ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

「頭がピーマン」なんて流行語が在りましたが

2014年06月06日 | TV番組関連

**********************************

大映ドラマ大映テレビ製作したドラマで、主に1970年代から1980年代に掛けての物を指す。大きな特徴としては、次の点が挙げられる。

 

1.「主人公が運命の悪戯翻弄され乍らも、最後には幸運を手に入れる。」という、所謂シンデレラ的ストーリー」。「赤ん坊の取り違え」や「不治の病」を題材にした作品が多い。

2.衝撃的で、急速な起伏を繰り返す展開。

3.オープニングは「此の物語は・・・」といった仰々しさ、そしてストーリーの最中では、一見冷静な体裁を取りつつ、時に状況をややこしくするナレーション芥川隆行氏や来宮良子さんが務めていた。

4.出生の秘密を持つキャラクターの存在。

5.感情表現が強烈で、大袈裟台詞

6.必ずと言って良い程、出演している常連俳優の存在。

**********************************

 

大映ドラマと言えば、山口百恵さんと三浦友和氏がメインで出ていた「赤いシリーズ」【動画】は、当時夢中になって見ていた。1970年代の事だ。しかし、1980年代の作品となると、全て通して見たのは「高校聖夫婦」【動画】と「スクールウォーズ」【動画】、「青い瞳の聖ライフ」【動画】だけ。「スチュワーデス物語」【動画】や「少女に何が起こったか」【動画】等、大ヒットした作品は少ししか見ていない。

 

近年CS放送で大映ドラマが次々に再放送されている。大好きだった「赤いシリーズ」を見て、懐かしさを覚えたりする一方、未見の作品を初めて見て「面白いなあ。」と嵌まったりも。先達ては「乳姉妹」【動画】を見て、今は一昨日&昨日に一挙再放送された「ポニーテールはふり向かない」【動画】を録画し、少しづつ見ている状況。

 

「ポニーテールはふり向かない」は伊藤かずえさん(大好きだった!)に松村雄基氏、鶴見辰吾氏といった大映ドラマの常連俳優が顔を揃えている。(マニアックな話で言えば、坂上二郎氏の娘・坂上亜樹さんも常連俳優の1人。)下川辰平氏、フランキー堺氏、高橋昌也氏、そして名古屋章氏と物故者ちらほら居り、30年近く前の作品というのを改めて感じさせられる。

 

「此の物語は、3歳で母と別れ、18歳で父を失い乍らも、あらゆる迫害と闘い、振り向く事無く、ドラマーとしての自己確立した一少女と、挫折し乍らも、軈て己の道を開いた若者達の記録で在る。」という“芥川”のオープニングで始まる此の作品、此方粗筋如く、「此れでもか!」と言わん許りに、次から次へと災難が登場人物達に降り掛かる。典型的な“大映ドラマ”と言って良い。

 

携帯電話普及していなかった当時、鶴見辰吾氏演じる名倉邦男が、車を運転中に大きな自動車電話の“受話器”を耳に当てて話すシーンが在るのだが、画面の下に「今は、運転中に電話で話すのは違反です。」といったテロップが表示。そう、当時は未だ、運転中に電話で話すのは違反で無かったのだ。(日本で違反となったのは、1999年11月から。但しハンズフリー使用等は除く。)

 

大袈裟で時代錯誤的な台詞も健在。名倉邦男の女とビールは、冷たくするに限るぜ。君、そんな所に立っていても、じゃあるまいし、僕の愛情には在り付けませんよ。さあ、帰った帰った。野々村真(当時は「野々村誠」。)氏演じる脇田克己此の俺の蜂蜜の様に甘いマスクヴォイス等の台詞も笑えるが、一番笑ってしまったのは伊藤かずえさん演じる麻生未記の台詞だ。

 

1970年代後半、中身が空っぽという事から、「頭が悪い。」という意味で、「頭がピーマン。」という言葉が流行ったが、其れに近い匂いを感じる。

 

もう、頭がこんがらがって、スパゲッティになっちゃうよ。


コメント    この記事についてブログを書く
« 人心掌握は難しい | トップ | 法人税の引き下げ »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。