万引き

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「万引き男性殴り死なせる、容疑のスーパー店長逮捕・千葉」　【９月５日、共同通信】

千葉県警船橋署は５日、スーパーで万引をしたとして男性を暴行、路上に放置し、死なせた傷害致死の疑いでスーパーの店長・Ａ容疑者（４０歳）を逮捕した。

調べでは、Ａ容疑者は４日午後８時過ぎ、店内で缶ビール２本を万引したとして男性を店の奥の資材置き場に連れて行き、腹や顔を殴る等した上で近くの路上に放置、死なせた疑い。「まさか死ぬとは思わなかった。」と話しているという。

男性は５０－６０代と見られ、県警が身元の確認を急いでいる。男性はスーパーや付近の店で万引を目撃されていたといい、４日は近くの食料品店員が追跡、スーパーで万引しているのを確認してＡ容疑者に引き渡していた。

４日午後９時頃、倒れている男性を通り掛かった女性が発見し、１１０番。男性は搬送中に意識を失い、約２時間半後に病院で死亡した。＊１
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このニュースを最初に知った時、正直言って非常に複雑な思いが在った。暴行を振るい、相手を死に到らしめてしまったＡ容疑者の行為が許されないのは言う迄も無いが、万引き行為の増加が店にとって死活問題に直結している現状を考えると、Ａ容疑者が男性に対して”激しい怒りを覚えた事自体”は理解出来るのだ。以前聞いた話では「書店で１冊の本を万引きされた場合、その損失分を取り戻す為には同じ本を４冊売らなければならない。」という事で、実際に万引きの多発で潰れた店も少なくないそうだ。以前、「本を万引きした中学生が店主に追い駆けられ、電車に撥ねられて死亡した事件で、追い駆けた店主が悪者の様な扱いを受け、挙句に書店が閉店に追い込まれたというニュース。」が在ったが、「何故店主の側がバッシングされなければならないのか？」と不思議でならなかった。そもそも「万引きは窃盗罪が成立する犯罪行為で在り、どんな事情が在ろうとも絶対に許される事では無い。」というのを、万引き常習者や”予備軍”にはもっと理解して貰いたいもの。

唯、だからと言って、相手に暴行を振るう事が肯定される訳では勿論無い。報道によるとこの死亡した男性はホームレス風だったという事で、「相手が肉体的＆社会的に弱そうだったから一寸位暴行しても良いだろう。」という思いがＡ容疑者の頭に少しでも在ったのではなかろうかという気もしている。相手が肉体的＆社会的に劣っていない相手でも、同じ様にＡ容疑者は暴行を振るっただろうか？あくまでも推測の世界になってしまうのでこれ以上はどうこう書けないが、どっちにも落ち度が在り、同時にどっちにも同情出来てしまう点が少なからず在るという意味で、非常に複雑な思いが湧いてしまう事件だった。

＊１　元記事には当該スーパー名＆容疑者名が記されていたが、この記事の本質とは無関係と判断し、伏せさせて貰った。