ば○こう○ちの納得いかないコーナー

「世の中の不条理な出来事」に吼えるブログ。(映画及び小説の評価は、「星5つ」を最高と定義。)

目眩まし

2024年01月21日 | 政治関連

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政治資金パーティー収入の裏金問題自民党5派閥於ける政治資金パーティー巡る政治資金収支報告書への過少、又は不記載した事、及び各派閥の所属議員が販売ノルマを超えて集めた分の収入を「裏金」として、議員ににキックバックする運用を、組織的に続けて来た問題。
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政治資金パーティー収入の裏金問題は、最大派閥・“安倍派(清和政策研究会)
”の議員への刑事責任追及僅か3人に留まり幹部議員達は立件免れた様だ。「大山鳴動して鼠一匹」という結果になりそうな事に、取り敢えず岸田文雄首相はホッと胸を撫で下ろしているのだろうが、相次ぐ自民党不祥事”、そして今回の問題が又しても“蜥蜴の尻尾切り”に終わりそうな事に、国民の“政治への不信感”は高まっている。

「幾ら国民が“馬鹿”とはいえ、流石此の儘では選挙に勝てない。」と思ったのだろう、岸田首相は「『政治資金パーティー収入の裏金問題』の元凶は、派閥の存在に在る。」という“問題点の掏り替え図り、自身が所属していた“岸田派(宏池会)”の解散を明言。「此の儘では、自分達が“悪者”にされてしまう。」と、安倍派及び“二階派(志帥会)”も慌てて解散を明らかにした。

派閥解散を受け、大号泣している二階派の議員が居たけれど、大号泣したいのはこんなの様な“政治屋”に振り回される国民の方だ。結局、「派閥が無ければ生きて行けない。」という議員なのだろう。

又、「安倍晋三元首相の“遺徳”を偲ん遣って来たのに、“遺志”を継がずに安倍氏の“名を汚し”た。」と憤っていた安倍派の議員も居たが、遺徳や遺志、名を汚すとか、何言ってるんだ!国民を無視し、自分の“御友達”だけを守り続ける等、余りに異常な事を行って来た人間が、今の政治の大腐敗を招いたと言って良いのに、そんな人間に遺徳や遺志は存在しないし、名だって疾うの昔に自分自身で汚しているだろ!!と思ってしまった。

3派閥の解散、こんなのは単なる目眩ましに過ぎない。大昔、大平正芳元首相が人が3人集まれば、生まれるのは文殊の知恵とは限らない。“2つの派閥”が出来る。と言ったそうだが、言い得て妙だと思う。自分(giants-55)は“群れる”のが大嫌いな人間だけれど、世の中には“矢鱈と群れるのが好きな人間”は少なく無く、政界に在っても派閥というのを無くすのは無理だと思う。宏池会や清和政策研究会、志帥会といった“名称”の組織は消え失せても、必ずや“勉強会”等の形で“別の名称の実質的な派閥”は生まれるだろう。実際、志帥会を牛耳って来た二階俊博会長も、解散を受けての会見でそんな事を匂わせていたし。

「派閥を完全に無くすなんて、絶対に無理。」という観点から、「問題が起こらない様な制度を作る。」事を考えるべきだ。、「政治屋が、政界に可能な限り居座り続ける居場所としての勉強会。」は論外だが、「国民がより良く生活出来る為の議論を尽くす勉強会。」は在って良い。だから、「組織として特定の人物を首相に推す“縛り”を設けたり、首相に対して自分達の組織の人間を大臣に就任させる様に働き掛ける事等、“組織の圧力”が一切起こらない様、“厳しい罰則”を設ける。」事が、先ずは自民党が行うべきだ。

そして、其れだけで終わらせてはならない。今回の問題で“蜥蜴の尻尾切り”に終わる様で在れば、其れは“法律不備”が在るから。「秘書が勝手に遣った事なので、私は一切無関係。」なんぞと“親玉”が逃げ果せる事が出来ない様、厳格連座制”を導入すべきで在る。(対立する人間が、相手を嵌めるべく、相手陣営に“味方”を送り込んで“悪さ”をさせる。」様な事も考えられるので、判断は慎重に行うべきだが。)

又、政治不信を起こさせる他の要素も、此の際、“政界全体”で改善して欲しい。田中真紀子元外相が明らかにした“地方議会議員の集り体質”。」は直ちに厳罰化を以て無くすべきだし、何度も何度もブログ指摘している『世襲議員』や『世襲させる側と世襲する側との間で、其の政治資金団体が抱える金銭等を“事実上”、無相続出来る現状』も、政治を劣化させている要素。
」なので、此れ等も改めるべき

世襲議員に関する具体的な対策はリンク先に記しているが、「世襲させる側と世襲する側との間で、其の政治資金団体が抱える金銭等を“事実上”、無税で相続出来る現状。」も何とかして欲しい。「安倍晋三元首相が政治家の父親の政治資金団体を引き継いだ事で、莫大相続税課せられるのを逃れた。」のもおかしいと思っているが、「政治家でも何でも無い私人昭恵夫人が元首相の政治資金団体を引き継ぎ、莫大な相続税が課せられるのを逃れた。」事は全く理解出来ない。

現在発売中の週刊誌の中で、石破茂防衛大臣が「世襲議員や政治資金団体を介在させる事での“脱税”を『問題在り。』と指摘した上で、具体的な対策を述べている。」けれど、自分が知る限り、自民党の中で他にそういう“問題意識”を持っている議員は存在しない。(例の“狡い男”も、当然そんな1人だ。)そんな状況なので、此れ等の問題が改善される可能性は非常に低いだろうが・・・。


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2 コメント

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Unknown (悠々遊)
2024-01-21 22:32:51
こんばんは
連座制については「人間は放っておけば悪をなす」という視点から、厳格に適用できるよう改正すべきだと思っています。
giants-55さんの書かれているように、敵方から工作員が紛れ込んで貶めようとすることも考えられますが、それも考えようによっては脇が甘いからそうなる。
24時間周りは敵だらけという戦国時代の武将のように、常に周囲に気を配り寝首を欠かれないよう緊張感をもって政治に当たることこそ政治家に求められていることだと思うのは酷かな?
自分たちに都合の良いよう法律を作って、選挙の時以外は安穏と惰眠を貪るような政治屋が横行する今の状況を見るにつけそう感じてしまいます。
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>悠々遊様 (giants-55)
2024-01-22 01:10:54
書き込み有難う御座いました。今回は、此方にレスを付けさせて貰います。

本題に入る前に、「SLIMの月面着陸成功」は本当に良かったですね。「太陽電池が機能していないのでは?」という残念な状況も在りますが、宇宙に対する日本の足跡が更に刻まれた事に、何とも言えない喜びを感じています。

世の中、綺麗事だけでは上手く機能しない。特に“悪が善を凌駕している様な御時世”に在っては、性悪説で臨まないと、真っ当に生きている人達は馬鹿を見続けてしまうと思っています。

なので、明々白々に不当な行為に関しては“努力義務”では無く、“具体的な厳罰”を設ける必要が在るでしょうね。

「脇が甘い。」、確かにそういう面は在ると思うのですが、自分はどうしても「戦時中、為政者によって繰り広げられた、“意に沿わない人達”への苛烈な取り締まり。」を念頭に置いてしまうんです。ああいう状況になってしまうと、「脇が甘い。」の一言では済まされない物を感じてしまう。そういう過去の事実が在るので、厳罰化と同時に、慎重な判断というのも必要かなと。
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