*********************************
「個人的に『好景気』のバロメーターにしている物・事ランキング」(gooランキング)
1位: 100円アイスよりも、高級アイス(250円~)の方が売れている。(100)
3位: 知人が、頻繁に海外旅行へ行く。/社員旅行が、国内から海外になった。(63.9)
5位: 就活中の知人が、内定を複数獲得していた。(51.9)
6位: 金曜の夜に、居酒屋やレストランの予約が取れない。(51.0)
8位: 終電前なのに、タクシー乗り場に長蛇の列が出来ている。(49.0)
9位: 知人に誘われて、外食をする機会が増えた。(48.5)
10位: 白物家電が売れている。(47.3)
*********************************
今回のgooランキングの結果を見て「面白いなあ。」と思ったのは、「判断基準が、“自分の行為による物”では無い。」という点。「自分が~する様になったから、好景気と感じる。」というのでは無く、飽く迄も“他者の行為による物”許り。 3位で言えば、「自分が、頻繁に海外旅行をする様になった。」という風に、「自分が主体の回答」が多くなれば、其れこそ好景気になるのも近い気がする。
もう1つ「面白いなあ。」と思ったのは、2位を除いた回答が「バブル期の世相」と重なっている事。自分も含めて多くの人は、「好景気=バブル期」という思いが強い証左なのだろう。
自分としては、「『生活して行く上で、購入する優先順位が高く無い物。』、逆に言えば『家計が苦しくなった際、早い段階で切り詰められて行く物。』を、“積極的に”購入する様になったら、好景気になった。」と判断する。10位迄に入っていない事柄で言えば、「デパートの洋服売り場が繁盛し出した。」とか「アパレル・ショップの閉店が少なくなった。」なんていうのは、「好景気だなあ。」と思うだろう。
で、最も「好景気だなあ。」と感じる事柄としては、「タクシーの利用者が増え、乗車する迄に時間を要する。」というのを挙げる。
バブル期の思い出になってしまうが、当時は夜中にタクシーを拾うのが困難で、如何に早くタクシーを掴まえるかが、若手社員の重要な役割だった。近場で降りそうな客を無視するタクシー運転手が続出していたので、道路で車が通るギリギリの場所に立ち、「遠く迄乗りますよ。」というアピールの為、タクシー券を此れ見よがしにひらひらと振る猛者も居た程。
給料が大幅に上がったとか、休みをどかーんととれたというような景気のいい話は聞こえてきません。
私だけ??
兄弟の友人が介護士をしており、介護現場の話を兄弟を通じて色々聞いていますが、心身共にきつい業務の一方で、其の対価が余りに低いのに愕然とさせられます。少子高齢化が進む中、其の重要性は増す一方というのに、もっと環境を良くして上げないと、本当に報われない。
「福祉の現場で頑張りたいのだけれど、家族を抱えた中では、もう限界。」と、後ろ髪を引かれる思いで福祉の世界から去って行った人の様子を、以前、ドキュメンタリー番組で目にしましたが、従事する人達の“善意”に頼り切る状況では、もう成り立たないでしょうね。
良く言われる事ですが、「景気の『気』は、気分の『気』。人々の気分が高揚すれば、景気は回復して行く。」と。「閉塞した状況を、何とかして貰えるかも。」という期待が、アベノミクスなる中身の無い言葉によって、一気に盛り上がって来た面は在りますね。抑、アメリカの景気が低迷していて、其れが上昇に転じたというのが大きい訳ですが、最近のゴタゴタでアメリカの景気も先行き不透明。我が国はどうなる事か・・・。
最近、テレビ番組や雑誌を見ていると、「私は○○で、こんなに大儲けしました!」という、本業が何だか判らない様なタレントのアピールが目に付きます。本当に儲けたのか?其れとも、何等かの思惑が在って、景気回復のアピールに与しているのか?良くは判りませんが、少なくとも自分の様な下々の人間には、景気回復の恩恵は全く無し。