加山雄三氏の歌には、大好きな物が多い。「たった1人の日暮れに 見上げる空の星屑♪」という歌詞で始まる「蒼い星くず」【動画】も、そんな1つだ。
子供の頃は特に意識していなかったが、長じてからは意識して、夜空を見上げる事が多くなった。礼文島や西表島で、漆黒の闇の中、満天の星を目にし、其の美しさに心を奪われた事も、そういう傾向に拍車を掛けた様に思う。
とは言え、天文学の知識なんぞは、皆無に等しい自分。「北斗七星」や「蟹座」、「カシオペヤ座」、「アンドロメダ銀河」程度は知っているが、夜空に浮かぶ星座や星雲等の呼称で、知っているのは数少ない。なので、(当ブログをしばしば覗いて下さり、夜空の星々を愛されている)悠々遊様のブログ「悠々遊きまぐれ写真館」にて色々勉強させて貰っているのだが、先月の記事「エスキモー星雲とふくろう星雲」で、「エスキモー星雲」及び「梟星星雲」というのが在るのを初めて知った。
【エスキモー星雲】
【梟星雲】
「毛皮のフードを被ったエスキモーの様に見えるから『エスキモー星雲』。」、「丸い星雲自体を顔の輪郭、中の暗い2つの部分を目と見立てると、梟の顔の様に見えるから『梟星雲』。」という呼称が付いたそうで、そう言われると、そんな感じに見える。
非常にユニークで、名付けた人達の想像力の豊かさに敬服してしまうが、悠々遊様によると「水母星雲」に「青い雪達磨星雲」、「ET星団」といった物も在るのだとか。其れ其れの形状を「水母」、「青い雪達磨」、そして「E.T.」【動画】に見立てた訳だ。
【水母星雲】
【青い雪達磨星雲】
【ET星団】
「面白いなあ。」と思い、一寸調べてみたら、他にもユニークな呼称が結構在ったので、幾つか紹介してみる。
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【ドッグボーン星雲】
形状が、犬の骨に似ている事から。
「ソープランドの七つ子」では無い。イギリスの天文学者ラルフ・コープランドが発見した、7つの銀河で構成された銀河群。
【出目金星雲】
形状が、泳ぐ出目金に見える事から。
【瞬き星雲】
中心星を直視すると、周辺の星雲が見えなくなる(瞬きをしてから、改めて見直さないと、周辺の星雲が見えない。)事からの呼称。
【シャボン玉星雲】
飛び交うシャボン玉の様に見える事から。
【宝石箱】
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たくさん発見されましたね(笑)。
天文学者にも遊び心はたっぷりあるようで、ユニークな愛称がまだまだありますよ。
なるほど納得、というのもあれば「ん?」 と首をかしげるようなのも。
また天体写真愛好家の間で、勝手に名づけてそっちのほうがぴったりなんてのもありますね。
悠々様の記事の御蔭で、又1つ勉強させて貰いました。
森羅万象、人知が及ばない物は幾つも在りますが、宇宙も其の1つ。数多の先人が夜空の星々に思いを馳せ、そして少しでも解明し様として来た。真摯に向き合う中にも、呼称から感じられる「遊び心」も在り、「良いなあ。」と思います。
確かに、「ん?」と首を傾げてしまう様な呼称も在りますね。今回のケースで言えば「ET星団」も其の1つで、線で繋いで「こういう感じなので、ET星団と呼ばれている。」という説明をネット上で拝見し、「一寸無理が在るかも。」と苦笑してしまったし。