ととのいました」、「パウル君」の5語を新語・流行語大賞の最終候補に残したのだが、其処からが難儀だった。“内容面での”衝撃度の強さで言えば「無縁社会」と「名ばかり高齢者」が自分の中ではダントツなのだが、上記の4条件で合致するのは①だけ。悲惨なイメージしか無く、且つ「誰を受賞者として海上に呼べば良いのか?」という点も引っ掛かる。「ゲゲゲの~」及び「ととのいました」の場合は②以外の3条件が、そして「パウル君」は④以外の3条件が合致すると考えた。色々考えた結果、今年の新語・流行語対象は次の2語を予想する事に。
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[2010年新語・流行語大賞の予想]
「名ばかり高齢者」
「ととのいました」
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条件面で1つしか合致していないけれど、2010年という年を語る上で「名ばかり高齢者」は外せないと思う。(関連性から、「無縁社会」との“合わせ技受賞”も考えたが。)そして「名ばかり高齢者」の余りに悲惨なイメージを打ち消し、受賞者もハッキリしているという意味も在って、「ととのいました」も選ぶ事にした。さてさて、結果はどうなる事やら。
それにしても候補語60語の中には、相変わらず「何で此の言葉が選ばれたの?」と思ってしまう物が少なくない。「今年の流行語というよりも、昨年の流行語では?」、「こんな言葉、本当に流行ったの?」、「昔から普通に存在していた言葉で在り、流行語と定義する物なのかなあ?」等々。無理無理に60語選び出すのでは無く、年によっては候補語を増減させても良いのではなかろうか。
最後に、今年の「このミステリーがすごい!(国内編)」の1位も予想してみる。と言っても、今年刊行されたミステリーで、実際に自分が読んだ物の中からベストを選んだだけだが。刊行は昨年の10月という事で今年という訳では無いし、果たして「ミステリー」という範疇に入れるべきなのかどうなのかという疑問は在るが、「鉄の骨」は非常に読み応えが在った。「プラチナデータ」も良くて悩んだが、総合的には「鉄の骨」を1位と予想する事に。
【ベスト10予想】Pad、AKB48、本田△、2位じゃダメなんですか、東京スカイツリー、食べるラー油、もしドラ、ブブゼラ、イクメン、~なう
とは言ってもTweetしたのはここまで、大賞となる「2位じゃダメなんですか」は2位として、1位は「東京スカイツリー」でそらからちゃんが表彰式に来ると予想します。
人口に膾炙したという点からすると、「2位じゃダメなんですか」は新語・流行語大賞の有力候補に成り得るのですが、此の言葉が吐かれたのが昨年の11月で、今年では無いんですよね。「“新鮮度”という部分でどうかなあ?」という思いが在り、自分はベスト10から外したのですが、其の辺を審査員がどう判断するか気になる所。
毎年、候補語60語の中には「此れって流行語って言うんだろうか?」と思われる物が幾つか混じっているのですが、「『AKB48』もユニット名で在って、流行語と言うのかなあ?」と首を捻ってしまいました。社会現象になったのは確かなのだけれど・・・。
少なからずの人々が自国に対する信頼度を低下させていた我が国に在って、「はやぶさ」のニュースは「日本も捨てた物じゃないなあ。」と誇らしさを感じさせてくれた気がします。何度も致命的と思えるトラブルを発生させ乍ら、事前に様々なトラブルを想定して手を打っていた事で、何とかかんとか凌いで来た技術力は本当に素晴らしい。「七転び八起き」を実践した感が在りました。
ご指摘のとおりおかしいですよね。
「名ばかり管理職」とは違い、実態が無いのですから。
あとこの賞における
私のチェックポイントとして
「授賞式」があります。
その言葉に対して誰が来るか、
その人が会場に来てくれるか。
今回の「名ばかり」は
選ばれたときに誰が受け取りに来るのか
ちょっと読めないですね。
(ただ過去には、「何でアンタなん」という受取人もいたので何とも言えませんが)
近年の「流行言葉」の中には、「美しさ」を感じられない物が散見される様に感じております。「何でもかんでも、言葉を短縮すれば良いといった感じの物。」や「元々存在する言葉が在るのに、無理に作り上げた言葉。」(「真逆」なんかは、「正反対」の方が良い気がするのですが。)、「何とかの一つ覚えの如く、決まった単語をくっ付ける形。」等々。一番最後の例で言えば、「~王子」や今回の「名ばかり~」もそうでしょうね。
「授賞式に誰が来るのか?」、此れは主催者にとっては重要なテーマ。此の手のイベントには「華」が必要でしょうし、受賞語は選んだものの誰も来なかったとか、訳の判らない人を呼んでしまったとなると、イベント自体が興醒めになってしまうだろうから。
心強い限りです…(^^)
ノミネート語の奇妙さは無理やり60語選んだというより,結構漏れている言葉もあるのでスクリーニングの時点で選考の目がおかしいんでしょう。(;^^)
今年は全般的に、多くが口にした流行語というのが少ない気がします。そういう意味でトップ・テンも、少なからずの人の予想が被るケースは在りそうですね。
ノミネートに漏れている流行語、此れも確かに例年在ります。新鮮さを感じられない流行語(今年の流行語という感じでは無い物。)が入っている一方で、理解に苦しむ漏れが在る。本当に不思議です。
k-popも良く耳にしました。
スカイツリ―。
今年は、つるの剛士や区長さん、育休を取ることがクローズアップされ、イクメンも増えました。
サッカーにも熱くなりましたし、事業仕分けの2位じゃだめなんですか・・も良く使わせてもらいました!
「バカに厳しいバカばかり」の管理人・kanpinでございます。
昨年の予想記事の際はお世話になりました。
本日が発表日なわけですが、雑事にかまけておりまして今年度分の予想が遅れ(予想も十二分に雑事なわけですが)、今朝未明に今年度分をアップいたしました。
今年は昨年よりも予想の条件がかなり難しかったと思っています。結果が出るのと後先になってしまうかも知れませんが、それでもよろしければ、またごらん下さい。
ちなみに御ブログとの予想重複個数は5つです。結果が判明しましたらまたお伺いします。